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» 2017年04月17日 10時00分 UPDATE

Dell EMCが本気で推進するHCI/CIの全貌:Vblock/VxBlock、HCIが普及しても価値が色あせない理由

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)に注力しているDell EMCだが、それによって統合インフラシステム(CI)であるVblock/VxBlock推進の手を緩めているわけではない。理由は、HCIが宗教であってはならないからだ。

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 Vblock/VxBlockは、EMCがヴイエムウェア、シスコシステムズと2009年に設立した、VCEという企業が世に送り出した統合インフラシステムだ。現在(2017年4月)に至るまで、世界中で1500以上の企業や組織に導入されている。

 デルとEMCの合併に伴い、VCEチームはDell EMCに統合された。だが、製品開発や機能強化、コンサルティングやサポートなどのサービスは、当初のコンセプトのまま精力的に進められている。

 Dell EMCは最近、Software Defined Storage(SDS)を使ったハイパーコンバージドインフラ(HCI)に力を入れている。だからといってVblock/VxBlockで力を抜くようなことは考えていない。それはなぜなのか。HCIが社内ITインフラの主流になるならば、SANストレージを使う統合インフラシステムは時代遅れになりつつあるのではないのか。

 以下ではまず、HCIが普及しつつあることを踏まえて、Vblock/VxBlockを紹介。次に、これらの製品がHCIとどのように棲み分けるのかを説明する。

Vblock/VxBlockは高次元の「ターンキー」を実現する

 Vblock/VxBlockは、SANストレージを使ったターンキーシステムだ。「VNX」「Unity All Flash(以下、Unity)」「XtremIO」「VMAX ALL FLASH(以下、VMAX)」といったストレージ装置をサーバとSAN接続し、IPネットワークにはシスコシステムズのNexusスイッチを採用している。こうした定評のあるハードウェアの上に、多数の企業で信頼されている仮想化プラットフォームの「VMware vSphere」を搭載。事前検証、事前構成の上で納入する。発注後、最短で45日以内という短期間で導入が完了する。

 Vblockの販売開始以降、ストレージでは記憶媒体としてフラッシュが急速に普及し、ネットワークでは「ネットワーク仮想化」が大きな広がりを見せつつある。Vblock/VxBlockはハードウェアでこうしたトレンドを率先して取り込み、ストレージでは「VMAX」「XtremIO」「Unity」といったオールフラッシュストレージを中核に据えるとともに、VxBlockにおいては、ネットワーク仮想化ソリューションの「VMware NSX」および「Cisco ACI」を組み込むことが可能となっている。

Vblock/VxBlockでは、オールフラッシュストレージを積極的に採用、高パフォーマンスと高効率を実現している Vblock/VxBlockでは、オールフラッシュストレージを積極的に採用、高パフォーマンスと高効率を実現している

 導入が迅速で容易なら、拡張も簡単だ。Vblock/VxBlockは、名前に「block」という言葉が入っていることで分かるように、ブロックを増やしていくことで、サービスレベルを維持したままITリソースを増大できる。

 確かに、Vblock/VxBlockではHCIほどスモールスタートができるわけではない。拡張においても小さな単位で行えるわけではない。だが、大規模な仮想化環境では、実質コストが主要パブリッククラウドを大きく下回るケースも多い。実際に、Dell EMC傘下の企業向けクラウドサービス「Virtustream」では、Vblockをインフラに採用している。

 Vblock/VxBlockで見逃してはならない点は、非常に高いレベルで「ターンキー」を実現していることだ。

 サーバ、ストレージ、ネットワーク、仮想化ソフトウェアだけでなく、SAP、Oracle、Exchange、デスクトップ仮想化など、アプリケーションの要件を踏まえた検証を実施している。

 導入後のソフトウェアアップデート/パッチ管理も特徴的だ。Vblock/VxBlockでは、製品を構成する全てのハードウェアおよびファームウェア/ソフトウェア更新を出荷後も追跡、検証してトラブルが発生しないことを確認の後、顧客に「RCM(Release Certification Matrix)」として提供する。IT製品導入後のソフトウェアアップデートは、ユーザー企業が自社でその組み合わせを検証しようとすると、膨大な工数とコストがかかることから、IT運用における大きな悩みの種となってきた。コストと作業負荷を抑えながら、導入時のまま「塩漬け」するリスクをも回避できるこのサービスは、多くのユーザー企業に歓迎され、リピーターを増やす重要な要因となっている。

