エディタを並べて配置可能に――Microsoftが「Visual Studio Code」の6月リリース(version 1.25)を公開多数の新機能や強化機能を提供

Microsoftは、クロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」の6月リリース(version 1.25)を公開した。

» 2018年07月10日 08時00分 公開
[@IT]

 Microsoftは2018年7月5日(米国時間)、Windows、Mac、Linuxに対応するクロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)の「June 2018」リリース(version 1.25)を公開した。

 VS Code 1.25では、6月に公開されたVS Code 1.24でプレビュー版として導入された幾つかの機能が安定版となっている。Microsoftは、VS Code 1.25の主なハイライトとして、以下を挙げている。

エディタのグリッドレイアウト

 画面を分割してエディタを縦および横に配置できる。4つ以上のエディタを並べて配置することが可能だ。

エディタのグリッドレイアウト

アウトラインビュー

 アウトラインビューはデフォルトで有効になっている。ファイルエクスプローラの下部に折りたたまれたセクションであり、展開すると、現在アクティブなエディタのシンボルツリーが表示される。

 シンボルは、位置、名前、タイプ順に並べることができ、オプションでカーソルの追跡も可能であり、通常のオープンジェスチャもサポートする。アウトラインビューではエラーや警告も表示され、問題のある場所がひと目で分かる。

アウトラインビュー

ポータブルモード

 ポータブルモードがサポートされ、VS Codeで作成、メンテナンスされる全てのデータが、VS Codeのインストール場所近くのフォルダに含まれるようになった。

 そのため、USBドライブやファイル共有を使って、VS Codeのセットアップを環境間で簡単に移動できるという。ポータブルモードは、WindowsとLinuxではZIPダウンロードで、macOSでは通常のアプリケーションダウンロードでサポートされる。

ホバー表示オプション

 ホバー表示を3つの追加設定でカスタマイズできるようになった。

サブワードサポート

 サブワードナビゲーションとサブワード削除のための新しいコマンドが用意された。これらのコマンドは、キャメルケース位置とアンダースコアで停止する。

サブワードサポート

デバッグツールバーのフロート

 デバッグツールバーをフロート表示できるようになり、エディタ領域へのドラッグも可能になった。これは、「デバッグツールバーを常に表示しておきたい」「エディタタブなど、何も隠さないようにしてほしい」というユーザーのフィードバックに応えたものだという。

デバッグツールバーのフロート表示

拡張機能の表示改善

拡張機能のデフォルトビュー

 拡張機能のデフォルトビューが一新され、「有効化されている拡張機能のセクション」「お薦めの拡張機能のセクション」「無効化されている拡張機能のセクション(最下部に折りたたまれている)」の順に表示されるようになった。これらは順序を変えたり、折りたたみと展開を切り替えたり、セクション自体を非表示にしたりできる。

設定エディタ(プレビュー版)

 VS Code 1.24に続いて、設定を編集するためのグラフィカルユーザーインタフェースがプレビュー版で提供されている。

設定エディタ

言語サーバプロトコルインスペクター

 新しい言語サーバプロトコル(LSP)インスペクターは、LSPログの理解に役立つ。言語クライアントおよびサーバ間のリクエスト、応答、通知をスキャンでき、検索や事前に定義したフィルターを使って、ログから有用な情報を見つけられるという。

言語サーバプロトコルインスペクター(クリックすると動画が見られます)

新しいFlaskチュートリアル

 VS Codeで、PythonのWebフレームワーク「Flask」ベースのWebアプリケーションを迅速に作成、編集、デバッグできることを示す新しいチュートリアルが用意されている。


Visual Studio Code 1.25の紹介動画

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