Microsoft、「OpenSSH」をWindows Server 2019の追加機能として提供開始幅広いOSを使用する企業に役立つ

Microsoftは「OpenSSH」クライアントと同サーバを、「Windows Server 2019」のFOD(オンデマンドの機能追加)として2018年12月11日に提供を開始した。

» 2018年12月13日 08時00分 公開
[@IT]

 Microsoftは2018年12月11日(米国時間)、「OpenSSH」クライアントと同サーバを、「Windows Server 2019」と「Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)」でサポートされているFOD(Feature On Demand、オンデマンドの機能追加)として提供開始したと発表した。

 MicrosoftはこれまでもOpenSSHを提供している。Win32移植版を「Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)」と「Windows Server バージョン1709」でプレリリース機能として初めて提供した。「Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)」では、サポート対象となるFODコンポーネントとしてリリースしたが、Windows Serverではこうしたリリースを実施していなかった。

 OpenSSHは、安全なリモートログインやリモートファイル転送、公開/秘密鍵ペア管理などを実現するクライアント/サーバユーティリティーの集合体。

 OpenBSDプロジェクトの一部として開発がスタートした強力なツールであり、BSDやLinux、macOS、UNIXエコシステムで長年使われている。OpenSSHをWindows Server 2019に追加することで、幅広いOSを使用する企業が一貫したツールセットでリモートサーバ管理を行えるようになる。

 なお、MicrosoftはOpenSSHとPowerShellの置かれた状況を次のように説明している。

 「SSH経由のPowerShellリモート処理は、PowerShell Coreでサポートされている。PowerShell Coreは、SSH経由のPowerShellリモート処理をOpenSSHに依存しているものの、OpenSSHは独立プロジェクトである」

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