来訪者の行動から我が町の魅力を再発見! 宮城県丸森町が進める「訪問客の動態把握」はOracle Cloudが支える:低コストですぐに使えるクラウドサービスを地方創生の武器に!(2/4 ページ)
人口減少/少子高齢化の問題と向き合う宮城県丸森町では、同町への移住/定住を促進する取り組みの一環として、Oracle Cloudを活用した観光客などの動態把握プロジェクトを推進している。これを町の魅力の再発見につなげたい考えだ。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
誰でも使いやすいOracle Cloudの積極的な活用を“地方創生”の原動力の1つに
オラクルの製品やサービスは、これまで「主に大規模な企業/組織に向けたもので、小規模な自治体や中小規模企業での導入は難しい」という印象を持たれてきたかもしれない。だが、同社がクラウドへの注力を最優先事項とし、サービスの拡充が進んだ今日、その認識は過去のものになったと新井氏は強調する。
「高価で維持コストのかかるIT資産を自ら所有するのではなく、必要な時に使った分だけの料金を支払って使えるのがクラウドの大きなメリットです。Oracle Cloudは、オラクル製品の高い機能を、早く、安く、そして簡単に使えるサービスとして、特に中堅中小規模の組織や企業、自治体の皆さまにご活用いただきたいと考えています」(新井氏)
実際、すでにいくつかの地方自治体や組織がOracle Cloudを活用した地方創生の取り組みを進めているという。新井氏は、香川県小豆群土庄町豊島におけるパーソナルモビリティのレンタルサービス事業(瀬戸内カレン)、サッポロビールにおけるマーケティングへのSNS活用、北海道が取り組む「旅行者の声」分析による地域活性化対策などの例を挙げ、なかでもOracle Cloudの各サービスを積極的に活用した事例として、徳島県那賀町における「動画コンテストクラウド」の構築事例を詳しく紹介した。
“紅葉の名所”として知られる徳島県那賀町では、毎年秋の行楽シーズンに合わせてさまざまなイベントを実施しているが、2016年はその一環として、市民や観光客が撮影したイベントや風景の動画を募るコンテストイベント「イイ!naka動画コンテスト」を企画した。ただし、このコンテストを実現するには、次のような課題を解決する必要があった。
- 町から観光客に向けてイベントなどの情報を随時提供する「情報発信サイト」を、いかにして短期間で構築するか
- 撮影者/コンテスト主催者間における「動画ファイルのやりとり」をどのように行うか
- SNSなどで那賀町について情報発信してくれている“那賀町のファン”を見つけ、彼らにコンテストへの参加を促すために、どのようなアプローチ方法を採るか
これらの課題の解決に当たり、那賀町はOracle Cloudの複数のサービスを活用している。具体的には、情報発信サイトの構築に「Oracle Sites Cloud Service」、応募者との動画ファイルのやりとりに「Oracle Documents Cloud Service」、そしてネット上で“那賀町のファン”を見つけてアプローチするために「Oracle Social Cloud Service」が使われた。
那賀町が採用したOracle Social Cloud Serviceは、Twitterなどのソーシャルメディアでやりとりされる膨大な情報を収集し、特定の話題に関する発言を時系列で集計したり、発言の内容がポジティブなものか、ネガティブなものかを判別したりといった分析が行えるサービスだ。同サービスには、ソーシャルサイトからのデータ収集に関する権利も含まれており、日本語の他に英語、中国語などの外国語にも対応する。このOracle Social Cloud Serviceで分析したデータを基に“那賀町のファン”を見つけ出し、直接アプローチするといったかたちでプロモーション活動に役立てたという。
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月5日
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