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» 2017年01月11日 05時00分 UPDATE

仕事が「つまんない」ままでいいの?(25):その「こだわり」は、犬も食わない――エンジニアの「本質」とは (3/3)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]
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本質とは「そもそも、何のために」

 エンジニアの仕事はシステムを作り上げること。それだけに、技術力やスキルに意識が向いてしまうのは当然です。でも、過度なこだわりはユーザーの視点を失い、システムを作る「目的」ではなく「手段」に目を向けさせます。技術やスキルは、目的を達成するための手段です。

 また、過度なこだわりは「衝突」を招きます。それぞれの主張がある人にとって、それぞれの意見は正しい。衝突は「正しさのぶつかり合い」なので、折り合いをつけるのはかなり難しいのです。

 このような問題が生じたときに、解決の糸口となるのが「本質」です。

 本質のことを冒頭で、「○○とは、本来こういうものだよね」「大切なのは、つまり、こういうことだよね」といった「大前提」と表現しました。もう少し分かりやすくいえば、「そもそも、何のために」という問いの答えです。つまり、「手段」ではなく「目的」です。

仕事が「つまんない」ままでいいの? だって! こだわりたいんだもん!!!

手段は、目的を「実現」するためにある

 人は、ちょっと気を許すと、すぐに目的と手段を取り違えてしまいます。特にエンジニアは技術力――つまり、手段――がある種の「ウリ」なので、特にそういうところがあるのではないでしょうか。私自身、そういう傾向があります。

 でも、いろいろな「手段」も大切だけれど、さらに大切なのは「そもそも、何のためにそれをするのか」……つまり、目的ではないでしょうか。手段は、目的を「実現」するためにあるのです。

 エンジニアは、新しいものが好きで、技術が大好きな「手段をこよなく愛する人種」です。だからこそ、身に付けた技術力を生かし、プロジェクトを円滑に進めるためにも、「そもそも、何のために」という、目的や本質を見る力とのバランスをとっていくことも、大切なのではないかと思います。

今回のワーク

 大切なのは、「なるほどね」で終わらせないことです。静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。

1 あなたが好きな技術的な要素は何ですか? 思い付くまま書き出してください

2 それらが好きな理由は何ですか? その理由を書き出してみます

3 その技術力やスキルは、「そもそも、何のためにあるのか?」を考え、あなたなりの「エンジニアの本質」を見いだしてみましょう

筆者プロフィール

竹内義晴

しごとのみらい理事長 竹内義晴

「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。

著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


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