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» 2017年08月09日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windows 7/8.1/10のサポート期間を知る

Windows OSは、提供開始から10年間のサポート期間が設けられている。この期間を把握しておかないと、システムのリプレイス計画などに支障が出かねない。Windows 10では特に複雑になっているので、ここでWindows OSのサポート期間をまとめておく。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 7/8/8.1/10


 Windows OSには、5年間の「メインストリームサポート」と、5年間の「延長サポート」というサポート期間が設定されている。「メインストリームサポート」と「延長サポート」の主な違いは、下表の通り。メインストリームサポートと延長サポートでは、セキュリティ関連以外(不具合など)に対する更新プログラムが提供されるか否かが大きな違いとなる。

  メインストリームサポート 延長サポート サポート終了後
セキュリティ更新プログラムの提供 ×
有償サポートインシデントサポート時間制サポート ×
仕様変更、新機能のリクエスト × ×
セキュリティ関連以外の更新プログラムの提供 企業向けの一部のみ対象 ×
「メインストリームサポート」と「延長サポート」の主な違い

 Windows OSのリリース開始からこの期間が経過すると、更新プログラムなどの提供が終了してしまう。サポートが終了した状態でも使い続けることは可能だが、セキュリティ更新プログラムが提供されないので、脆弱性が残った危険な状態となる。

 各Windows OSのサポート期間は以下の通りだ。

Windows OSのサポート期間 Windows OSのサポート期間

 OS全体のサポート期間は、提供開始日から「メインストリームサポート」と「延長サポート」の合計10年間なのだが、実はサービスパックなどの適用状況によっては、それよりも前に終了してしまうことがある。

 Windows 10の場合、「Windows as a Service(サービスとしてのWindows)」という概念が適用されており、半年ごとに新しいバージョン(機能アップグレード)が提供される。新しいバージョンが提供されると、それ以前のバージョンのサポートに対する猶予期間が開始され、メインストリームサポートの終了日が決まる。

 そのため、バージョンアップを行わないでいると、知らない間にセキュリティ更新プログラムの提供が終了し、脆弱性が残った状態となってしまう可能性もある(Windows 10のバージョン番号を確認する方法は、Tech TIPS「Windows OSのバージョン番号やビルド番号を確認する方法」を参照のこと)。このようにWindows 10は少々複雑なので、下表を参考にサポート終了日を把握しておくとよい。

製品名 提供開始日 メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日
Windows Vista SP2 2009年5月26日 2012年4月10日 2017年4月11日
Windows 7 SP1 2011年2月22日 2015年1月13日 2020年1月14日
Windows 8 2012年10月26日 対象外 対象外
Windows 8.1 2013年10月18日 2018年1月9日 2023年1月10日
Windows 10 2015年7月29日 2020年10月13日 2025年10月14日
Windows 10 (バージョン1507) 2015年7月29日 2017年5月9日
Windows 10 November Update (バージョン1511) 2015年11月10日 2017年10月10日
Windows 10 Anniversary Update (バージョン1607) 2016年8月2日 2018年3月(仮)
Windows 10 Creators Update (バージョン1703) 2017年4月5日 2018年9月(仮)
各Windows OSの「メインストリームサポート」と「延長サポート」の終了日

 Windows OSのバージョンとサポート終了日の関係を把握しておくことは、OSのバージョンアップやPCのリプレイスなどを計画する際にも便利だ。

Windows 10で提供される3種類の提供モデル

 実は、Windows 10には「CB(Current Branch)」「CBB(Current Branch for Business)」「LTSB(Long-Term Servicing Branch)」の3種類の提供モデルがあり、それぞれバージョンアップの提供時期が異なっている。

 「CB」では、常に最新リリースが自動で適用される。機能アップグレードが提供されると、準備が出来次第、自動的にインストールが行われる。常に最新の状態が保たれるモデルで、主にコンシューマー向けのWindows 10 Homeに適用されるものだ。

 「CBB」になると、機能アップグレードがすぐに自動適用されることはなく、「CB」への提供開始から約4カ月のインストール延期が行える。この間、不具合が発生しないかなどの検証が行えるわけだ。主に企業向けのWindows 10 Pro/Education/Enterpriseに適用されるものだ。なお、これらのエディションにおいても、デフォルトでは「CB」に設定されており、CBBへ変更するにはWindows 10の「設定」や「グループポリシー」で「アップグレードを延期する」の設定を行う必要がある。

 「LTSB」は、自動的な機能アップグレードは行われず(つまり同じ機能のまま、ずっと使える)、更新プログラムのみが自動適用されるモデルである。Microsoft Edge、Cortana、Windowsストアなどが含まれないなど、機能も制限されている。主に企業システムの中でもミッションクリティカルな用途や工場の制御システムなどのように、安定性が重要な用途向けのモデルである。

 「LTSB」は、ボリュームライセンスを通じてのみ購入可能な「Windows 10 Enterprise」向けに提供されるモデルで、「CB」や「CBB」からの変更は行えない。さらに、最初から「Windows 10 Enterprise LTSB」をクリーンインストールする必要もある。「LTSB」は自動的な機能アップグレードが行われないため、メインストリームサポートが2020年10月13日まで、延長サポートが2025年10月14日までと、Windows 10全体のサポート期間と同じものとなる。


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