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» 2017年02月17日 05時00分 UPDATE

ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(22):大阪編:U&Iターンを超えた「フラットな世界」へ――楽天大阪支社のグローバルプロジェクト (1/3)

大阪&東京&仙台&台湾&ベトナム&インド&中国。海外を含む7拠点でバーチャルチームを組んで開発を行う「台湾楽天市場」の開発チームは、どのような工夫をしているのだろうか。

[國枝直人、伊藤久彰(楽天),@IT]

「@IT式 U&Iターンスタイル」は、全国各地のU&Iターンエンジニアたちが、地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えていく。ご当地ライターたちのリアルな情報は、U&Iターンに興味のある方々の役に立つだろう。


 楽天の國枝と伊藤です。「U&Iターンの理想と現実:大阪編」、前回は関西圏で働くことのリアルを、給与水準や家賃、通勤時間、電車の混雑率などから解説しました。

 今回は筆者たちが実践している「働く場所にこだわらないワーキングスタイル」を紹介します。

もはや「東京か否か」レベルではない

 ここ数年で、仕事をする場所にこだわらないワーキングスタイルが随分浸透してきました。楽天大阪支社が関わっている「台湾楽天市場」向けの開発スタイルも、その1つです。

 台湾楽天市場は簡単に説明すると、「楽天市場」と同じマーケットプレースモデルのショッピングモールです。私たちの仕事は、台湾楽天市場の「社内オペレーター向けの、サイト運営に必要な運用ツール群」の提供で、「大阪&東京&仙台&台湾&ベトナム&インド&中国」の7拠点で、1つのバーチャルな開発チームを形成しています。

 具体的には、大阪&東京&仙台で1スクラムチーム、大阪&台湾で1スクラムチーム、ある程度まとまったサイズの開発はベトナムに発注、それら全ての成果物の品質保証をインド&中国で行っています。

多国籍バーチャル開発チーム

 ここまでばらけていると、もはや「東京一極集中」や「東京が本社だから」などの概念はなく、大阪だろうが台湾だろうがフラットな関係です。

 スクラム本来の考え方だと、「同じロケーションで」「毎朝顔をあわせながら」「時にホワイトボードでディスカッションできる」のがベストです。しかしわれわれは、あえて複数拠点にこだわっています。

 理由は幾つかあります。

  1. 優秀な人材が台湾や仙台など各地にいた
  2. 東京だけで人材を確保するのはもはや厳しかった
  3. 私が大阪で働きたかった

 複数拠点バーチャルチームの開発は、良い人材は確保できるものの、コミュニケーションの観点では多少のロスがどうしても起きてしまいます。次ページで、われわれがどのように複数拠点での開発を進めているかを説明します。

※編集注:本情報は記事執筆時点(2016年12月)のものです。チーム体制は状況にあわせて頻繁に変更されています

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