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» 2017年09月21日 09時51分 公開

エンタープライズクラウド支援強化:ティントリ、最大48万(!)の仮想マシンを稼働するオールフラッシュストレージ発表

ティントリジャパンは2017年9月20日、小規模から大規模な仮想化環境に対応する同社オールフラッシュストレージの新シリーズ「Tintri EC6000オールフラッシュ シリーズ」を国内で販売開始したと発表した。最大48万の仮想マシンを統合管理できる拡張性、そして新OSにおける監視機能の強化およびパブリッククラウドとの連携によって、プライベートクラウド、および企業向けクラウド/仮想化データセンターサービスを提供する事業者への支援を強化するという狙いがある。

[三木泉,@IT]

 ティントリジャパンは2017年9月20日、小規模から大規模な仮想化環境に対応する同社オールフラッシュストレージの新シリーズ「Tintri EC6000オールフラッシュ シリーズ」を国内で販売開始したと発表した。

 新シリーズの最大の特徴は管理も含めた拡張性。最上位モデルの「Tintri EC6090」は最大で645TBの論理実効容量を備え、7500の仮想マシンを稼働できる。EC6000シリーズでは、最大64台を単一のストレージプールとし、管理者1人で運用できる。従って最大48万の仮想マシンを、統合管理の下で動かせる計算になる。

拡張性と性能を大幅に向上

 EC6000シリーズでは、その他にAmazon Web Services(AWS)およびIBM Cloudに対応したデータ保護、およびストレージに加えて仮想マシンも対象にした稼働可視化・解析機能を提供する。

 ティントリジャパンの河野通明社長は2017年8月末、VMworld 2017で筆者に「他のオールフラッシュストレージ製品やハイパーコンバージドインフラとの競合はあまり意識していない」と話していた。「仮想マシン間の自動QoS調停によって、環境の大小にかかわらず、パフォーマンスを自律的にコントロールできる」「自動QoS機能により、仮想マシンの集約率を高められる」という、Tintriストレージの当初からの機能が、顧客に理解されているからという。

 河野氏はセガゲームスの事例を挙げた。同社はスマートデバイス向けゲームおよびB2Bサービスの基盤を完全に仮想化する取り組みを進めている。物理サーバに比べ、ITインフラの可用性と安定性を確保しやすいからだ。だが、同社の環境では、サービス運用側の都合により、ストレージのI/Oリソースを大量に消費する仮想マシンが突然出現し、他の仮想マシンのパフォーマンスを低下させることがあり得る。このため、Tintriストレージの自動的にストレージI/Oを調整する機能が役立っているという。

 新シリーズは「EC」という名称になっているが、これは「エンタープライズクラウド」の頭文字をとったもの。上記のような自律運用支援機能をベースとして、拡張性をさらに向上し、新OSにおける監視機能の強化およびパブリッククラウドとの連携によって、プライベートクラウド、および企業向けクラウド/仮想化データセンターサービスを提供する事業者への支援を強化するという狙いがある。

 拡張性の向上に関しては、搭載ストレージ容量および単一ストレージプール構成可能台数の向上の他、負荷分散の処理速度を改善しているという。物理容量の拡張はSSD1台単位で行える。運用管理ツールの「Tintri Global Center」ではマルチテナント管理が可能。テナント単位で利用可能容量、QoS、データ保護のポリシーを設定し、運用できるのに加え、仮想マシン単位での設定もできるという。

きめ細かなマルチテナント管理も特徴

 クラウド連携の「Tintriクラウドコネクター」はオプションライセンス。AWSおよびIBM Cloudのオブジェクトストレージに対し、インライン圧縮と重複排除を効かせた形で仮想マシンのスナップショットを実行できる。Tintriストレージへのリストアはワンタッチで行える。ファイルレベルのリカバリにも対応する。Tintriストレージ間の遠隔レプリケーションが厳しいRTO、RPO要件に対応するのに対し、TintriクラウドコネクターではRPO数日、RTOが数時間から数日の、長期保管ニーズを想定しているという。

 解析機能の「Tintri Analytics」では、新たに仮想マシン単位でCPU/メモリ使用率をリアルタイムで可視化、分析できるようになり、コンピューティングリソース消費の予測が実現したという。

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