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» 2018年04月04日 10時00分 公開

安定したクラウド環境構築のためにMicrosoftプラットフォームへ:アミックの次世代ERP「STRAMMICシリーズ」に、新たに工程管理「Lite Factory」を加え、生産・原価・販売物流の経営統合基盤としてパワーアップ。日本の製造業のさらなる競争力強化を目指す

製造業向けの生産管理、販売物流管理パッケージを提供するアミックは、2018年に戦略的プロダクト「STRAMMICシリーズ」の強化を加速させる。その中核プラットフォームの1つにMicrosoft SQL Server/Microsoft Azureを推奨する方針を示した。クラウドでの提供を考えるアミックが、なぜMicrosoftのプラットフォームを選んだのか。またそこからどのような価値を生み出し、提供するのだろうか。

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製造業向け基幹系パッケージを開発販売

アミック 販売企画チームのプロモーション担当 丸藤雅也氏

 静岡県浜松市に本社を置くアミックは、製造業向けの基幹業務パッケージを開発、販売するソフトウェアベンダーだ。創業は1992年。国内に5拠点(本社、東京事業所、大阪事業所、広島事業所、九州事業所)を置く他、海外にマニラ開発センター、上海事業所、北京駐在所がある。

 現在の主力プロダクトは「AMMIC/NetP」(生産管理システム)や「AMMIC/NetC」(原価管理システム)だ。中堅企業から大企業まで多くの企業で採用されており、創業以来の累計導入数は約200社、500サイト(工場)に達する。

 AMMIC/NetPの特長の1つは、生産の二大方式である「バッチプロセス系」と「ディスクリート系」(組み立て加工系)のどちらでも使えるハイブリッド設計で、さまざまな業種、業界特有の要件に対応することだ。

 「法令規制要求が厳しい医薬品の他、化学、繊維、食品、化粧品、精密機器、自動車部品、医療機器など幅広い業種のお客さまに利用いただいています」と語るのは、アミック 製品企画でプロモーションを担当する丸藤雅也氏である。AMMIC/NetPは、複数のグループ企業や国内外の拠点、協力会社と連携するサプライチェーンマネジメントシステムとして、T1、T2の自動車部品メーカーや食品メーカーでも採用されている。

 またアミックは、「AMMIC/Netシリーズ」の他に、新たな戦略プロダクトとして「STRAMMICシリーズ」をラインアップに加えている。

 STRAMMICシリーズは、企業の収益構造を支える統合情報基盤を、製品の基本コンセプトに掲げて開発した製品。統合データ構造を基に調達、生産、販売の情報を統合することで、資材調達から製造、販売、出荷までの一連のビジネスプロセスにおいて原価を正しく捉え、収益強化につなげる意思決定の仕組みを構築できる。

図1 STRAMMICシリーズ 統合によるデータモデルイメージ

 STRAMMICシリーズは、製造業の基幹業務システムにおいて、管理会計、計画、実行の各階層に対応する製品(機能)を備える(図2)。実行階層では、2018年6月リリース予定の工程管理「AMMIC/Lite Factory」が、製造現場における作業の実行指示、実績情報収集、進捗管理を担う。計画階層では、複数の生産拠点を統合した生産管理製品、サプライヤーと連携する調達管理製品、そして販売物流管理製品「STRA DS」がある。管理会計階層では、原価管理製品のオプションとして収益管理機能と予算原価機能がある。

図2 製造業のマネジメントに必要とされるITシステムの役割《クリックで拡大します》

長期的視点からMicrosoftのプラットフォームを選択

アミック 製品企画・開発責任者の鈴木聡氏

 STRAMMICシリーズを企画、開発するに当たって、アミックの製品企画チームは、従来のアミックユーザーに高い評価を得てきた「ユーザビリティ」と「豊富な標準機能」を重視した。STRAMMICシリーズとAMMIC/Netシリーズの両シリーズは、日本の製造業が必要とする機能を、標準で搭載している。また財務会計システムや他社製品と連携するための標準インタフェースも備え、業務用途に合わせて柔軟にカスタマイズが可能だ。

