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「E-R図」を理解する「データベーススペシャリスト試験」戦略的学習のススメ(5)(1/2 ページ)

あの“津崎さん”も保有する難関資格「データベーススペシャリスト」。本企画では、データベーススペシャリスト試験 午前/午後試験対策のための「基礎知識」を抜粋してお届けします。今回は、「E-R図の基礎」を解説します。

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連載目次

ポケットスタディ データベーススペシャリスト [第2版]

書籍の中から有用な技術情報をピックアップして紹介する本シリーズ。今回は、秀和システム発行の書籍ポケットスタディ データベーススペシャリスト [第2版](2015年12月22日発行)』からの抜粋です。

ご注意:本稿は、著者及び出版社の許可を得て、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。


※編集部注:前回記事「「ANSI/SPARC 3層スキーマアーキテクチャ」を理解する」はこちら

E-R図

出題頻度 午前II:●●● 午後I:●●● 午後II:●●●


 ●--:過去14年間での過去問出題数が1〜9回
 ●●-:過去14年間での過去問出題数が10〜19回
 ●●●:過去14年間での過去問出題数が20回以上


Key Word

E-R図、エンティティ、インスタンス、属性、リレーションシップ、オプショナリティ、連関エンティティ、ロール、弱実体と強実体


E-R図(Entity-Relationship Diagram)

 E-R図は、実世界をエンティティ(Entity:実体)とリレーションシップ(Relationship:関連)でモデル化した図です。

エンティティ(Entity)

 E-R図では、システム化対象世界(業務)から、管理すべき事物をエンティティとして抽出し長方形で示します。エンティティはいくつかの属性を持ち、属性が具体的な値を持ったものをインスタンスと呼びます。

エンティティとインスタンス

リレーションシップ(Relationship)

 リレーションシップは、システム化対象世界(業務)のルールによって発生する関係のことです。これを以下のように、エンティティとエンティティの間の矢印で表現します。

リレーションシップ

多重度

 リレーションシップで結ばれたエンティティにおける、それぞれのインスタンスの対応関係を多重度(カーディナリティ)と呼びます。

※多重度を数字で表記する場合、矢印を省略し直線で示すことがあります。

Chance問題

演習4-1

 次の概念データモデルを関係データベース上に実装することとし、実装用のデータモデルを作成した。適切な多重度が指定されているものはどれか。ここで、モデルの記法にはUMLを用いる。

演習4-1

解答 演習4-1 

 *囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

Chance問題

演習4-2

 “学生は、学期が異なれば同じ授業科目を何度でも履修できる”を適切に表現しているデータモデルはどれか。ここで、モデルの表記にはUMLを用いる。

演習4-2

解答 演習4-2 

 *囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

本試験過去問題による類題演習
□H23 午前II問4 図のインスタンス(部品の仕入先)に対応する概念データモデル
□H17 午前問32 概念データモデル(ビデオ貸し出し業務)に関する多重度

Chance問題

演習4-3

 業務ルールが次のように与えられている。これに基づきE-R図を作成した。適切なE-R図はどれか。ここで、1―*は1対多の関連を表す。

〔業務ルール〕

 この会社は語学教材を販売している。営業員は一つ以上の担当地域が定められており、担当地域の1人以上の顧客から受注を得る。一つの地域を1人以上の営業員が担当する。

演習4-3

解答 演習4-3 

 *囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)

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