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» 2018年01月31日 05時00分 公開

脱初心者! 1歩先を行くExcel VBA開発者のススメ(1):中級レベルの「Excel VBA開発者」になるために必要な考え方 (1/2)

Excel VBAを使って業務効率化を実現。しかし、自分で書いたコードをメンテナンスするとき、コードの解読に時間がかかってしまったり、エラーが解消できなかったりといった苦い経験はないだろうか。どうすれば将来も楽になるコーディングができるのだろうか。

[高橋宣成,著]

連載目次

ExcelVBAを実務で使い倒す技術

書籍の中から有用な技術情報をピックアップして紹介する本シリーズ。今回は、秀和システム発行の書籍『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』からの抜粋です。

ご注意:本稿は、著者及び出版社の許可を得て、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。


まず最初に必要なのは「楽をする」スキル

■初級から抜け出せていない。中級レベルまでもう少し

 あなたが最初にVBAを学ぼうと思ったきっかけは何だったか、覚えていますか?

 おそらく、多くの方は「自分の業務をさっさと終わらせたい」とか「いつもの繰り返し作業がダルすぎる」とか、ごく個人的な動機からVBAを学び始めます。

 そして、入門書を片手にマクロ記録を活用しながら、ちょっとした業務をVBA化してみたら、今まで何時間もかかっていた仕事が瞬殺で終わった。何より、自分で作ったコードが思い通りに動くのが楽しい!

 そんな感動を味わうことでしょう。

 すると、周りにその感動をシェアしたくなるのが心情。同僚向けにカスタマイズしてあげたり、誰でも使えるようにユーザーインターフェースを設置したり。そんなことをしていると、会社のアチコチがあなたのVBAツールの虜になっていきます。

 ここまでは、良いことづくめですよね。

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 問題は、ここから先の展開です。

 周りの人たちは、あなたの作ったVBAツールに依存をするようになります。あなたのツールが誰でも、また、いつまでも使用できれば何の問題も起きませんが、そう上手くはいきません。

 業務というものは、必ず変化を伴います。ですから、業務で使用するツールも合わせて変更を要します。また、ITリテラシーが高くないユーザーは、あなたが想定しなかった操作をしてしまうときがあります。そんな人は、それを「不具合だ」と言うでしょう。

 そういった「要望」が、次から次へと出てくるようになる。いつの間にか、あなたが背負う期待と責任が増大している。

 そんな事態になっているわけです。

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 つまり、あなたのVBAスキルには、より高い精度が求められることになる。次第に、あなたの作業ボリュームが増していき、あなたのキャパを超えてくる。

 そんな状況下、あなたは次のような苦い経験をすることになるでしょう。

  • 自分で書いたはずの「数百行にもなるコード」の解読に、丸1日かかってしまった
  • エラーを直しても別のエラーが発生。場当たり的にいじり過ぎて訳が分からなくなり、結局最初から書き直すはめになった
  • どうしてもエラーが解消できない!
  • やりたいことは簡単そうなのに、やってみたらとてつもなく大量のコードを書くはめになった

 個人レベルで自身が使うツールであれば「正しかった」。しかし、周りの期待に応え、その評価にさらされ始めると「正しくない」ことが出てくる。

 今まで培ってきたVBAスキルが通用せず、自信を持てなくなります。

 長々と書いてしまいましたが、前述の内容に少しでも共感を持っていただけたなら、おそらくあなたのVBAレベルは「初級から抜け出せていない。中級レベルまでもう少し」といったところでしょう。

 そんなあなたにまず必要なのは、高度なステートメント覚えることでもなく、大量のコードを書けるようになることでもありません。むしろ逆。

 それは「楽をするスキル」です。

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