連載
» 2017年04月04日 05時00分 UPDATE

その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(80):今日の献立「Windows 10の塩漬け」──Windows 10のバージョンを固定する方法 (1/2)

テストや動作検証のために、特定のWindows 10環境を維持したいという場合もあるでしょう。そんなときに役に立つ、Windows 10を特定のバージョンに固定する方法を紹介します。

[山市良,テクニカルライター]
「Windowsにまつわる都市伝説」のインデックス

さよならバージョン1507、ようこそ1703

 Windows 10は、毎月の定例および随時提供される「品質更新プログラム」によるリビジョンの更新と、年に複数回(これまでは2回/年のペース)の「機能更新プログラム」によるビルド(バージョン)の更新が継続的に行われます。テストや動作検証のために、特定のWindows 10の環境を永久に維持したいという場合もあるはずです。今回は、そんなときに役に立つ、Windows 10を特定のバージョンに固定する方法を紹介します。

 「Windows as a Service(サービスとしてのWindows)」という概念に基づいて提供されるWindows 10は、常に最低でも2つのバージョンがサポート対象になります。Homeを除くエディションは、既定の「Current Branch(CB)」から「Current Branch for Business(CBB)」に変更することで、機能更新プログラム(バージョン1511までの旧称は「機能アップグレード」)のインストールを延期して、新しいバージョンへのアップグレードを約4カ月遅らせることができます。

 また、Windows 10 November Update以降は「Windows Update for Business」のポリシーを構成して、さらにアップグレードを延期することが可能です。しかし、Microsoft Updateから直接更新するように構成されている場合、いずれは自動的に最新バージョンにアップグレードされます。

 2017年3月末時点では、次の3つのバージョンがサポートされます。

通称 バージョン ビルド番号.リビジョン番号 CB向け
リリース
CBB向け
リリース
Windows 10初期リリース 1507 10240.17319 2015年7月 2015年7月
Windows 10 November Update 1511 10586.839 2015年11月 2016年4月
Windows 10 Anniversary Update 1607 14393.969 2016年8月 2016年11月
※リビジョン番号は、2017年3月31日時点でWindows Updateより配布されている品質更新プログラムによるもの。Microsoft Updateからのダウンロード提供のみの10586.842(KB4016636)と10240.17320(KB4016637)あり

 間もなく「Windows 10 Creators Update(バージョン1703)」がCBに対してリリースされます。

 一方、Windows 10初期リリース(バージョン1507)のサポートが「2017年5月」までに終了する予定です。Windows 10初期リリース(バージョン1507)のサポートは当初「2017年3月」に終了する予定でしたが、2017年2月初めに5月まで延長されることが発表されました。

 Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)のCBB向けリリースから既に数カ月が経過しているため、2017年3月時点でWindows 10初期リリース(バージョン1507)やWindows 10 November Update(バージョン1511)を新規インストールまたはアップグレードインストールすると、初回(または早い段階)のWindows UpdateでWindows 10 Anniversary Update(バージョン1607)が検出され、アップグレードが始まってしまうでしょう(画面1)。

画面1 画面1 2017年3月に新規インストールしたWindows 10初期リリースの初回のWindows Update。Anniversary Update(バージョン1607)の機能更新プログラムがインストール対象として検出された

 Windows 10 HomeはCBのみで提供されます。Windows 10 Pro、Enterprise、Educationは、既定はCBですが、CBBに変更可能です。この他、ボリュームライセンスを通じて、新機能が追加提供されない固定化バージョンである「Long Term Services Branch(LTSB)」があります。こちらは、これまで年に1回のペースで「Windows 10 Enterprise 2015 LTSB(ビルド10240版)」と「Windows 10 Enterprise 2016 LTSB(ビルド1607版)」がリリースされており、最低10年の長期にわたって品質更新プログラムのサポートが提供されます(2015 LTSBは2025年10月14日まで、2016 LTSBは2026年10月13日まで)。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

Focus

- PR -

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。