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» 2017年07月20日 05時00分 UPDATE

Azure ハイッ! ここ大事!:Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (1/3)

これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた!

[打越浩幸,デジタルアドバンテージ]

 前回まではAzureの基本として、Azure VM仮想マシンについて見てきました。Azure VM仮想マシンは、一般的なVPS(仮想専用サーバ)サービスとそれほど違いがなく、いまいち「クラウドならでは」という感じがしませんでした。今回からはしばらく、Azure App Service/Azure Web Appについて見ていき、クラウドのメリットを体感したいと思います。

AzureのPaaS型サービス「Azure App Service」

 クラウドで利用できるサービスにはIaaS(Infrastructure as a Service)PaaS(Platform as a Service)などの種類があります。前回まで見てきた仮想マシンはIaaS型サービスの1つで、仮想化したハードウェアの上に、ユーザーがOSやミドルウェア、アプリケーションなどをインストールし、その全てをユーザーが管理します。いろいろと細かい設定や管理ができるのはIaaSのいいところですが、逆に言えば、OSのパッチ適用とか、ライブラリなどのミドルウェアのバージョンアップとか、 サーバ管理のけっこう面倒な部分がそのまま残ってしまう方式がIaaSです。

IaaSとPaaS IaaSとPaaS
前回までのAzure VMはIaaS型のサービス。ハードウェアは仮想化されていますが、OSやミドルウェアのインストール、管理などはユーザー自身が行う必要があります。これに対してPaaSでは、ユーザーは上位のアプリケーションやデータの管理のみを担当します。OSやミドルウェアの管理はAzure側で行われます。

 これに対してPaaSでは、仮想化されたアプリ実行環境の上で(OSやミドルウェアは仮想化、抽象化されている)、ユーザーが用意したアプリケーションやサービスを実行します。OSやミドルウェアの管理は不要で、ユーザーが管理するのはアプリケーション部分だけなので、管理の手間は大幅に省けるはずです。

 オンプレミスのサーバを管理していると、OSやアプリケーション、ミドルウェアのインストールに始まり、更新プログラムの適用やら、バージョンアップへの対応やら、管理は思ったよりも煩雑で、Webアプリケーションを動作させ続けるだけでも一苦労です。でもPaaSならそんなことは気にしなくてもよいし、さらには自動的なバックアップやスケールアウト/スケールアップ、標準化されたデプロイ手順なども用意されているそうなので(今後解説予定)、かなり便利そうです。

【ハイッ! ここ大事!】

【ハイッ! ここ大事!】

 PaaSだと、アプリケーションの実行環境(OSやミドルウェアなど)のインストールや管理などが不要です。バックアップやスケーリングなども自動化されます。管理者が面倒を見ないといけない対象が大きく減るので、管理が大幅に楽になります。


 Azureで利用できるPaaS型のサービスとして「Azure App Service」がありますが、これには以下の4種類があります。

サービス 概要
Web Apps Webアプリケーションを実行(ホスティング)するためのプラットフォーム。好きなプログラミング言語でWebアプリケーションを構築してホストできる
Mobile Apps モバイルアプリのバックエンドをホストするためのサービス
API Apps RESTfulなAPI(→用語解説) をホストするためのサービス
Logic Apps コードを記述することなく、ビジネス プロセスを自動化し、クラウド内のスケーラブルな統合やワークフローを簡略化して実装するためのサービス
Azure App Serviceを構成する4つのサービス

Azure App Service Azure App Service
Azure App Serviceとは、さまざまなWebアプリケーション、モバイルアプリケーション、サービスなどを簡単に実行できるように用意された、PaaS型のホスティングサービスです。

 今回からしばらくは、このうちWeb Appsを使ってサービスを構築する方法について取り上げます。具体的なサービス(アプリケーション)としては、WordPressを動かしてみます。

Web Appsとは

 Web Appsは、Webアプリケーションを実行(ホスティング)するためのプラットフォームです。その主な特徴は次の通りです。

  • Web Appsでは、ASP.NETやNode.js、Java、PHP、Pythonなど現在Webアプリケーションで利用されているさまざまな言語/フレームワークを利用可能
  • ベースとなる仮想マシンは、他のユーザーと共有するタイプから専有のタイプまで、コストに応じてさまざまな選択肢が利用可能
  • スケールアップやスケールアウトのサポート
  • 開発用やステージング用、実運用環境用など、複数の「スロット」を使ったサイトの運営が可能
  • 豊富なテンプレートにより、よく使われているWebアプリ(CMSやオープンソースのプロダクトなど)を簡単に導入できる

 より詳しい情報については,以下のページを参照してください。

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