図3 STRAMMICシリーズ システム構成イメージ

 「ERPパッケージは、お客さまに長く利用してもらうことが第一。そのためには、事業の変化や成長にスピーディーに対応できることと、ERPパッケージを支える技術基盤として長い年月にわたって使い続けられるプラットフォームが必要でした」と語るのは、アミック 製品企画・開発責任者でソフトウェアアーキテクトの役割を担う鈴木聡氏だ。

 長くERPパッケージを利用してもらうプラットフォームには、アプリケーションの開発基盤とITインフラ基盤の両方が必要となる。

 アプリケーションの開発基盤としてアミックは、開発・実行用の独自フレームワーク「AMMIC/NetEAB」(以下、NetEAB)を提供している。NetEABは、.NET Frameworkをベースとしており、アドオンやカスタマイズなど、生産性の高い開発環境としての役割と、セキュアで使い勝手の良い共通機能群を兼ね備えている。

 また、クラウド環境下でも利用できるように、Webアプリケーションの開発フレームワークとして「AMMIC/WebEAB」(以下、WebEAB)を開発した。

図4 開発フレームワーク「AMMIC/WebEAB」

 グループ企業、海外拠点、サプライヤーを跨るサプライチェーンを統合管理するITインフラ基盤としては、クラウド化の問い合わせが非常に多くなり、OS、クラウド、そしてデータベースを整備する必要があった。

 もともと、AMMIC/NetシリーズはOSとして「Windows Server」を使用しており、アミックは長期的なサポートやドキュメントの多さなど、Microsoftのプラットフォームに対して大きな安心感を持っていた。また、クラウドプラットフォームとして「Microsoft Azure」(以下、Azure)上での製品サポートの要望も増えている。そのような流れの中で、データベースも「Microsoft SQL Server」(以下、SQL Server)を正式採用し、開発基盤からOS、クラウド、そしてデータベースまで、全てにおいてベースとなる技術にMicrosoftプラットフォームを採用することを考えるのは必然の流れだった。

 これまでは、パフォーマンスの観点などから他社製データベースを長年使ってきたが、最新の「SQL Server 2017」を検証すると、パフォーマンスが飛躍的に高まっていて、現行の他社製データベースと比較しても遜色ないことが分かった。そのような理由から、次世代の戦略プロダクト「STRAMMICシリーズ」においては、SQL Server/Azureを推奨する方針になった。

 「決め手となったのは、基盤のべースとなるソフトウェアのバージョンアップや機能追加などプラットフォームの変化に対してどのように長期的に対応するかという点だ。開発環境、OS、クラウド、データベースと全てをオールインワンで提供できるMicrosoft製品を採用することで、パッケージを開発するソフトウェアベンダーである当社だけではなく、パッケージを利用するユーザーにとっても、その資産管理や技術革新への導入負担が非常に軽くなる」(鈴木氏)

 またMicrosoftが提供する製品サポートの面や経済性の面でも、お客さまがトータルでMicrosoftプラットフォームを採用する価値は高い。実際に商談中の顧客から「SQL Serverを使いたい」という要望を受けることは多かったという。

RDBの挙動の違いはラッパーで吸収した

 もっとも、Microsoftの製品、サービスに慣れ親しんでいたアミックにとっても、他社製データベースに対応するパッケージソフトウェアをSQL Server対応に書き換えるのはそれほど簡単なことではなかった。

 「最大の課題は、SQL Serverと他社製データベースのギャップだった。常識レベルの違いとして、他社製データベースではNullと空文字列("")が同じ値になるのに対し、SQL ServerではNullと空文字列は異なる値になる。使える関数に違いもあり、除算で割り切れなかったときの丸め処理の仕方も他社製データベースとSQL Serverで異なる」(鈴木氏)

