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» 2018年11月26日 18時00分 公開

“ドローン+AI+MR”でインフラ設備の保守点検 現実とメンテ情報を重ねて表示――NTTコムウェア、「スマートメンテナンスソリューション」を2018年内開始

NTTコムウェアは、通信設備などのインフラ設備の保守点検にドローン、AI、MRを活用する「スマートメンテナンスソリューション」を開始する。ドローンの撮影映像から設備を3Dモデル化。現実の映像に保守点検の支援情報を重ねて表示するなど、点検漏れ抑止や確実な補修作業を支援する。

[金澤雅子,ITmedia]

 NTTコムウェアは、通信設備をはじめとする社会インフラの保守点検業務向けに、ドローン、AI(人工知能)、MR(Mixed Reality:複合現実)を活用した「スマートメンテナンスソリューション」の提供を2018年度末に開始する。

 同ソリューションは、ドローン運用ポータル「ドロポ」、ドローンの撮影写真から3Dモデルを作成して仮想空間上での点検を実現する「KnowledgeMap 4D」、画像認識AIの「Deeptector」、MR技術でドローンの飛行と保守点検業務を支援する「KnowledgeMap xR」(開発中)を組み合わせたもので、点検、診断、措置、記録という社会インフラのメンテナンスサイクルをトータルで支援する。

 NTTグループが保有する鉄塔、局舎、橋梁、管路、電柱、吊線、とう道といった通信インフラ設備のメンテナンスに活用する他、さまざまな社会インフラの維持管理を支援するソリューションとして展開していく。

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 ドローン運用ポータルのドロポは、フライト計画の策定からフライト実施、フライト後のデータ共有まで、ドローンの運用業務に必要な情報を一元的に管理する。提供開始は、2018年度内の予定となっている。

Photo 「ドロポ」の概要
ALTALT 「ドロポ」の管理画面

 KnowledgeMap 4Dは、SfM(Structure from Motion)技術により、ドローンで撮影した写真から点検対象の3Dモデルを生成して、仮想空間上での点検業務できるようにするアプリケーション。

 写真上に不具合の点検、登録、報告ができるアノテーションツールを備えており、過去に撮影した同じ点検対象の写真を時系列で管理することで、経年劣化状況を把握できる。

 この機能を利用して、熟練者がサビやはがれなどの不具合の種類と劣化度合いを写真上に登録することで、これまで熟練者の経験や暗黙知によるところが大きかった点検・診断のノウハウが反映された結果を蓄積することもできる。

 さらに、こうした蓄積データを教師データとして、画像認識AIのDeeptectorに繰り返し学習させることで、不具合箇所の自動検知、解析ができるようになり、レベル判定の均一化や見逃しの防止など、点検業務の精度向上を図れるという。

 KnowledgeMap 4Dは2018年度内にトライアル版の提供を予定している。

Photo 「KnowledgeMap 4D」の概要

 KnowledgeMap xRは、MR技術を活用し、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)越しの現実の映像と重ねて、ドローンの飛行や保守点検業務を支援するアプリケーション。

 ドローン飛行支援機能は、現実のドローンを見ながら、リアルタイムでテレメトリーデータ、飛行ルート、撮影位置、撮影画像などの飛行支援用ホログラムを表示し、安全・正確なドローンの飛行を支援する。

 保守点検業務支援機能は、KnowledgeMap 4Dで管理する不具合箇所の情報を現実の点検対象の上に重ねて表示することで、点検漏れを抑止。また、作業手順などを自動表示することで、確実で安全な補修作業を支援する。

 KnowledgeMap xRは、2019年度の実用化を目指して開発が進められている。

Photo 「KnowledgeMap xR」の概要

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