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» 2017年06月14日 10時00分 UPDATE

ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーのゲーム開発用PCを支える人々:スクウェア・エニックスの大規模ゲーム開発に耐え得る超ハイスペックPCの構築、管理、メンテナンスの現場とは

誰もが知る『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズなどを創り出したゲーム会社スクウェア・エニックスがデスクトップサポートエンジニアを募集している。その大規模ゲーム開発に耐え得る超ハイスペックPCを管理、メンテナンスする現場は、他の企業の情報システム部とはひと味違う。本稿では、スクウェア・エニックスのエンターテイメントを下支えするだけではなく、提案も行えるデスクトップサポートエンジニア像とはどんなものなのかを掘り下げるために現役デスクトップサポートエンジニアに話を伺った。

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最新技術に触れる仕事、それが「デスクトップサポートエンジニア」

 「いま検討したいと考えているのは、VDI(デスクトップ仮想化)の活用。開発環境を素早く効率的に提供できる方法の1つとして仮想化も視野に入れている。物理でなくてはいけないものもたくさんあるが、一方で仮想で足るものもあるのではないか、検討する価値はありそうだと考えている。また今後の検証対象として、ストレージ高速化のためにOptaneメモリ等の3D Xpointにも注目している。これで高速化できるのであれば、容量と速度とコストのバランスを取ることができ、開発にとってメリットがあるのではないか」――そう語るのは、あの誰もが知る『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズなどを創り出した、スクウェア・エニックスで働く技術スペシャリストの1人、情報システム部 サービスデスク・グループ マネージャー補佐の山田宜史氏だ。

 高品質なグラフィックがグリグリ動くハイスペックのPC/コンソール向けのゲームから、手軽にどこでも遊べるスマートフォン向けゲームまで、スクウェア・エニックスが多数の知的財産を活用した事業を展開していることは皆さんもご存じだろう。そのスクウェア・エニックスが、事業拡大のために「デスクトップサポートエンジニア」を募集している。今回は情報システム部の山田宜史氏、渡邉充氏の両名に、同社におけるエンジニアの姿、そしてデスクトップサポートエンジニアとはどんな人物なのかを聞いた。

左からスクウェア・エニックス 情報システム部 渡邉充氏、スクウェア・エニックス サービスデスク・グループ マネージャー補佐 山田宜史氏

幅広いサポート力で、スクウェア・エニックスの開発を支える

 現在、スクウェア・エニックスでは、長いスパンでの事業拡大が続いている。コンシューマープラットフォームの数も増え、PC、スマートフォンなど、開発ターゲットも広がっている。開発に関係する機材、社員の数も増え続けているため「そのサポートを行う人が必要になる」(山田氏)

 スクウェア・エニックスでは、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのナンバリングタイトルと呼ばれるような、ビッグタイトルを多く開発している。これらのタイトルは開発で要求される技術レベルも高い。現在、業界全体ではAR/VRなど先進技術を用いたゲーム開発も進んでおり、これらの高難易度のサポート対応も社内で求められている。

 スクウェア・エニックスにおけるデスクトップサポートとは、いわゆる「コールセンター的なサポート要員」とは大きく異なる。山田氏によると「業務範囲が違う。うちはかなり広い」という。単純なサポートというよりは、エンドポイントに関係する機材のセットアップ、キッティング、設定、修理、トラブル対応などの管理作業を行うことは業務の1つだが、それに加え、エンドポイントのウイルス対策や各種ソリューションの検討、スマートフォンのMDM(モバイルデバイス管理)を考えるのもデスクトップサポートエンジニアの仕事だ。今ではデスクトップ仮想化技術を開発の場でも利用できるのではないかと思案しているという。

 「ひと言でいえば、“開発のために必要なもの”を“セキュリティおよび費用対効果”を考慮した上で、検討・導入・展開することである。また物理、仮想を問わずセキュリティ、エンドポイントソリューションに関わるサーバ管理、監視を含め、デスクトップサポートエンジニアが行っている」(山田氏)

 さまざまなエリアがデスクトップサポートエンジニアの仕事になるが、他の企業との違いは「最新技術に触れ、それが有効ならばすぐに導入が可能」という点だ。例えば、「de:code 2015」ではスクウェア・エニックスを中心に、マイクロソフト、エヌビディアの3社共同で創られた、DirectX 12によるリアルタイムレンダリングCGの技術デモ「WITCH CHAPTER 0 [cry]」が発表されたのは記憶に新しい(参考)。この2800万ポリゴンを動かすCG技術と130万円相当のハードウェアを使うような、最先端の開発を行えるのがスクウェア・エニックスの強みだ。この開発を支えるデスクトップサポートエンジニアも、最先端の技術に触れることができる。これが、他社との大きな違いといえよう。

 なお、「WITCH CHAPTER 0 [cry]」のプロジェクトには、社内開発プロトタイプ選定などで両氏も関わっており、当時について「かなりハイスペックな要求があったが、秋葉原でパーツを探すなどして楽しかった」と振り返る。

仕事の鍵となるのは「技術力」「調整力」「コミュニケーション力」

 スクウェア・エニックスでは、開発プロジェクトが立ち上がると、ゲームを創り出すために必要なPCのスペックが割り出される。もちろん情報システム部が必要とするセキュリティ対策を行った上で、「標準となるスペックのPCに何をどう加え、ゲーム開発の要求スペックを満たすか」という作業が必要となる。