 しかし、ソースコードの中に他社製データベース用のロジックとSQL Server用のロジックの両方を書いて条件判断で対処するやり方には、ソフトウェアのメンテナンス性や再利用の可能性を下げてしまう問題がある。

 そこでアミックが選んだのは、開発フレームワークであるNetEABに新しいラッパー(wrapper)を設けて、その中でSQL Serverと他社製データベースの違いを吸収するという方法だった。

 「弊社のパッケージを利用しているユーザーにとって、既存資産とシステムの永続的な保守性、拡張性は重要な要素です。RDB(リレーショナルデータベース)の相違点をフレームワーク上(NetEAB)で吸収することは、将来システムのバージョンアップを考える既存ユーザーにとっても合理的な解決策となると考えました」(鈴木氏)

 NetEAB上で動作するソフトウェアは、どちらのRDBを使っているかを意識する必要がないので、ソースコードレベルでの書き換えは大幅に削減できた。

 ストアドプロシージャや関数など、データベースの仕様の違いを検証・評価する上で、他社製データベースからSQL Serverへの移行ツール「Microsoft SQL Server Migration Assistant」(SSMA)が役立ったという。また、RDB仕様を調査する際の情報源としてアミックは、「Microsoft Developer Network」(MSDN)を活用した。実際にMSDNを利用した鈴木氏は、「MSDNには豊富なドキュメントがそろっていて、ヘルプ機能も強力でした。分からなかったことは全てMSDNで解決できました」と感想を述べる。

長期的にはWebアプリケーションで統一

アミック 販売企画チームリーダーの久米栄司氏

 SQL Serverを推奨データベースとする次世代STRAMMICシリーズの第一弾として、Lite Factoryをアドオンテンプレートとして、新たなラインアップに加え、2018年6月にリリースを予定だ。また、この次世代STRAMMICシリーズは、2018年後半にリリース予定。詳細は、2018年6月に開催する自社イベント「アミック活用研究会」で発表する予定である。

 「お客さまの声として、社内サーバを廃止して、クラウドを使いたいという要望は強い。一方、基幹システムは、5年、10年という単位で利用するために、お客さま固有の業務に合わせてアドオンが必要となることも想定されます。そのため、STRAMMICシリーズはサービスモデルとして、IaaSでの利用を提案しています」とマーケティングを担当する販売企画チームリーダーの久米栄司氏は説明する。

 ただし、長期的には、生産管理、原価管理、販売物流管理の各機能をSaaSとして提供することをアミックは考えている。アミックのビジネスパートナーである電通国際情報サービスは、クラウドサービスの提供を早くから開始しており、SQL Server、Azureへの対応についても多くの実績とともに蓄積された知見とノウハウを持っている。これから先、クラウドサービスを見据え、「パートナーネットワーク」を重要と位置付けている。

 「IaaSでの提供、SQL Server、Azureへの対応は、弊社が提供するクラウドサービスの第1ステップです。企業の成長に合わせ、ビジネスの変化に俊敏に対応できるパッケージとして、日本の製造業の期待に応えるSTRAMMICシリーズのラインアップを強化、拡充したい」(久米氏)

 一方、鈴木氏は「アミックは、日本の製造業のみなさまによって鍛えられた充実した機能がパッケージに凝縮されている。今後、海外拠点での水平展開、サプライヤーとの協業、新たな成長段階を迎えた企業など、グローバル市場の中で競争力強化を図る企業のエントリーモデルとして、SaaSモデルを提供することになるだろう」と見込みを語る。

 IT基盤は、日本の製造業の管理会計や経営戦略に活用するだけではなく、基幹システムの統合化プロセスが、企業にとって事業成長のアクセラレーターとしての役割を果たすこと――というのが、アミックの考える製造業マネジメントの姿。それを具現化するためのベストツールとなるのが、SQL ServerとAzureをはじめとするMicrosoftの製品とサービスなのだ。

アミック 製品企画グループ

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2018年5月3日

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