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» 2018年07月24日 05時00分 公開

SQL Serverトレースフラグレファレンス(34):【トレースフラグ 2371】──統計情報の自動更新における閾値の動的制御

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「トレースフラグ」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は「トレースフラグ2371の詳細と使い方」を解説します。

[内ヶ島暢之,@IT]

SQL Serverトレースフラグレファレンス一覧

 本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で発生するトラブル対策を踏まえた「SQL Serverのトレースフラグ」の使いこなしTipsを紹介していきます。

 今回は「トレースフラグ2371」の詳細と使い方を解説します。

 トレースフラグ2371は、統計情報の自動更新における閾値(しきいち)を動的制御する設定です。SQL Serverの全バージョンに対応します。

 SQL Serverがクエリプランを作る際、統計情報というテーブルやインデックスのデータ分布を取り込みます。この統計情報の更新タイミングは、データ更新とは異なっています。手動で更新する、またはテーブルやインデックスのデータに対する更新量に応じて、統計情報を自動的に更新します。

 どれくらいの更新が蓄積したら自動更新を実行するのか、閾値で決まります。SQL Server 2016以前の閾値は既定動作では固定値でした。トレースフラグ2371を使うと、閾値を動的に制御できます。SQL Server 2016以降はデータベースの互換性レベルに応じて動作が変わります。

設定可能なスコープ

トレースフラグ2371
設定方法 可/不可 要/不要
スタートアップ
グローバルスコープ
セッションスコープ ×
クエリスコープ ×
トレースフラグ 3604/3605 不要

動作例

 統計情報が自動更新される場合は、テーブルの行数に応じてサンプリングされたデータを基に統計情報を作り直します(図1)。そのため全てのデータを基に作られるインデックスのメンテナンス後の統計情報に比べて、精度が落ちる可能性があります。

図1 図1 SQL Serverが持つ統計情報のプロパティ 統計情報の最終更新日時を確認できる

 統計情報の更新タイミングにおけるトラブルシューティングについては、以下の連載を参考にしてください。

 ※本Tipsは、Windows Server 2012 R2上に「SQL Server 2016 RTM」をインストールした環境で解説しています。

筆者紹介

内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)

ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。

椎名 武史(しいな たけし)

ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。


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