パブリッククラウドとオンプレミスを自在に監視&分析 統合アプリケーション運用管理サービス「Oracle Management Cloud」DevOpsをクラウドで実践する企業へ(3/3 ページ)

» 2017年01月23日 07時00分 公開
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NTTデータ先端技術による検証で見えたメリットと現状の課題

photo NTTデータ先端技術 オラクル事業部 チーフエンジニアの山田精一氏

 Oracle Management Cloudで提供される各サービスの機能については、NTTデータ先端技術の山田精一氏(オラクル事業部チーフエンジニア)らが検証作業を行っている。

 NTTデータ先端技術は、国内における緊密なパートナーとしてオラクル製品の販売/サポート/システム開発などを手掛けており、特にミッションクリティカルなシステム基盤の設計/構築/運用に強みを持つ。

 山田氏はOracle Management Cloudの検証を行った理由として、同社で顧客向けに実施している「データベース定期診断サービス」への適用可能性の検討を挙げる。また、Oracle ExadataなどのEngineered Systemsを導入している企業で「リモート監視/運用」のニーズが高まっており、それに応えた付加価値サービスでの活用も視野に入れているという。

 「Oracle Management Cloudはパブリッククラウドサービスであるため、リモート監視や運用サービスを提供するにあたってVPNなどでお客さまの環境にログインする必要がありません。これらのサービスの提供においては“リスク回避”の観点から、できればお客さまの環境にリモートログインしたくないという事情があります。Oracle Management Cloudを使うことで、この問題を解消できるのか、また当社が想定しているユースケース以外での活用が可能かどうかを検討するのが検証の主な目的でした」(山田氏)

Oracle Management Cloudを「データベース定期診断サービス」へ適用できるかを検証

 実際にOracle Management Cloudを利用した感想として、山田氏は「まずAPMが想像以上に強力なツールでした」と話す。

 「APMを利用することで、複数のレイヤーで構成されるシステムでも原因分析を行いやすくなります。ダイヤグラムからメソッド、SQL、ログへのドリルダウンも可能であり、これをアプリケーション担当チームと運用チームの共通ツールとして使うことで、DevOpsを推進しやすくなるという感触を得ました」(山田氏)

Oracle Management Cloudの検証結果

 また、山田氏はLog Analytics Cloud Serviceについて、ログのクラスタ分析機能がログ検索の効率を大幅に高めている点などを高く評価する。

 IT Analytics Cloud Serviceについては、複数システムの情報を集約できるため、「特定バージョンのパッチが適用されたサーバ」や「全てのアプリケーションサーバで使われているJDKのバージョンの内訳」などを抽出するといったことも可能となり、「構成管理ツールとしても活用できるでしょう」(山田氏)という。

 さらに山田氏は、Oracle Management Cloud全体を通じて、取得したデータがクラウド上で保存、共有されるために、実環境へログインする必要がなく、管理作業の担当者による情報漏えいや環境破壊のリスクを低減できることも高く評価する。加えて、製品サポートへの問い合わせでは、状況に応じて必要なログが異なるため、ログのやりとり、ひいては問題解決に時間がかかることがある。しかし、あらかじめクラウド上でログが共有されているOracle Management Cloudならば、そのようなやりとりを最小限にできるため、問題解決までの時間を短くできる。ログのアップロード時にはマスキングが可能であるなど、セキュリティにも細かく配慮されている。

 以上のような検証結果を踏まえて、山田氏はOracle Management Cloudをより有効に活用できるユースケースとして、「監視対象ノードが非常に多いシステム」「DevOpsを推進している企業」を挙げる。

 「例えば、既にシステム全体の監視ソリューションを導入している企業では、それと組み合わせることでリソース監視やログ監視の内容を強化するといった使い方が現実的でしょう」(山田氏)

Oracle Management Cloudのターゲットゾーン

 NTTデータ先端技術では今後、Oracle Management Cloudの機能強化の状況も見据えながら、Engineered Systemsユーザーへの提案、リモート監視サービスやデータベース監査での活用、同社のオープンソースソフトウェア統合運用管理プラットフォーム「Hinemos」との連携活用などを検討していくという。

 以上、ここではパブリッククラウド型の統合システム管理サービスOracle Management Cloudの各機能の特徴と、NTTデータ先端技術による同サービスの検証結果を紹介した。企業アプリケーションの運用や社外へのサービス提供基盤としてクラウドが普及し、さらにDevOps環境としてクラウドの活用を検討する企業が増える中、見過ごされがちな重要なポイントの1つは、「オンプレミスやクラウド上に散在するシステム/サービスの運用管理基盤をいかに効率的に行うか」ということだ。Oracle Management Cloudは、まさにこの課題にフォーカスしたサービスであり、企業が自社のIT環境を最適化しながら活用するのを強力に支援するものなのである。

※本記事は2016年4月の取材時の内容を基に作成しています

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月22日

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