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» 2018年07月24日 05時00分 公開

Microsoft Azure最新機能フォローアップ(55):SQL Server 2008/Windows Server 2008のサポート終了を延長する「拡張セキュリティ更新プログラム」、Azureなら3年間無料 (1/2)

標準の延長サポート終了が近づくSQL ServerとWindows Serverに対し、延長サポートを3年間拡張する新たなオプションが発表されました。これは2016年12月に発表された「Premium Assurance」を置き換えるものであり、Azure仮想マシンに対しては無償提供されます。

[山市良,テクニカルライター]
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新たに登場した「延長セキュリティ更新プログラム」とは?

 Microsoftは2018年7月12日、標準で提供される10年間のサポート(メインストリーム5年+延長サポート5年)の終了期限が近づいてきたSQL Server 2008/2008 R2とWindows Server 2008/2008 R2に対し、サポートをさらに拡張できる新しいオプション「延長セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates)」を発表しました。

 SQL Server 2008/2008 R2の延長サポートは「2019年7月9日」、Windows Server 2008/2008 R2の延長サポートは「2020年1月14日」に終了し、それ以降、セキュリティ更新を含む更新プログラムは提供されなくなります。

 新たなオプションは、サポート終了後の3年間、さらにセキュリティ更新プログラム提供のサポートを延長できるもので、製品のサポート終了が近づいた時点で販売が開始される予定です。以下の表に示すように、オンプレミスのサーバには有償で提供されますが、Microsoft Azureの「Azure仮想マシン」で対象製品を実行する場合は無償提供されます。

延長セキュリティ更新プログラム 提供内容
Azure仮想マシン Azure仮想マシンでSQL Server 2008/2008 R2およびWindows Server 2008/2008 R2を実行しているお客さまには、拡張セキュリティ更新プログラムが3年間無償で提供されます。
オンプレミスのサーバ 有効なソフトウェアアシュアランス(SA)またはサブスクリプションライセンスをご利用のお客さまは、最新バージョンのSQL ServerまたはWindows Serverにかかるライセンスコスト全額の75%の料金で、延長セキュリティ更新プログラムを1年ごとに購入することができます。

Azure仮想マシンへの移行にはツールを活用

 標準のサポートが終了するまでに、全てのサーバをサポート期間中のバージョンに移行することが望ましいわけですが、今回の施策によって、それを段階的に進めていく中で3年間の猶予期間が得られ、購入しなければならない延長セキュリティ更新プログラムのコストは移行が進むに従って縮小していくことができます。

 ただし、オンプレミスで延長セキュリティ更新プログラムを購入できるかどうかは、現在、運用中である対象製品のライセンス購入方法に依存するため、誰もが利用できるわけではありません。一方、Azure仮想マシンの場合は、製品の購入方法にかかわらず、現在運用中のサーバをそのままAzure仮想マシンに移行するだけで対象となり、しかも延長セキュリティ更新プログラムが無償で提供されます。

 以下のサポート情報が示すように、Azure仮想マシンではSQL Server 2008以降(ただし64bit版のみ)およびWindows Server 2003以降(ただしWindows Server 2003の製品サポートは既に終了)の実行がサポートされます。Azure MarketplaceではWindows Server 2008以前の仮想マシンテンプレートは提供されませんが、オンプレミス側で準備したイメージをアップロードしてデプロイすることは可能です。

 また、「Azure Site Recovery」を利用すると、オンプレミスのHyper-Vホスト上の仮想マシン、VMwareホスト上の仮想マシン、物理サーバを、ほとんど構成を変更することなく、また、移行中にサーバを停止することなく、Azure仮想マシンに移行することが可能です。

 なお、Azure Site Recoveryでは、AzureがサポートするゲストOS(ただし、32bit OSはテストされていません)を実行するHyper-Vホスト上の仮想マシンを移行できます。VMwareホスト上の仮想マシンと物理サーバの場合は、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1(SP1)以降の64bit OSの移行がサポートされます。

 SQL Serverは本連載第50回で紹介した「Microsoft Data Migration Assistant(DMA)」を利用することで、AzureのPaaS(Platform as a Service)データベースである「Azure SQL Database」または「Azure SQL Database Managed Instance(現在、プレビュー提供)」に移行することも可能です。

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