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» 2017年03月15日 10時00分 UPDATE

ハイパーコンバージドインフラは普及期に:国内でも続々と採用、シスコのハイパーコンバージド「Cisco HyperFlex」が売れている理由

シスコがハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「Cisco HyperFlex」を国内で発表したのは2016年4月。以来、ユーザー企業からの問い合わせが相次いでいるという。シスコのHCI製品は、どのように使われているのだろうか。

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 「ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が、世界でも日本でも、普及期に入ってきた」。シスコでは、こうした手ごたえを感じているという。

 シスコが、インテル®Xeon®プロセッサーを搭載したHCI製品シリーズ「Cisco HyperFlex」(関連記事123)を米国で発表したのは2016年3月。日本国内での発表は同4月だった。だが、2017年3月時点で世界的には1100以上の顧客がCisco HyperFlexを導入。しかもそのうちの31%がCisco UCSの既存ユーザーではなく、HCIで初めてシスコのサーバ製品を導入した新規顧客だという。国内では十数社が導入に至っており、その中には長崎県立大学がある。同大学における導入については、記事末尾で簡潔に紹介する。

 国内発表で、シスコは「デスクトップ仮想化やソフトウェア開発/テスト、サーバ仮想化などをスモールスタートしたい企業や事業部門に適する製品として提供していく」としていた。

 シスコシステムズ合同会社 データセンター/バーチャライゼーション事業 部長 石田浩之氏は、ふたを開けてみると、かなり幅広い用途で引き合いがあったと話す。HCI自体に興味を持ち、シスコが製品を提供していることを知って問い合わせてくるケースがほとんどだという。

Cisco HyperFlexは、急速な進化を続けている

 HCI製品としてインテル®Xeon®プロセッサーを搭載したCisco HyperFlexが選ばれる場合、その理由は同製品の基本的なアドバンテージにある。第1に、Cisco HyperFlexは、サーバとストレージに加え、ネットワークも統合した唯一の統合インフラ製品だ。第2に、34分で基本導入設定が終了するスピード感、そして第3に、ストレージI/O性能に関する優位性があるという。

 Cisco HyperFlexは急速に進化している。2016年4月の製品提供開始以降、2016年6月にアップデート1.7、2016年9月にはアップデート1.8がリリースされている。

Cisco HyperFlexでは、急速な機能強化が進められてきた

 アップデート1.7では、インテルの最新プロセッサー「Intel Xeon 2600 v4」に対応。また、主要GPUをサポートした。一方、VMware vSphereのバージョンについては、当初のEnterprise、Enterprise Plusに加え、Standard、Essentials Plusがサポート対象となった。

 続くアップデート1.8では、構成の柔軟性向上およびHCI以外の環境との統合運用といった、かゆいところに手の届く機能強化が実現した。

 まず、構成の柔軟性向上に関しては、当初アプライアンス型製品「Cisco HyperFlex HX 220c」「Cisco HyperFlex HX 240c」の組み合わせに加え、CPUリソースを増やしたい場合には、「Cisco UCS B200 ブレード サーバ」を付加することができることになっていた。アップデート1.8では、さらにラックマウントサーバの「Cisco UCS C220」「Cisco UCS C240」をCPU追加のために組み合わせられるようになった。

CPUリソースのみを追加したい場合、ラックマウントサーバを活用できるようになった

 また、Cisco UCSとHXについて、どちらも稼働を止めることなくローリングアップデートでバージョンアップできるようになった。

 一方、HCI以外の環境との統合運用という点では、「Cisco HyperFlex」と「Cisco UCS」を、同一の「Fabric Interconnect」スイッチにつなげ、単一の管理ツール「UCS Manager」で、1つのドメインとして混在運用できるようになった。

 また、データについては、Cisco HyperFlexが搭載するHXデータプラットフォームに加え、一般的なネットワークストレージ(Fibre Channelストレージ、iSCSI、NAS)を、一元管理の下で利用できるようになった。単一のSANにHXデータプラットフォームとストレージが同居することができ、既存データを移行作業なしに利用することもできるようになった。

 「Cisco UCS Director」を活用した、Cisco HyperFlex、Cisco UCS、外部ストレージの統合管理も実現している。

 2017年3月には、オールフラッシュや40Gbpsファブリックに対応し、データベースなどのより高速なアプリケーション処理に対応した新しいモデルがリリースされた(ニュースリリース)。さらに2017年前半で、管理ツールが日本語化される予定もある。こうして、Cisco HyperFlexでは、利用シーンを広げるさまざまな機能拡張が進んでいる。

Cisco HyperFlexは、具体的にどう使われているか

 では、Cisco HyperFlexは現在、国内でどのようにどのように使われているのか。

 デスクトップ仮想化がある程度の比率を占めているのは想定内だ。だが、サーバ仮想化環境として導入する例も増えているという。全社ITインフラ基盤としての導入はまだ多くない。だが、さまざまな個別ITプロジェクトのための、手の掛からない機動的なインフラとして利用される例が目立ってきているという。

 例えば開発環境でも、これまでパブリッククラウドを活用してきたが、定常的にリソースを利用していると、コストが無視できなくなってきたという顧客がいる。この環境を社内に戻し、同時にガバナンスおよびセキュリティを利かせたいが、その際に利用するITインフラは運用が簡単なものでなければならないということで、Cisco HyperFlexを選択したケースがあるという。

 似たケースとしては、部門レベルで新しいITプロジェクトを推進したいが、パブリッククラウドを使う場合にはセキュリティを考えなければならないなど面倒なため、使い勝手の良い社内ITインフラとして、HCIを選択したユーザーがいるという。

 自治体では現在、数々のセキュリティ対応プロジェクトが進行中だ。こうしたプロジェクトでは一般的なサーバ製品も使われているが、運用が楽なことから、Cisco HyperFlexを選択するところが多いという。

 シスコならではだが、今後はユニファイドコミュニケーションの基盤としての利用も増えてくるだろうという。一般的なサーバを利用すると、呼制御サーバソフトウェア側でクラスタリング構成を行わなければならない。だが、Cisco HyperFlexであれば、VMware vSphereの仮想化環境を搭載しており、共用ストレージもソフトウェアとして搭載しているため、インフラ側で可用性確保ができる。しかも、即座に仮想化が利用できるため、ユニファイドコミュニケーション環境の構築と運用に専念できることになる。

 この延長線上に、「Enterprise NFV」といわれるような、セキュリティ機能などをソフトウェアとして動かし、ネットワークトラフィックに適用する仕組みの基盤としての利用も考えられる。

 全般的に、何らかの目的でいったん導入すると、使い勝手の良さを評価する声は多く、徐々に全社基盤の更改でも検討するケースが増えてくるだろうと、石田氏は話している。

 冒頭で触れた長崎県立大学は、情報セキュリティ学科のセキュリティ演習用のシステムを新設するにあたり、 構成の簡単さ、可用性と性能の高さから、Cisco HyperFlexを選択したという。同大学の場合も、新システムの構築では、サーバ、ストレージを一体化しており、サービス品質も確保しやすいHCI製品を前提として検討、検証を経てCisco HyperFlexを選択している。

 Cisco HyperFlexは、前述の通り、発表からわずか1年で世界に1100社を超える多くの実績を積んできた。さらに、今後も継続してさらなる製品、機能強化が予定されている。

 急速に成長するハイパーコンバージド インフラ、そしてその流れを加速させるシスコのハイパーコンバージド インフラ、Cisco HyperFlexから目が離せない。

 最新の詳しい情報は、以下のシスコのサイトにアクセスして確認いただきたい。

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提供:シスコシステムズ合同会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月31日

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