Vblock/VxBlockは、どんなときに選択されるのか

 では、HCIが用途を広げる中で、統合インフラシステムであるVblock/VxBlockが選ばれるケースにはどのようなものがあるか。

 まず、事前検証やサイジングで「無駄」な時間とコストを費やすことなく、高いサービスレベルを確実に提供したい場面が挙げられる。

 いわゆるレガシーなエンタープライズアプリケーションを主に利用する場合、Vblock/VxBlockとの相性がよい。この他には、大規模なデスクトップ仮想化(VDI)が挙げられる。VDIではVxRailなどのHCIが使われるケースが増えている。その一方で、ユーザー数の多い大規模環境を構築、運用する企業の一部は、安定した高いレスポンスを重視し、Vblock/VxBlockを選択している。

 大規模なVDI環境で、特定の時間帯に多数の仮想デスクトップが集中的に起動される場合には、ブートストーム(アクセス競合によりパフォーマンスが大きく低下する現象)への対策が欠かせない。このような要件がある場合、Vblock/VxBlockでは、SANストレージをオールフラッシュで構成することにより、パフォーマンス管理の観点からも安心感を得やすい。またファイルサーバが要件に加わる場合は、Dell EMC Technology ExtensionとしてVblock/VxBlockにIsilonストレージを接続するソリューションも提供している。

 このようなことから、規模に応じて適切なサーバ、ストレージ、ネットワークのサイジングが済んだ状態のITインフラを導入し、即座に安心してVDIを始められるという点では、Vblock/VxBlockより優れた選択肢はない。

 また、効率向上やデータ保護のために、「データサービス機能」とも呼ばれるデータ運用関連機能を活用していきたい場合に、Vblock/VxBlockを選択する企業が見られる。

 例えば、重複排除やデータ圧縮を活用して、積極的に効率を高めたいケースはどうだろう。HCIのストレージソフトウェアにはこうした機能が備わっていないか、備わっているとしても、実績は少ない。Vblockではストレージ装置で実績の豊富な機能を安心して活用できる。

 データ保護についても同様の点を指摘できる。SANストレージの場合、バックアップ、ディザスタリカバリーなどで、多様な機能や関連ツールが使える。これらの機能を活用して運用をしてきた企業は、そのまま使い続けることができる。

 Dell EMCは、HCIでも同様な機能やツールを使えるように、開発努力を続けているが、SANストレージに追い付くまでには、少々時間がかかりそうだ。機能面で追い付いたとしても、HCIは統合インフラと比較して、ストレージのアーキテクチャが大きく異なる。従来と同様の考え方で運用したい企業や用途で、積極的にVblock/VxBlockを選択することが多いのは不自然ではない。

 前述のソフトウェア更新やパッチの管理(RCM)についても同じことが当てはまる。

 ソフトウェア更新については、Dell EMC側で検証し、トラブルが発生しない組み合わせがユーザー企業に提示される。ユーザー企業の担当者は、直感的に分かりやすいITライフサイクル管理ツール上で、これを簡単に実行できる。あるいは、Dell EMCがサービスとしてこれを実行するという選択肢もある。

 それでも、社内の規則上、ソフトウェア更新を行いにくいといったケースは存在する。それが望ましいかどうかは別として、どうしても更新ができないのであれば、常に最新のバージョンへ移行することが前提のHCIは向かない。こうした企業にも、HCIと比較して「枯れた」システムで構成されるVblock/VxBlockは選択されやすい。

あらゆる企業、用途のITサービス化のために欠かせない

 Dell EMCが、VxRailやVxRack、XCに注力する一方で、Vblock/VxBlockも推進し続けているのはなぜか。これら全てがターンキーを指向するエンジニアドシステムであり、その意味で企業ITの運用の「クラウド化」、あるいは「サービス化」に貢献し、ITの根本的な体質改善につながるからだ。

 Dell EMCのHCI戦略に関する記事でも紹介した通り、HCIおよび統合インフラシステムは、ニッチな存在ではない。少なくともDell EMCは、これらがあらゆるIT運用スタイルの企業において、ほぼ全ての用途に適用され、そのIT運用プロセスを変えなくてはならないと考えている。

 Vblock/VxBlockでは、レガシーエンタープライズアプリケーションのための基盤について保守的な考え方を持った企業や、最も安心、安全な基盤で稼働することが必要なミッションクリティカルなアプリケーションにも、エンジニアドシステムを適用し、運用をクラウド化していくことができる。パブリッククラウドと同じような使い勝手を実現しながら、パブリッククラウドにはまねのできないレベルで、可用性、性能、データ保護などに関するコントロールができる。このことの価値は、簡単に消え去るものではない。

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提供:EMCジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年5月16日

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