【 ssh 】コマンド――リモートマシンにログインしてコマンドを実行するLinux基本コマンドTips(80)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「ssh」コマンドです。

» 2017年01月26日 05時00分 公開
[西村めぐみ@IT]

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 本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、リモートマシンにログインしてコマンドを実行する「ssh」コマンドです。

sshコマンドとは?

 「ssh」は、暗号化された通信を使ってリモート接続をするコマンドです。リモートマシンにログインして、リモートマシン上でコマンドを実行したい場合に使用します。

 なお、接続先のコンピュータでは、「sshd(SSH daemon:SSHのサーバプログラム)」が動作している必要があります。また、インターネット経由で接続する場合には、ルーターなどで外部から接続できるように設定しておく必要もあります。sshコマンドを試してみたい場合には、ローカルネットワーク内のコンピュータや仮想化環境を使用しましょう。

 ssh/sshdによる接続プロトコルを「SSH(Secure Shell)」と呼び、古くからあるバージョン1と、より安全性の高いバージョン2(SSH2)があります。



sshコマンドの書式

ssh [オプション] 接続先

ssh [オプション] [ログイン名@]接続先 [接続先で実行したいコマンド]

※[ ]は省略可能な引数を示しています




sshコマンドの主なオプション

 sshコマンドの主なオプションは次の通りです。

オプション 意味
-p ポート番号 接続に使用するポート番号を指定する
-l ユーザー名 接続に使用するユーザー名を指定する
-i IDファイル 接続に使用する公開鍵ファイルを指定する
-C 全ての通信を圧縮する
-c 暗号化方法 通信を暗号化する方法を指定する(「3des」「blowfish」「des」が指定可能)
-1 SSHv1(SSHプロトコルバージョン1)だけを使用する
-2 SSHv2(SSHプロトコルバージョン2)だけを使用する
-4 IPv4だけを使用する
-6 IPv6だけを使用する
-K GSSAPI(Generic Security Services API)による認証を許可する
-k GSSAPIによる認証を許可しない
-A 認証エージェントを転送する(1つ目のサーバに接続後、続けて別のサーバに接続する際に、最初に使った秘密鍵をそのまま使用する)
-a 認証エージェントを転送しない
-X X11のポートフォワーディングを有効にする(リモートマシンのXアプリケーションが実行できるようになる)
-x X11のポートフォワーディングを無効にする
-Y 信頼されたX11転送(Trusted X11)を有効にする
-f コマンドを実行する際にsshをバックグラウンドにする(Xアプリケーションを実行する際に使用)
-F 設定ファイル 設定ファイルを指定する
-o 設定パラメータ 設定パラメータを指定する(設定ファイルに書かれた内容より優先される)
-E ログファイル名 エラーを指定したファイルに記録する
-q エラーメッセージや診断メッセージを表示しない(quiet mode)
-v デバッグメッセージを表示する(verbose mode)


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