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日本HP、ブレードスイッチにも仮想シャーシ対応製品投入データセンタースイッチの新製品を発表

日本HPは、仮想シャーシ機能「IRF」を同社スイッチの大部分に搭載してきていることを、同社の差別化ポイントとしてきた。今回、シャーシ型スイッチに加えてブレードサーバ用スイッチについてもIRF対応の新製品を投入、あらゆるレイヤでの対応をアピールした。

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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は10月25日、データセンター向けのシャーシ型スイッチとブレードサーバ用スイッチの新製品を発表した。同社はデータセンター向けスイッチでIRF(HP Intelligent Resilient Framework 2)という仮想シャーシ機能を推進しており、特にIRF対応のブレードスイッチを投入したことで、同社のデータセンタースイッチにおける仮想シャーシ技術のカバー範囲が広がることになった。日本HPは、ネットワーク専門技術者にネットワークに関するすべての管理を委ねなければならない世界を変えることを目指していきたいという。

 新製品の1つは、日本からの要求で開発された4スロットの小型シャーシ「HP 12504 Switch Chasis」。10Uサイズで、100Vにも対応する。これまでのHP 12500シリーズは38Uと22Uのサイズしか選択肢がなかった。日本HPはこの製品で、日本の中小規模データセンターを狙う。同シャーシでは3.24Tbpsのスイッチ容量を実現でき、現在提供中のHP 12500シャーシ用スイッチモジュールを使うと、10Gbps×128ポートの構成が可能。


今回発表されたスイッチの新製品

 HPは同時に、HP Blade System用に、初めてIRF機能を搭載したブレードスイッチ2モデルを発表した。HP Blade Systemでは以前より提供されているI/O仮想化機能「バーチャルコネクト」と組み合わせて使えば、さらに運用管理を容易にできるとしている。

 IRFでは、複数のスイッチをあたかも単一のスイッチであるかのように管理できる。また、スイッチの冗長接続をアクティブ/アクティブで構成でき、これまでのようなSTPは不要になる。収束時間は50ms以内だとしている。


IRFは管理性と耐障害性の向上を狙ったHPの仮想シャーシ技術

 HPは、IRF機能を同社スイッチの大部分に搭載してきていることが、同社の差別化ポイントだと訴える。例えばコアスイッチではVRRP、アクセススイッチではSTPといったようにスイッチレイヤ別にレイヤ2、レイヤ3の冗長化技術を使い分けるのではなく、IRFによる冗長化に統一できることにメリットがあるとする。

 ただし、現在のところ、同じIRFを採用しているといっても、シャーシ型スイッチとボックス型スイッチを混在させて1つのIRFグループを構成することはできない。また、現在のところ、単一のIRFグループとして構成できるのはシャーシ型では最多で4シャーシ、ボックス型では9台(ファームウェアのバージョンアップにより、まもなく10台構成ができるようになる)。これ以上の拡張については、同社も開発中のTRILL機能で将来対応するという。

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