問題のUMPCはレガシーなPCなので、第一世代仮想マシンとして新規作成し、60GB程度の仮想ハードディスクを割り当て、Windows 10 x86 バージョン1803を新規インストールします。問題のUMPCの雰囲気を出すために、Hyper-V仮想マシンの解像度を1024×600ピクセルにして作業してみました(画面1)。
本当は、解像度不足がエラーの一因になっているのではないかと考え、それを確かめるためです。結局のところ、スクロールしないと見えないところがあることには注意が必要でしたが、1024×600ピクセルでもセットアップに不都合なことはありませんでした。仮想マシンの解像度は、次のWindows PowerShellコマンドでHyper-Vホスト側から設定できます(ただし、この方法はWindowsゲストにのみ有効)。
Set-VMVideo -VMName <仮想マシン名> -ResolutionType Single -HorizontalResolution 1024 -VerticalResolution 600
仮想マシンへのWindows 10 x86 バージョン1803をクリーンインストールしたら(事前にダウンロードしておいた2018年5月の累積更新とAdobe Flashの更新を適用しました)、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックするか、スタートメニューの電源ボタンで[Shift]キーを押しながら再起動を実行して、トラブルシューティングオプションの「コマンドプロンプト」を起動します。
コマンドプロンプトでPCを起動したら「DIR」コマンドや「DISKPART」コマンドの「LIST VOLUME」などでWindowsパーティションのドライブ文字を確認し(この例ではD:\)、次のコマンドラインを実行してWindowsパーティションの内容をキャプチャーし、WIMイメージとして保存します(画面2)。
DISM /Capture-Image /ImageFile:<パス>\myimage.wim /CaptureDir:C:\ /Name:MyImage
キャプチャーが必要なのはWindowsパーティション(PCのC:\ドライブ)だけです。システムパーティションは比較的簡単に作成できるので必要ありません。なお、この作業は仮想マシンの仮想ハードディスク(.vhd/.vhdx)をHyper-Vホストにローカルマウントして、ホストのコマンドプロンプトから実行することもできます。
最後に、WindowsパーティションのWIMイメージを、Windows 10 x86 バージョン1709のUSBインストールメディアの中(ルート)に保存しておきます。
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