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米EMC、新OSSプロジェクト「RackHD」と2プロジェクトの進化を発表サーバーの初期設定を自動化

米EMCは2015年12月8日(米国時間)、新たなオープンソースプロジェクト「RackHD」を立ち上げた。また、同社の主導する既存オープンソースプロジェクトの「CoperHD」および「REX-Ray」の進化を発表した。

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 米EMCは2015年12月8日(米国時間)、新たなオープンソースプロジェクト「RackHD」を立ち上げた。また、同社の主導する既存オープンソースプロジェクトの「CoperHD」および「REX-Ray」の進化を発表した。

 「RackHD(Rack Hardware Director)」は、ローレベルのハードウエア管理をAPI経由で行えるツールを開発するプロジェクト。サーバーとネットワーク機器を対象とする。これは、同社の子会社であるVCEが開発・販売しているハイパーコンバージドシステム「VxRack」の管理ツール、「VxManager」のローレベル管理部分を切り出したものだが、多数のサーバーを利用する大規模データセンターにおける、ハードウエアのプロビジョニング(初期構成管理)に広く使えるようになることを目指している。なお、ライセンスはAapache 2.0に基づく。

 RackHDでは、インテルのx86 CPUを搭載したサーバーを、機種にかかわらず対象とし、これらを自動的に検知。ファームウエア/BIOSのバージョン更新や設定をはじめとしたプロビジョニングを、統一した方法で自動的に実行できるよう、APIを提供する。これまでも、ベンダー独自のサーバープロビジョニング自動化ツールはあったが、RackHDではオープンなAPIに基づくツールを開発する。米Pivotalはこのツールを用い、Cloud Foundryのベアメタルサーバーへの展開を、完全に自動化できることを確認したという。

CoprHD、REX-Rayのプロジェクトも進化

 EMCは、SDS(Software Defined Storage)コントローラーの「CoprHD」、コンテナ対応のストレージオーケストレーションエンジン「REX-Ray」における進捗も発表した。

 EMCはCoprHD 2.4を発表。CoprHDのライセンス方式はApache 2.0に移行。新バージョンでは、同社のオブジェクトストレージ「EMC ECS」に対応、「EMC XtremIO 4.0」へのREST APIを提供する。また、同プロジェクトにはオレゴン州立大学とインテルが新たに参加。インテルはOpenStackのKeystoneとCoprHDの統合を主導しており、これによってブロックストレージの提供に、Cinder APIに加えてCoprHD APIが利用できるようになるという。

 REX-Rayは、Docker、Mesosなどによって管理されるコンテナランタイムに対し、永続ストレージアクセスを提供するプロジェクト。これまでScaleIOおよびXtremIOに対応していたが、Google Compute Engineのストレージ、EMC Isilon、EMC VMAXへのサポートが追加された。

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