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» 2018年05月28日 05時00分 公開

Tech TIPS:Google日本語入力でキー設定を変更する

Windows OS標準の日本語入力システム「MS-IME」の変換効率や学習機能などに不満があるのであれば、Google日本語入力を使ってみるのもよいだろう。ただ、キー設定などが異なるのでカスタマイズが必要になるかもしれない。そこで、本TIPSではGoogle日本語入力でキー設定を変更する方法を解説する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

対象:Google日本語入力(Windows OS/macOS/Linux)


 Windows OSには、Microsoft IME(MS-IME)が標準の日本語入力システム(IME)として付属している。標準装備のため、これらMS-IMEを利用している人が多いのではないだろうか。しかし、MS-IMEは必ずしも変換精度学習機能が優れているわけではないため、使い勝手などに不満を持つユーザーも多い。

 そこで、最近ではGoogleが無償で提供している「Google日本語入力」を利用する人が増えつつあるようだ。Windows OS向けだけでなく、macOSやLinux向けにも提供されているため、これらのOS環境を使いわけているような人は、同じ日本語入力環境を構築できて便利だ。

 Google日本語入力では、キー設定を「MS-IME(デフォルト)」にしておけば、ほぼ同じ使い勝手で日本語入力が行える。ただ、英語キーボードやノートPCの特殊なキー配置のキーボードに合わせてキー設定を変更しているような場合、MS-IMEとGoogle日本語入力では設定方法が異なるため戸惑うことになる。

 例えば、英語キーボードで日本語入力システムのオン/オフを標準の[全角/半角]キーから[Ctrl]+[Space]キーなどに変更しているような場合だ。

MS-IMEのキー設定を変更する MS-IMEのキー設定を変更する
MS-IMEのキー設定は、[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログから行える。

 そこで、本TIPSでは、Google日本語入力でキー設定を変更する方法を紹介する。

ベースとなるキー設定を選択する

 Google日本語入力をインストールしたら、インジケーター領域にある[Google日本語入力]アイコンを右クリックし、メニューで[プロパティ]を選択する。

 [Google日本語入力プロパティ]ダイアログが開くので、ここの「キー設定」にある「キーの設定の選択」のプルダウンリストから、ベースとなる好みのキー設定(「ATOK」「MS-IME」「ことえり」のいずれか)を選択する。

 MS-IMEでは、「Microsoft IME」「IME Standard」「ATOK」「VJE」「WX」から選択できたが、Google日本語入力では「IME Standard」「VJE」「WX」の設定はなく、代わりに「ことえり」が入っている。MS-IMEで「VJE」を選択していた人は、「ことえり」が近い設定なので、「ことえり」を選んでおくとよい。同様に、「WX」を選んでいた人は、「MS-IME」を選んでおくとよいだろう。

Google日本語入力のプロパティを開く Google日本語入力のプロパティを開く
インジケーター領域の[A]アイコンを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択する。
[Google日本語入力プロパティ]ダイアログ画面 [Google日本語入力プロパティ]ダイアログ画面
ここでベースとなるキー設定を「ATOK」「MS-IME」「ことえり」から選択する。好みのキー設定に近いものから選ぶと編集(カスタマイズ)の手間が省ける。カスタマイズを行う場合は、[編集]ボタンをクリックする。

ベースのキー設定を変更する

 この状態で不満がないのであれば、そのまま使い続ければよい。しかし、Google日本語入力のオン/オフを標準とは異なるキーに割り当てたい、といった場合は、「キー設定の選択」の[編集]ボタンをクリックする。

 [Google日本語入力キー設定]ダイアログが表示されるので、ここの「モード」「入力キー」「コマンド」の組み合わせで、変更したい「入力キー」や「コマンド」を変更すればよい。

既存のエントリーを編集する 既存のエントリーを編集する
近い組み合わせがある場合は、入力キーやコマンドを変更すればよい。変更したい設定をダブルクリックして、入力キーを設定したり、コマンドを選んだりすればよい。

新しいキー設定を追加する

 また、この組み合わせ一覧にないようなキー設定の場合は、[編集]ボタンのプルダウンリストで[エントリーを追加]を選択し、「モード」「入力キー」「コマンド」をそれぞれ設定していけばよい。

 「モード」が少々分かりにくいが、意味は下表の通りだ。「入力キー」は該当するセルをダブルクリックすると、[Google日本語入力キーバインディング設定]ダイアログが表示され、割り当てるキーを押すことで、キーの選択が行える。例えば、[変換]キーに設定を行いたいのであれば、[Google日本語入力キーバインディング設定]ダイアログの入力ボックスで[変換]キーを押せばよい。「割り当てるキーの入力」に「Henkan」と表示されるはずだ。[Shift]キーや[Ctrl]キーと組み合わせた入力キーも可能である(一部、組み合わせられないものもあるが)。

モード IMEのオン/オフ状態 説明
直接入力 オフ キーボードの入力がそのまま出力される状態
変換前入力中 オン キーボードの入力がIMEに渡って出力される状態
変換中 オン IMEによる変換実行中
サジェスト表示中 オン IMEで変換候補を表示中
サジェスト選択中 オン IMEで変換候補を選択中
Google日本語入力の「モード」

 「コマンド」は、このセルをダブルクリックすると、プルダウンリストが表示できるようになるので、そのプルダウンリストから該当するコマンドを選択すればよい。

 例えば、[変換]キーをGoogle日本語入力のオン/オフに設定したいのであれば、下表のように設定すればよい。

モード 入力キー コマンド
直接入力 Henkan IMEを有効化
入力文字なし Henkan IMEを無効化
Google日本語入力で[変換]キーをIMEのオン/オフにする設定

エントリーを追加する(1) エントリーを追加する(1)
新たにエントリーを追加したい場合は、[編集]ボタンをクリックして、プルダウンリストを開き、[エントリーの追加]を選択する。
エントリーを追加する(2) エントリーを追加する(2)
最後の行にエントリーが追加されるので、プルダウンリストを開き、「モード」を選択する。
エントリーを追加する(3) エントリーを追加する(3)
入力キーのセルをダブルクリックすると、[Google日本語入力キーバインディング設定]ダイアログが表示されるので、ここで設定したいキーを押す。
エントリーを追加する(4) エントリーを追加する(4)
実行する「コマンド」を選択する。多くのコマンドがあり、挙動が分かりにくいものもあるので、試して設定して挙動を確認するとよい。

キー設定をエクスポートする

 好みのキー設定ができたら、[編集]ボタンのプルダウンリストで[エクスポート]を選択し、キー設定をバックアップしておくとよい(「keymap.txt」というテキストファイルが出力される)。出力したファイルは別のPCのGoogle日本語入力にインポートすることで、同じキー設定を再現することも可能だ。また、ファイルは単なるテキストファイルなので、これを直接書き換えて設定することもできる。

エクスポートしたキー設定 エクスポートしたキー設定をメモ帳で開いた
キー設定は、このようにタブ区切りのテキストファイルとなっているので、コマンド名などが分かれば、これを手動で編集することも可能だ。

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