 このとき、得てして挙がってくる要求は、「『とにかく速いやつを』『別のゲームのスペックと同じくらいで』などふわっとした抽象的な要件である。でも実際にプロジェクトの話を聞くと、スペックの要求はもっと詳細に詰めていかなければならなかったことが多い。そのために、プロジェクトの開発メンバーと会話し、コストや時間、セキュリティ要件も含めて調整する力が必要。この仕事は“ハイスペックマシンを作ることが楽しい”だけでは難しいと思う」(渡邉氏)

 そしてここには、デスクトップサポートエンジニアの「技術の底力」も問われることになる。「もちろん、コスト的にバランスを考えた構成が組める必要があるし、時には最新技術も入れる。ボトルネックを解消するために本当に必要ならば、特別なパーツでもあらゆる手を使い入手し、開発エンジニアよりも先に検証することが必要」(山田氏)

 ハイエンドにはハイエンドの課題も当然出てくる。「複数のグラフィックスカードを入れると、ほんの少しのレイテンシ、オーバーヘッドも許容できない場合がある。そういうときもデスクトップサポートエンジニアが検証し、トラブル時にはサポートを行う必要がある」(山田氏)

 ここにやりがいを感じるエンジニアも多いのではないだろうか。最新の技術をいち早く検証できるため、トライ&エラーを開発チームと協力しつつ、苦労しながら対応することも多いという。しかし、開発者のようにPCを知り尽くしたものだけが相手というわけでもない。「多数の部署・職種があるため、PCに詳しくない人からのトラブル対応もある。『何となくおかしい』という曖昧な問い合わせを解決するには、やはりコミュニケーション力が必要。技術力とコミュニケーション力のバランスには苦労するかもしれないが、その分、解決したときの喜びは大きい」(山田氏)

採用基準は? 一緒に働きたい人はどんな人?

 スクウェア・エニックスにおけるデスクトップサポートエンジニアは、PCで行うソフトウェアに関する作業以外にも、キッティング、機材の廃棄など、多くの“物理的な実作業”が伴う。それに加え、一緒に働く人のマインドとして「型にはまるようなルーティン作業だけを行いたい人は合わないだろう。臨機応変に状況を読みながら柔軟に対応できる人でないといけない」と渡邉氏は言う。多数のプロジェクト、それぞれの開発が円滑に動くように、各プロジェクトが必要な開発環境を用意できるようにするなど、裁量の範囲が広いためだ。

 必要なことは、文字通りの「サポート」だ。「開発をサポートしたいという思いがあれば、かなり広い範囲がサポートであると考えることができる。いろいろな作業があるが、それが全てつながっていると理解できる人ならば、デスクトップサポートエンジニアに向いているはず」(山田氏)。

 もちろん、スクウェア・エニックス内でのスキルアッププラン、キャリアアッププランも用意されている。デスクトップサポートエンジニアは技術スペシャリストであり、デスクトップ、エンドポイントのスペシャリストになれる。あくまで一義的には技術を追いかけるエンジニアであるため、得意な分野、興味のある分野、スクウェア・エニックスが目指す分野を組み合わせ、キャリアアップが可能だ。

 もちろん、業務の一環として、さまざまな新技術を研究することもできる。「試したい技術があれば、ハードウェア、ソフトウェアを問わずやってみる。そういう希望があれば、現場の意見を聞きつつ『この技術が次に来るはずなので、検証をやりたい!』と宣言すれば、多くの場合は通る。そのための機材、パーツも多数用意しているので、その検証結果を基に“提案型サポートエンジニア”になるのであれば大歓迎だ」(山田氏)

 開発プロジェクトの支援以外にも、情報システム部としてのプロジェクトも多数存在する。最新技術をふんだんに使うゲーム業界なので、新しい技術を習得するチャンスは他の企業よりも多いだろう。

エンジニアによる後方支援があるから、エンジニアは輝ける

 デスクトップサポートエンジニアとして最新技術に触れることができる一例は、既に話題になっているAR/VRだ。これらの技術がビジネスにつながると考えた瞬間「試してみる」ために各種HMD(ヘッドマウントディスプレー)端末を購入したという。ドライバーの確保や環境構築を一通り行い、開発エンジニアが「導入したい」と言う前から検証を行っている。「『面白そうだから試したい』という興味もあったし、セキュリティ的にどのように考えるべきか検証したかった。開発エンジニアが『試したい』と言ったら、すぐに貸し出しできる準備ができていることが理想」(山田氏)

 デスクトップサポートエンジニアに必要なスキルは、PC、ITに関わるさまざまな技術に興味を持ち、実際に手を動かして使ってみることに興味があること。そして開発メンバーだけではなく、管理系部門や業務系部門なども含めて多くの関係者とつながり、彼ら、彼女らの「困りごと」の解決に注力できることだ。PCのハードウェアは移り変わりが激しく、その情報を集めることが好きならばベターといえよう。「デスクトップサポートエンジニアは、これまで中途採用をあまりしてこなかったチームだが、こういうサポートに興味がある開発エンジニアをはじめ、技術スペシャリストになりたい方ならばマッチするのではないか」(山田氏)

 夢中になったあのゲームを創る一員として、開発エンジニアをサポートする。それにより、あなたの名前がゲームクリア時のスタッフロールに残るかもしれない。スキルを上げたい、スキルの幅を拡げたいというエンジニアは、このチャンスをぜひつかんでほしい。

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提供:株式会社スクウェア・エニックス
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年7月13日

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