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» 2017年08月09日 05時00分 UPDATE

企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内(4):Windows as a Serviceを制御する――機能更新と品質更新のリリースサイクル(その1) (1/2)

ひとたびWindows 10に移行すると「サービスとしてのWindows(Windows as a Service:WaaS)」に基づいて継続的な更新が行われることになります。企業のシステム管理者は、管理対象のWindows 10クライアントをうまくWaaSの流れに乗せてあげる必要があります。Windows 10の既定の設定のままで、ただWaaSの流れに身を任せてしまうと、Windows Updateが業務をたびたびストップさせてしまい、社員の生産性を損なうことになるでしょう。

[山市良,テクニカルライター]
「企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内」のインデックス

連載目次

Windows 10の「機能更新プログラム」と「品質更新プログラム」

 Windows 10のWindows Updateで配布される更新プログラムは、大きく「機能更新プログラム(Feature Updates)」と「品質更新プログラム(Quality Updates)」の2つに分けることができます。

  • 機能更新プログラム:新機能を含むWindows 10の新しいバージョン(新しいビルド)へのアップグレード。半年ごと(3月ごろと9月ごろ)にリリース
  • 品質更新プログラム:セキュリティ更新、非セキュリティ更新(バグ修正や改善)、Adobe Flash Playerのセキュリティ更新など。毎月1回以上リリース

 機能更新プログラムは、Windows 10 バージョン1511以前は「機能アップグレード」と呼ばれていたもので、Windows 10の“新しいバージョン(新しいビルド)へのアップグレードインストール”です。Windowsの新しいバージョンがWindows Updateを通じて配布されるのは、Windows 10からの大きな変更点です。

 一方、品質更新プログラムは従来のWindowsと同様、セキュリティ更新やその他の更新プログラムです。以前のWindowsとの違いは、過去にリリースされた更新を含む“累積更新プログラム”として毎月1回または複数回提供されるようになった点です。2016年10月以降は、Windows 7やWindows 8.1も累積更新プログラムの提供形態に移行しました。

 この他、Windows Defenderの定義更新、ドライバー更新プログラム、他の更新プログラム(悪意のあるソフトウェア削除ツールなど)、Microsoft製品(MSI版のOfficeアプリケーションなど)の更新プログラムがWindows Updateを通じて配布されます。

2017年7月からのWaaSの変更点

 Windows 10のWindows Update関連の機能と「サービスとしてのWindows(Windows as a Service:WaaS)」のサポートポリシーは、Windows 10の新しいバージョン(新しいビルド)がリリースされるごとに変更されてきました。最新のサポートポリシーについては、以下のドキュメントで確認してください。

 2017年7月27日(米国時間)には、Windows 10 Creators Updateの「Current Branch for Business(CBB)」向けの提供が開始されました。このリリースから、CBBは「Semi-Annual Channel」という名称と概念に変更されています(表1)。

2017年7月以前 2017年7月以降 リリースサイクル 更新サポート 備考
Current Branch(CB) Semi-Annual Channel(Targeted) 半年ごと(3月ごろと9月ごろ) Targeted向けリリース後18カ月 2017年4月の発表時点ではSemi-Annual Channel(Pilot)という名称でした。Semi-Annual Channel(Targeted)は、Office 365 ProPlusの従来のFirst Release for Deferred ChannelであるSemi-Annual Channel(Targeted)とそろえられます
Current Branch for Business(CBB) Semi-Annual Channel Targeted向けリリースの4カ月後 Targeted向けリリース後18カ月 2017年4月の発表時点ではSemi-Annual Channel(Broad)という名称でした。Semi-Annual Channelは、Office 365 ProPlusの従来のDeferred ChannelであるSemi-Annual Channelとそろえられます
Long Term Servicing Branch(LTSB) Log Term Servicing Channel(LTSC) 2〜3年ごと 10年 次のLTSCリリースから
表1 WaaSのチャネル(旧称ブランチ)の名称変更

 新しい概念では、これまでの「Current Branch(CB)」は「Semi-Annual Channel(Targeted)」、CBBは「Semi-Annual Channel」と呼ばれるようになり、Office 365 ProPlusのリリースとも足並みがそろえられます。また、「Long Term Servicing Branch(LTSB)」は、次のリリースから「Long Term Servicing Channel(LTSC)」に変更になる予定です。

 Windows 10 バージョン1511のサポートについては、Windows 10 Creators UpdateのSemi-Annual Channel(旧称、CBB)向けの提供を開始したのに合わせ、2017年10月10日に更新サポートが終了することが発表されています。そのため、以降ではWindows 10 Anniversary Update(バージョン1607)とWindows 10 Creators Update(バージョン1703)の機能とサポートポリシーに基づいて説明します。

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