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» 2018年12月19日 08時00分 公開

ビッグデータは匿名化後も依然として危険か:MITなどの研究チーム、匿名化済みの移動情報にプライバシーリスクを発見

MITなどの研究チームは、人々の移動パターンに関する大規模な匿名データセット(モビリティデータ)を集約し、分析することで、人々のプライバシーが危険にさらされる恐れのあることを発見した。

[@IT]

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 マサチューセッツ工科大学(MIT)は2018年12月7日(米国時間)、同大学などの研究チームの研究によって、人々の移動パターンに関する大規模な匿名データセット(モビリティデータ)の集約と分析が、もろ刃の剣であることを明らかになったと発表した。

 モビリティデータの分析は現在、各国で広く行われており、人々の行動について深い洞察をもたらす場合がある。その一方で人々のプライバシーを危険にさらす恐れがあるという。

 政府や企業、研究機関などさまざまな組織が、「ロケーションスタンプ(位置座標と時刻)」を含むユーザーの匿名データを収集、保存、処理している。

 これらのデータを取得するには、スマートフォンの通話記録や、クレジットカードの取引記録、公共交通スマートカードの情報、Twitterアカウントの書き込み、モバイルアプリのログが役立つ。これらのデータセットを集約、分析することで、交通計画や都市計画などの最適化といった目的のために、人の移動に関する豊富な情報が得られる可能性がある。

都市計画や都市開発などのために人々の移動パターンに関する大規模データセットの収集、分析が広く行われるようになっている。だが、MITなどの研究チームは、こうした取り組みは、データが匿名化されていても、人々の個人データを危険にさらす恐れがあることを明らかにした(出典:MIT

 だが、ビッグデータにはプライバシーの問題が付きまとう。ロケーションスタンプは個々人に「固有」であり、不正に使用される恐れがある。今回の研究により、大規模なモビリティーデータセットのうちランダムに選択した幾つかのポイントから、個人の行動を特定可能であることが分かった。

複数のデータセットを組み合わせると匿名情報が非匿名情報に変化

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