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» 2018年09月14日 05時00分 公開

Linux基本コマンドTips(241):【 zipinfo 】コマンド――ZIPファイル内の情報を表示する

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ZIPファイル内の情報を表示する「zipinfo」コマンドです。

[西村めぐみ,@IT]
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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回はZIPファイル内の情報を表示する「zipinfo」コマンドです。

zipinfoコマンドとは?

 「zipinfo」はZIPファイル内に収納されているファイルの一覧やサイズなどの情報を表示するコマンドです。ZIPファイルを作成したり、内部からファイルを取り出したりすることはできません。

 ZIPファイルの作成にはzipコマンド(第34回第36回第37回)を使い、ZIPファイルから元のファイルを取り出す際にはunzipコマンド(第35回第37回第38回)を使用します。

 なお、zipinfoコマンドは、「unzip -Z」に相当します(※1)。

※1 本文で解説するzipinfoコマンドの「-1」オプションなどを、unzipコマンドで使用したい場合は、「unzip -Z -1 mydata.zip」のように、「-Z」の後にzipinfoコマンドのオプションを指定する。





zipinfoコマンドの書式

zipinfo [オプション] ZIPファイル名 [対象ファイル...] [-x 除外ファイル...]

※[ ]は省略可能な引数を示しています





zipinfoの主なオプション

短いオプション 意味
-1 ファイル名のみを1行に1つずつ表示
-2 ファイル名を1行に1つずつ表示(「-h」「-t」「-z」オプションを併用できる)
-s 「ls -l」のようなフォーマットで表示する(デフォルト)
-m 「-s」に加え、個々のファイルの圧縮率も表示する
-l 「-s」に加え、個々のファイルの圧縮後サイズも表示する
-v かなり詳細な情報を出力する

zipinfoのオプション(その他)

短いオプション 意味
-h 「-h」単独では2行のヘッダのみを表示する
-t 「-t」単独ではファイルの数や合計サイズ、圧縮率などを1行で表示する
-z ZIPファイルのコメントも表示する
-T ファイルのタイムスタンプを8桁.6桁(YYYYMMDD.hhmmss)形式で表示する
-M 1画面ごとに停止しながら表示する
-x ファイル名 出力から除外するファイル名を指定


ZIPファイル内の情報を表示する

 「zipinfo ZIPファイル名」で、ZIPファイル内の情報を表示します。ファイル名のうち、拡張子の「.zip」を省略できます。

 コマンドを実行すると最初にヘッダ行を2行表示します。1行目にZIPファイルのファイル名を、2行目にZIPファイルのサイズと収納されているファイル数を表示します。

 続いて、内部の各ファイルの情報を表示します。この部分は「ls -l」の表示に似ています(画面1)。最初にパーミッションを表示し、続いて作成時に使用したZIPコマンドのバージョン、圧縮時の環境(OSなど)、圧縮前のファイルサイズ、ファイルの形式、圧縮形式、タイムスタンプ、ファイル名を順に出力します。

 ファイルの形式は2文字で表しており、1文字目が「t」の場合はテキスト形式、「b」の場合はバイナリ形式です。最後に表示したファイルの数と合計サイズを1行で表示します。

 画面1では、Linux環境で作成したmydata.zip(unxと表示)と、Windows環境で作成したsample.zip(fatと表示)の情報をそれぞれ表示しました。

コマンド実行例

zipinfo ZIPファイル名

(ZIPファイル内の情報を表示する)

zipinfo mydata.zip

(mydata.zipの情報を表示する、「.zip」は省略可能)(画面1


画面1 画面1 ZIPファイルの内部情報を表示したところ


対象ファイルを指定して表示する

 「zipinfo ZIPファイル名 対象ファイル」で、ZIPファイル内部にある特定のファイルを指定して、情報を表示できます(画面2)。

 逆に「-x 除外ファイル」を使って表示しないファイルを指定できます。「-x 除外ファイル」は、ZIPファイル名や対象ファイル名の後に指定しなければなりません。

 対象ファイルや除外ファイルを指定した場合、ヘッダ行やトータル行を表示しません。ヘッダ行を表示したい場合は「-h」、トータル行を表示したい場合は「-t」オプションを指定します。

コマンド実行例

zipinfo ZIPファイル名 対象ファイル

(ZIPファイル内の対象ファイルの情報だけを表示する)

zipinfo ZIPファイル名 -x 除外ファイル

(ZIPファイル内の除外ファイルの情報だけを表示しない)

zipinfo mydata.zip mydata1

(mydata.zipに収納されているmydata1の情報を表示する)(画面2

zipinfo mydata.zip -x mydata1

(mydata.zipに収納されている、mydata1以外の情報を表示する)(画面2


画面2 画面2 ZIPファイル内の情報を表示する際、特定のファイルの情報に絞ったり、除外したりしたところ


ファイル名だけを表示する

 ZIPファイルに収納されているファイル名だけを表示したい場合は「-1」または「-2」オプションを使います。

 ヘッダ行やトータル行を同時に表示したい場合は、「-2」オプションを使い、「-h」や「-t」オプションを併用します。

コマンド実行例

zipinfo -1 ZIPファイル名

(ZIPファイルに収納されているファイル名だけを表示する)

zipinfo -2 -h ZIPファイル名

(ZIPファイルのヘッダ行と収納されているファイル名を表示する)


画面3 画面3 ZIPファイル内のファイル名に絞って情報を表示したところ


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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