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» 2018年06月12日 05時00分 公開

Interop Tokyo 2018の歩き方(1):「クラウド化」という観点で見るInterop Tokyo 2018の新製品、アナリティクス編

2018年6月13〜15日に千葉・幕張メッセで開催される、ネットワークとセキュリティを中心としたITの展示会、「Interop Tokyo 2018」の見どころを、Best of Show Awardノミネート製品を通じて紹介する本連載。第1回の今回は、アナリティクス編として、ネットワークデータ分析を生かした製品を紹介する。

[三木泉,@IT]

 2018年6月13〜15日に千葉・幕張メッセで開催される、ネットワークとセキュリティを中心としたITの展示会、「Interop Tokyo 2018」の見どころを、Best of Show Awardノミネート製品を通じて紹介する本連載。第1回の今回は、アナリティクス編として、ネットワークデータ分析を生かした製品を紹介する。第2回ではSD-WAN、第3回はIoTやAIに焦点を当てるつもりだ。

 「ITのサービス化」「クラウド化」という大きなトレンドが明確になってから10年以上が経つ。SaaSやパブリッククラウドといったサービスの採用拡大はもはや新しい話ではないが、「企業のIT担当部署がビジネスをより直接に支えるべく、IT機能をサービスとして提供しなければならない」ということも、単なる理想ではなく、差し迫った課題になってきている。

 そこで、ネットワーク/セキュリティについても、その構築・運用では「スケーリング」「柔軟性」「自動化」「インテリジェンス」といったクラウド的な要素が重要性を帯びてくる。

 「クラウド化」するからといって、「セキュリティやパフォーマンスはどうでもよい」ということにはならない。逆に、企業、事業者の双方にとって、「スケールし、変動する対象に対し、パフォーマンスとセキュリティを確保できるかどうか」が課題となる。

 ネットワーク/セキュリティ関連の製品・サービスでは、パフォーマンスを踏まえながら、「スケーリング」「柔軟性」「自動化」「インテリジェンス」への対応を進める動きが目立ってきた。

 広義でのSDN(Software Defined Networking)は、もはや目的とはならないことがはっきりした。SDN的な製品/サービスであっても、「何のために」「どのような」メリットを提供するものなのかが問われるべきだし、そうなってきている。

ネットワークを可視化、だが何のために

 ネットワークのフローなどを可視化し、分析につなげる動きが、関連ベンダーの間で活発化している。ただし、「ネットワーク分析」や「ネットワーク可視化」といったキーワードは、一人歩きしやすい。そこで、個々の製品について、何を目的にどのような機能を提供しているのかを、確認してみる必要がある。

 エクストリームネットワークスの管理製品「Extreme Management Center」上のアプリケーションの1つである「Extreme Analytics」では、ネットワークフロー情報をアプリケーションレベル(レイヤー)まで取得。これを活用して、アプリケーションレベルの品質制御、トラブルシューティング、アクセス制御などができる。それだけではなく、ビジネスに直結するメリットを実現できると同社は主張する。

 例えば同社の無線LANアクセスポイントが取得した情報に基づき、店舗における各顧客の行動分析を行えるという。また、米National Football League(NFL)では、スタジアムにおけるインターネット接続サービスを通じ、SNSへのアクセス数の増減などをモニターし、マーケティングに役立てているとしている。

 シスコシステムズとNetroundsが「SDI/NFV ShowCase」に共同出展する「Cisco Network Assurance Engine」は、データセンターネットワークを分析することで、「ネットワーク全体が正しく機能していることを数学的に検証する」という製品。ネットワークのデータを収集し、その状態をモデリング。自動的にチェックを行い、意図通りに動いていない場合には修正内容を提示する。

 Dell EMCのブースで同社スイッチとの連携を展示するApstraの「Apstra AOS 2.2」は、EVPN-VXLANに基づくデータセンターネットワークを、ブループリントに基づき、容易に設計・構築できるオーケストレーター製品。スイッチからテレメトリ情報をリアルタイムで収集・解析して、あるべき姿と、実態の間の乖離を知らせることができる。

 サウザンドアイズ・ジャパンが出展するWAN可視化サービス「ThousandEyes(サウザンドアイズ)」は、SaaS/Web/コンテンツサービス事業者およびそのユーザー組織、社内向けのVoIP/ビデオ会議サービスを運用するIT部門などを対象としている。サービス側で用意している世界各地のテストエージェントから、利用者が指定するIPアドレスへの定期的・反復的なテストを実行。パフォーマンスの低下やアクセス不能が発生すると、原因を究明するきっかけとなる情報を提供する。エージェントは、ユーザー組織が任意の場所に設置し、実行することも可能。

 では、パケット分析/テストの関連で、従来のアナライザ/テスト製品はどのように進化しているか。

 東陽テクニカは、100Gbpsにも対応するパケットアナライザ/解析製品「SYNESIS」のオプション機能「PacketReplayer」で、100Gbpsに対応した。これはキャプチャした障害時の実パケットデータを、ネットワーク上で再生することで、原因究明などがしやすくなるというもの。これまでは、1/10/40Gbpsにしか対応していなかった。

 計測・テストに関する主要ベンダーの一社であるIxia Comunicationsは2017年、Keysight Technologies傘下に入った。同社は広帯域で密度の高いテストソリューションを、Interop Tokyoで発表する。

 また、Spirent Communications /東陽テクニカは400G/200G/100G/50Gイーサネットに1台で対応する世界初のパフォーマンステスト製品、「Spirent TestCenter 400G/200G/100G/50GbE マルチレート 2ポートテストモジュール」を展示する。

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