車を運転するように簡単ネットワーク管理――とっつきやすいSDNの理由とは「ビジネスに求められるスピード感」を実現するネットワーク

ビジネス環境の変化が早まり、消費者の嗜好や市場動向をいち早くつかみ、いち早く製品やサービスを市場に投入し続ける必要がある昨今、ネットワークでも追随できるスピード感を求められるようになった。しかし、それが難しいのがネットワーク分野だ。現在、どのような課題があるのか。ビジネスの加速化を支援するネットワーク構築に必要なことを紹介する。

» 2018年08月30日 10時00分 公開
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課題が山積するネットワーク管理の世界

 ネットワーク分野は現在、さまざまな方面からのプレッシャーにさらされ、曲がり角を迎えている。大きなプレッシャーの一つは、ビジネスサイドからによるものだ。言うまでもなく、ビジネス環境の変化スピードは年々速まる一方で、企業は消費者の嗜好や市場動向をいち早くつかみ、いち早く製品やサービスを市場に投入し続けないと生き残っていくのは難しい。

 そのためには、ビジネスを支えるITにも、ビジネスの変化スピードに追随できるだけの高い俊敏性や柔軟性が求められる。しかしネットワーク管理の現状をあらためて振り返ってみると、ちょっとしたサービスを実現するためにVLANを新たに作るだけでも、申請してから数週間待たされることも珍しくない。

 ネットワーク管理者の立場からすれば、ネットワーク機器に各種の設定を施し、それが及ぼす影響を評価し、さらに万が一に備えて深夜や休日に作業を行うとなると、それだけの時間がかかってしまうのも無理はない。しかし「デジタルトランスフォーメーション」が叫ばれる昨今、ビジネスが求めるスピード感は日々速まっているものの、ビジネスサイドとネットワーク管理者との間のスピード感は、乖離(かいり)する一方だ。

 ビジネスのみならず、技術サイドからのプレッシャーも増している。「俊敏なIT」を目指し、サーバやストレージなどの分野ではここ数年の間で仮想化技術が急速な勢いで普及。ビジネスの要請に応じて仮想化したサーバやストレージのリソースを柔軟かつスピーディーに配置できるようになった。しかし、せっかくサーバやストレージを数日間で素早く調達できても、それらの間をつなげるネットワークの構築に数週間かかってしまうようでは、結局ビジネスのスピード感に追随できない。

 さらに近年では、社会全体からの「働き方改革」の要請も無視できなくなってきている。ネットワーク管理の世界は、「職人の世界」がまだ色濃く残る分野だ。ネットワークに何らかの変更を行うたびに、ネットワーク管理者は、機器に直接ログインして、コマンドラインで設定を直接書き換える。数多くのネットワーク機器が互いに複雑に絡み合って動作している大規模ネットワークでは、影響を予測してネットワークの設定を変更するスキルを持つベテランエンジニアの「熟練の技」によって、辛うじて稼働が支えられているのが実情だ。

 しかし今後、少子高齢化の傾向に一層拍車が掛かることが予想される日本では、ベテランネットワークエンジニアを十分な数確保するのは困難になってくると思われる。そのため、ベテランではなくとも容易に扱え、かつ柔軟に構成を変更できる新たなネットワーク技術が求められている。

車を運転するようにネットワークを制御する

 これまで、数多くの企業にネットワークソリューションを提供してきたユニアデックスで、エクセレントサービス第一本部 ネットワーク利用技術統括部 ネットワーク仮想化技術部 第一課 課長を務める池上公也氏は、現代のネットワークが抱える課題を、自動車に例えて次のように説明する。

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提供:ユニアデックス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2018年9月29日

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