Red Hat、「Kubernetesネイティブ」なブラウザIDEツール、「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表共有ワークスペース機能も特徴

Red Hatは2019年2月5日(米国時間)、Webブラウザベースの開発環境ツール「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表した。「業界初のKubernetesネイティブなIDE(統合開発環境)」だという。

» 2019年02月06日 08時11分 公開
[三木泉@IT]

 Red Hatは2019年2月5日(米国時間)、Webブラウザベースの開発環境ツール「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表した。同社はこれを、「業界初のKubernetesネイティブなIDE(統合開発環境)」と表現している。Kubernetesに基づくコンテナ環境製品「Red Hat OpenShift」の機能として提供される。

 Red Hat CodeReady Workspacesは、Eclipse Cheプロジェクトに基づくツール。「業界初のKubernetesネイティブ」と呼ぶ理由を、Red Hatはプレスリリースで次のように説明している。

 「Red Hat CodeReady WorkspacesはKubernetesクラスタ内で動作する市場で初めてのIDEで、開発者のコード、依存性、アーティファクトをOpenShiftのポッド、コンテナ内部で管理する。従来のツールでは、Kubernetesをテストおよびデプロイメントの最終段階でのみ活用することがあるが、CodeReady Workspacesは最初の段階から、開発者をOpenShiftに結び付ける。これにより、アプリケーションを開発プラットフォームから本番システムに移行する際に、開発者がしばしば直面する課題を解決する。CodeReady WorkspacesはKubernetesのアーティファクトを舞台裏で管理するようになっており、このため開発者はOpenShiftでのコンテナ化アプリケーション開発を容易に始めることができる」

 CodeReady Workspacesの紹介ページでは、「開発者用のワークスペースは最初からOpenShift上で動作する。マイクロサービスベースのアプリケーションを開発するためのマルチコンテナ構成をサポートし、どんなサイズにもスケールできる。これにより、開発者は本番環境の複製を使って作業ができ、本番における問題の診断を迅速化できる」とも説明している。

 CodeReady Workspacesには、「Factory」という共有機能が備わっている。Factoryは特定プロジェクトに関するソースコードの場所、ランタイムなどの構成、コマンド群を指定したテンプレートで、これにより「開発チームはKubernetesネイティブな開発者用の環境を2、3分で立ち上げられる。開発チームのメンバーは、ブラウザを備えたあらゆるデバイス、あらゆるOS、あらゆるIDEから、自身あるいは共有のワークスペースを利用できる」という。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。