IBM Bluemixのベアメタルサーバに「Tesla P100」搭載GPUオプションを追加 2017年4月中に開始ディープラーニングなどのAI/HPCワークロード向け

IBM Bluemixのベアメタルサーバサービスに、「NVIDIA Tesla P100」を搭載するオプションが追加される。主要グローバルクラウドプロバイダーで初とし、2017年4月中に提供を開始する。

» 2017年04月07日 10時00分 公開
[@IT]

 米IBMは2017年4月5日(米国時間)、同社のクラウドサービス「IBM Cloud」で「NVIDIA Tesla P100」を搭載したGPU(Graphics Processing Unit)コンピューティング環境を提供するメニューを追加すると発表。2017年4月中に提供を開始する。同サービスの提供は、主要グローバルクラウドプロバイダーでは初としている。

photo NVIDIA Tesla P100

 昨今、あらゆる規模の企業が多種多様の膨大なデータを解析するために、コグニティブやディープラーニングアプリケーションの活用に着目している。同メニューはGPUの演算性能を、科学技術計算、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、HPC(High Performance Computing)データセンターアプリケーションなど、計算処理の要求が高い分野に活用したい企業に向けて展開する。

 IBMは2014年からNVIDIAと密接に連携し、同社の最新GPU技術をクラウドサービスとして提供してきた。2015年には「NVIDIA Tesla K80」を、2016年には「NVIDIA Tesla M60」を搭載したGPUコンピューティング環境を提供するサービスを開始。今回のNVIDIA Tesla P100の提供も、クラウドにおける機械学習、AI、HPCワークロードに向けて、GPUコンピューティングの利用をリードしてきた実績に基づいているという。特に、医療、金融、エネルギー、製造といった業種の企業向けに同GPUを利用しやすくし、これらの企業がビッグデータから価値ある洞察を引き出せるように支援する。

 具体的には、「IBM Bluemix」のベアメタルサーバサービス向けに、NVIDIA Tesla P100搭載モジュール2基を組み込めるオプションを用意する。

photo マシンルームの様子

 「このハイパフォーマンスのサービスによって、顧客はより強力なクラウドサーバをより少数で構成でき、また、複雑さを増すシミュレーションやビッグデータワークロードをより高速に実行できるようになる」とIBMは述べている。

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