「関係代数」を理解する「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ(11)(3/3 ページ)

» 2017年07月04日 05時00分 公開
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(4)商(division)

 直積演算した結果を元に戻す演算です。R×S=Tの関係があるとき、商演算をT÷S、T÷Rと表現します。午前で非常によく出題されます。

本試験過去問題による類題演習
□H14 午前問25 関係代数演算に関する記述
□H26 午前II問9 関係R、Sの等結合演算を表す方法
□H19 午前問29 等結合演算と同等の演算を実現できる演算の組合わせ
□H21 午前II問8 和両立である関係R ∩Sと等しい演算式

Chance問題

Point check

次の関係R、S、T、Uにおいて、関係代数表現R×S÷T−Uの演算結果はどれか。ここで、×は直積、÷は商、−は差の演算を表す。

Point check

(H24春DB午前II問10)


Point check

解答 Point check 

 *囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

永遠の問題?

試験勉強で得た知識が実務に役立つか?

 情報処理技術者試験が実務にどれだけ役立つかはその人次第ですが、学習するときはポジティブに考えていきたいものです。試験を通して得た知識が、即業務で役立つとは限りませんが、試験勉強は、

  • 初心者には、「あらゆる場面で役立つ基礎知識」
  • 実務者には、「これまで得た知識の棚卸・補完を行う機会」

を与えてくれます。

 また、これから皆様は多くの過去問題を解かれると思います。過去問題で問われる内容とご自身の業務内容には、ギャップがあるかもしれません。しかし、重要なことは「どうしたら役に立つか?」「どんな場面で役立つか?」を考え、ご自身の手で実務とのギャップを埋めていくことではないでしょうか。

 合格された後も、「自分はこの試験でどんなスキルを得たのか」を振り返り、実務にどう役立てるかを整理してみると良いと思います。

試験勉強で得たスキルが役立つ場面(例)

書籍紹介

ポケットスタディ データベーススペシャリスト [第2版]

ポケットスタディ データベーススペシャリスト [第2版]

具志堅融、河科湊著
秀和システム 1,500円

データベーススペシャリスト試験は同じパターンの出題が多いため、過去問をたくさん解くことが合格の早道です。しかし、難易度の高い過去問を解くには、勉強が必要であり、多くの時間と労力を必要とします。本書は、プロの講師が推奨する、テキストを少し読み→該当する過去問を解き→理解を深めるというアジャイル的学習法で、驚くほど短時間で合格するツボとコツを解説します。"すき間時間"を活用して効果的な学習ができます!


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