Azureと組み合わせてどうなるのか?――Microsoft、HPCストレージのAvere Systemsを買収Microsoftの狙いは

Microsoftは、ハイパフォーマンスのファイルベースストレージ大手のAvere Systemsを買収することで合意した。

» 2018年01月09日 11時00分 公開
[@IT]

 Microsoftは2018年1月3日(米国時間)、Avere Systems(以下、Avere)を買収することで合意したと発表した。Avereは、クラウド、ハイブリッド、オンプレミス環境で動作する、LinuxおよびWindowsクライアント向けの高性能なNFS(Network File System)/SMB(Server Message Block)ファイルベースストレージの大手プロバイダーだ。

 Microsoftは、ストレージに関するAvereの専門知識およびノウハウと、Microsoft Azureを組み合わせることで、Microsoft Azureで実行できる大規模で複雑なハイパフォーマンスワークロードの恩恵を顧客が受けられるようにする計画だ。Microsoftは「Avereの技術とチームがMicrosoft Azureと顧客にもたらす影響に期待している」と述べている。

 Avereは、革新的なファイルシステム技術とキャッシング技術で、大規模コンピュートワークロードを実行する顧客のパフォーマンス要件に対応している。Avereによると、「企業はAvereの技術により、重要なオンプレミスストレージリソースを最適化するとともに、ミッションクリティカルなハイパフォーマンスアプリケーションワークロードをクラウドに移動できる」としている。Avereの顧客は、ストレージおよびコンピュートリソースを複数のデータセンターで効率的に共有し、プライベートおよびパブリッククラウドインフラを効果的に実装、運用しているという。

 またAvereのソリューションは、メディアおよびエンターテインメント業界のグローバルブランド企業であるSony Pictures ImageworksやアニメスタジオのMac Guff、VFX制作会社のMoving Picture Companyなどの製作時間短縮やコスト削減に貢献しているという。

Avereの「FXT」ソリューションによるハイブリッドクラウド活用の概念図(出典:Avere Systems)

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