エンバカデロ、「RAD Studio 10.2 Tokyo」を発表 Linuxサーバサイドアプリ開発を可能にクロスプラットフォーム対応統合開発環境

エンバカデロ・テクノロジーズは、統合開発環境の新バージョン「RAD Studio 10.2 Tokyo」を2017年3月28日に出荷開始する。WindowsとLinuxで、サーバサイドアプリケーションのクロス開発を可能にした。

» 2017年03月16日 11時00分 公開
[@IT]

 エンバカデロ・テクノロジーズは2017年3月15日、統合開発環境の新バージョン「RAD Studio 10.2 Tokyo」を発表。2017年3月28日に出荷を開始する。

photo RAD Studio 10.2 Tokyo

 RAD Studioは、Windows、Mac、モバイル(iOSとAndroid)向けのクロスプラットフォーム対応統合開発環境。Delphi(Object Pascal)またはC++による、RAD(Rapid Application Development)開発を可能とし、単一のソースコードで複数のプラットフォームに対応したアプリケーションを構築できる。新バージョンのRAD Studio 10.2 Tokyoでは、WindowsとLinuxでのクロス開発ができるよう、Linuxで稼働するサーバサイドアプリケーションの開発に対応。Windows向けのプロジェクトもターゲットをLinuxに切り替えれば、Linux向けのビルドが可能となる。

 モバイルアプリケーションとバックエンドシステムを接続する中間サーバ機能を構築する「RAD Server」も強化。単一サーバ内で複数の組織に向けてサービスを提供する「マルチテナント機能」を備えた。

 マルチデバイス開発向けの機能も強化されている。「FireUIマルチデバイスデザイナ」と「クロスプラットフォームUIフレームワーク」を利用して、単一コードで、スマートフォンやタブレット、デスクトップといった複数のデバイスに対応するアプリケーションを一度に開発が可能。各デバイスの仕様に合致したユーザーインタフェースも容易に作成できる。

 IoT(Internet of Things)システム向けアプリケーションの開発機能も実装する。既存のデスクトップアプリケーションやモバイルアプリケーションに、デバイスやセンサーと通信する機能を実装できる。

 RAD Studio 10.2 Tokyoでは、DelphiとC++言語が利用できるが、どちらか一方の言語のみの「Delphi 10.2 Tokyo」と「C++Builder 10.2 Tokyo」も用意する。DelphiまたはC++Builderの単体を含むRAD Studio 10.1 Berlinの既存のユーザーは、アップデートサブスクリプションによって、同10.2 Tokyoにアップグレードが可能だ。

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