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» 2018年05月11日 02時44分 公開

Nutanix .NEXT 2018:NutanixがAmazon RDSライクなサービスを企業内で提供できるSaaSなどを発表

Nutanixは2018年5月9日(米国時間)、同社の年次イベント「Nutanix .NEXT 2018」で、同社の「Enterprise Cloud OS」に関連し、例年同様多数の新製品・新機能を紹介した。主な新製品は、Amazon RDS的なデータベースPaaS、SDN、マルチクラウド利用管理の3つ。

[三木泉,@IT]

 Nutanixは2018年5月9日(米国時間)、同社の年次イベント「Nutanix .NEXT 2018」で、同社の「Enterprise Cloud OS」に関連し、例年同様多数の新製品・新機能を紹介した。主な新製品は、Amazon RDS的なデータベースPaaS、SDN、マルチクラウド利用管理の3つ。

 Nutanixは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)をベースとしながらも、これを超えたITインフラソフトウェアプラットフォームの展開を進めている。中核的コンセプトは、「インフラ」「データセンター」「マルチクラウド」を対象とした運用のシンプル化と効率の向上だ。同社は3つの新製品を他の新機能とともに活用し、これを推進していこうとしている。

データベースPaaS「Nutanix Era」

 Nutanix CTOのスニル・ポッティ氏は、新製品「Nutanix Era」について、「Amazon RDSを企業内で提供できるようにする」と説明している。Webインタフェースを通じ、データベースの構築および運用をシンプルに実行できるようにするからだ。

 これはNutanixにとって、IaaSレベルの機能に加え、PaaSレベルの機能を充実させていく取り組みの1つだという。

 Nutanix Eraによるデータベースの構築は、データベースエンジンを選択し(Oracle、PostgreSQL、MySQL、SQLServerに対応予定)、仮想マシンのサイズとストレージ容量、ネットワーク情報を指定するだけで、データベースを立ち上げられる。

データベース構築作業を大幅に自動化する

 運用における特徴はコピーデータ管理機能。Nutanixがスナップショットで備えている差分のみをコピーする機能を用い、組織内に重複して散在するデータベースデータ量を削減する。また、データコピーの重複を避けながらクローンを作成、例えば開発者がある時点の本番データを用い、テストを行うなどができる。任意の時点のデータを選択してコピーを活用、あるいはリストアできるタイムマシン機能も実装するという。

 Nutanix Eraは一部顧客が試験的に利用中。2018年後半に一般提供を開始するという。

SDN機能の「Nutanix Flow」

 新製品「Nutanix Flow」は、VMware NSXに似たネットワーク仮想化製品のように聞こえるが、実際にはAmaxon Web Services(AWS)のSecurity Groupsのように、レイヤー3でソフトウェア的にネットワークを分割する技術。仮想マシンレベルでネットワーク分割を行う。いわゆる「マイクロセグメンテーション」により、アプリケーション単位のきめ細かなセキュリティを実現することが目的だ。

 Nutanix Flowの最大の特徴は、簡単な手続きで仮想ネットワークセグメントの構築ができるようにしている。しかも、Nutanixインフラ上のネットワークトラフィックを対象としたディープパケットインスペクションにより、各仮想マシンでどのようなアプリケーションが動作しているかを認識して可視化、これに基づいて、例えばWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの間でのトラフィック制御をグラフィカルに設定できる。

 サービスチェイニングも可能で、各仮想ネットワークセグメントにファイアウォールなどのサードパーティ製品を適用できる。

 Nutanix Flowは、加えてネットワーク可視化、およびネットワーク構成変更の自動化支援機能を備える。ネットワーク構成変更自動化は、仮想マシンの構成に関するイベントを検知し、これをきっかけに適用すべきと考えられるネットワーク構成を提案するようになっている。これらの付加機能は開発中で、当初のリリースには含まれない。

マルチクラウド管理サービス「Nutanix Beam」

 SaaSとして提供される「Nutanix Beam」は、Nutanixが買収した企業Minjarの、「Botmetric」というサービスが基になっているという。

 これはマルチクラウド運用管理支援サービス。機能としては、「利用効率の可視化と、より適切なリソース利用の提案を含むコスト最適化」「社内の複数部署におけるパブリッククラウド利用コストの監視とポリシーの適用」「クラウド利用におけるセキュリティのスキャンと分析、およびコンプライアンスチェック」がある。

 コスト最適化では、まず全社レベルでクラウド別、クラウドプロダクト別の利用コスト、および利用効率が時系列的に追え、今後の予測も示される。次にそれぞれをアカウント別にドリルダウンできる。

利用していないリソースがどれだけあるかが分かる

 アカウント別に確保しているリソースでどのような無駄(利用している仮想インスタンスのサイズが大きすぎるなど)が生じているか、どれくらいのコスト削減が可能かが分かる。これに従って、必要と判断すれば仮想インスタンスサイズの切り替えなどを行える。

 現時点では、Amazon Web ServicesとMicrosoft Azureに対応している。Nutanix環境のサポートも進める。

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