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» 2017年08月08日 05時00分 UPDATE

山市良のうぃんどうず日記(102):Windows 10 Fall Creators Updateで増える「設定」は「ms-settings:URI」で狙い撃ち (2/2)

[山市良,テクニカルライター]
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一覧をアップデートするために必要な道具と使い方

 さて、Windows 10 Insider Previewは開発中のビルドであるため、Windows 10 Fall Creators Updateに搭載予定の新機能について現時点で説明することは筆者の好みではありません。なぜなら、変更される可能性がまだあると思うからです。

 しかし、目まぐるしく、いろいろと変わるWindows 10の変更点に追い付くヒントをお伝えすることは意味のあることだと思います。それは、本連載の第99回で紹介した「ms-settings:URI」の完全(だと筆者が思っている)一覧のアップデートです。

 Windows 10 Fall Creators Updateの「設定」アプリには、幾つか新しいカテゴリーと機能が追加されることになります(画面1)。Windows 10 Fall Creators UpdateがSemi-Annual Channel(Targeted)向けに正式リリースされれば、初めて新バージョンの「設定」アプリを開いたとき、どこに何があるのか、何が追加されたのか、大いに悩むことになるでしょう。

画面1 画面1 Windows 10 Fall Creators Updateに向けた開発中のビルド16251.0の「設定」アプリ。トップ画面だけでも、「電話」と「Cortana」の2つのカテゴリーが追加されている

 筆者は、現行バージョンのWindows 10でさえ迷子になることがしばしばあります。そんなときに「ms-settings:URI」のショートカットが大いに役立ちます。例えば、Windows Updateの「更新の履歴」は「ファイル名を指定して実行」に「ms-settings:windowsupdate-history」と入力することで、素早く開くことができます。Windows 10 バージョン1703までの「ms-settings:URI」の完全な一覧は、本連載第99回の一覧表をご覧ください。

 第99回と同様に、Windows 10 Fall Creators UpdateのInsider Previewビルド(2017年7月27日リリースのビルド16251.0)で「ms-settings:URI」の項目を調査し、第99回との差分を作成してみることにします。なお、開発中のビルドであるため、正式リリースまでにさらに追加や変更が行われる可能性もあることにご注意ください。

 第99回記事での調査結果から、「ms-settings:URI」の項目はシステムファイル「C:\Windows\ImmersiveControlPanel\systemsettings.dll」の中にあることは判明しています。バイナリファイルから印字可能な英数字のテキストを抽出するのに便利なのが、Windows Sysinternalsの「Strings(Strings.exe)」です。

  • Strings(Windows Sysinternals)

 Stringsで「C:\Windows\ImmersiveControlPanel\systemsettings.dll」内の印字可能な文字列を取り出し、その結果から「Find(またはFindStr)」コマンドを使って「ms-settings:」を含む項目を抜き出します。それには、コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します(画面2)。Windows PowerShellではFindはエラー(FIND:パラメーターの書式が違います)になると思うので、「FindStr」を使用してください。

strings C:\Windows\ImmersiveControlPanel\systemsettings.dll | Find /I "ms-settings:"
画面2 画面2 Windows 10 Fall Creators Updateに向けた開発中のビルド16251.0で、「ms-settings:URL」の項目を調査

 結果を第99回記事の一覧と比較してみたところ、次の16の項目が追加されていました。

●「ms-settings:URIスキーム」に追加された16項目
ms-settings:URI 設定の場所
ms-settings:mobile-devices 電話
ms-settings:savelocations ストレージ|新しいコンテンツの保存先を変更する
ms-settings:videoplayback アプリ|ビデオの再生
ms-settings:cortana Cortana|コルタナに話し掛ける
ms-settings:cortana-permissions Cortana|アクセス許可と履歴
ms-settings:cortana-language
ms-settings:cortana-moredetails Cortana|詳細情報
ms-settings:cortana-notifications Cortana|通知
ms-settings:fonts
ms-settings:gaming-trueplay ゲーム|TruePlay
ms-settings:gaming-xboxnetworking ゲーム|Xboxネットワーク
ms-settings:nightlight システム|ディスプレイ|夜間モード設定
ms-settings:keyboard 時刻と言語|日付と時刻
ms-settings:remotedesktop システム|リモートデスクトップ
ms-settings:mobile-devices-addphone
ms-settings:delivery-optimization 更新とセキュリティ|詳細オプション|配信の最適化

 「?」となっているものは、PC向けの設定ではない可能性があります。Windows 10は、スマートフォン(Windows 10 Mobile)やIoT(Windows 10 IoT)、XBox One、HoloLensなど、さまざまなデバイスに対応したOSです。もしかすると、まだきちんと実装されていないだけかもしれません。例えば、「ms-settings:mobile-decices-addphone」は「電話|+電話の追加」の可能性があります。「設定」の「電話」は、ビルド16251で初めて提供されました。

 新たに追加された項目がどのような機能を提供するのか、ここでは説明はしません。前述したように、開発中のビルドで新機能を説明したところで、それは意味がないことだと思うからです。

 1つだけ、リモートデスクトップの有効化の設定が「設定」アプリの「システム」に統合されたことだけはお伝えしておきましょう。コントロールパネルでも従来と同じ方法(「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「リモートアクセスの許可」)で設定することは可能ですが、「設定」アプリからも同じ設定が可能になったことで、リモートデスクトップの有効化のためにコントロールパネルを開く必要がなくなりました(画面3)。

画面3 画面3 「設定」アプリに統合されたリモートデスクトップの設定。「ms-settings:remotedesktop」で素早く開くことができる

 なお、表の一番下にある「ms-settings:delivery-optimization」は、「ms-settings:URL」の方法でも、「設定」アプリを使用して「配信の最適化」をクリックして開く場合でも、ビルド16251.0では「設定」アプリがクラッシュするという不具合がありました。筆者の環境のネットワーク構成(Hyper-Vやコンテナの機能を有効化)が影響しているのかもしれませんが、クラッシュせずに動いていたビルド16241の画面は、本連載第100回で紹介しました。

最新情報

 2017年8月初めにWindows 10 Insider Preview ビルド15257.1がリリース(Fast Ring向け)されましたが、正式リリースまでにまだまだ変更の余地があるため、今回の記事の一覧をこの時点でアップデートすることはしません。ちなみに、筆者の環境で問題になっている「配信の最適化」がクラッシュする問題は、ビルド15257.1でも再発しました。


筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows Server 2016テクノロジ入門−完全版』(日経BP社)。


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