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「エンジニアはどこでも働ける」は本当なのか?:

地方に移住すると、生活の“質”が上がり、生涯貯蓄額が増える、といううわさの真相

UIターンに興味はありつつも、ためらう人は多い。移住先に何を求め、何を懸念しているのか。そして地方暮らし実情は?

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 いつかは地方で暮らしたい。でも、今はできない。

 そう思うエンジニアは少なくない。しかし移住となると、生活レベルの維持や仕事の確保が問題だ。ある人は「前に地元で仕事を探したことがあったが、当時はいい条件の仕事がなかった」と話す。IT業界は求人が都会に集中していることもあり、地方に出て同じレベルの仕事や報酬を維持するのは確かに難しい。

 しかし近年、地方への移住者数は確実に増えている。毎日新聞によると、2014年度には地方移住者は全国で1万人を超え、この5年で4倍以上に増えている。なかでも目立つのが鳥取県だ。2014年度には1246人、2015年度には1952人と移住者数が加速して増えている。年代別では20〜30代が多く、働く世代の理由では「就職」が約半数を占める。つまりUIターンをしたということだ。

鳥取移住が増えている背景にあるもの

 鳥取に若者が移住するのはなぜなのか。

 フリーランスエンジニアのエージェント企業「PE-BANK」が5月27日に開催した「ITエンジニアのためのU・Iターンフェア」で登壇した「LASSIC」(本社 鳥取)の佐久間高広氏は、地方移住のメリットとして、「生涯貯蓄額が増えること」「生活の質が向上すること」の2点を挙げた。


LASSIC Biz Next グループ シニアマネジャー 佐久間高広氏

 まず「生涯貯蓄額」。地方の年収は都会と比べて減少するものの、それ以上に住居費や食費などの支出が減少する。結果的に月々の貯金額が増え、生涯貯蓄額が多くなる傾向にある。

 加えて「生活の質の向上」がある。これはお金には換算できない「暮らしやすさ」、その土地に住む価値となる。移住者の多くが求めるのはここだ。佐久間氏は「地方で生活することで、人生価値が高まることもあるのではないでしょうか」と話す。

 しかし仕事がなければ話にならない。実際に地方移住したとして、エンジニアの仕事はあるのだろうか。

 佐久間氏は「状況は変わっている」と話す。近年ではリモート開発のハードルがどんどん低くなっている。開発に必要なPCとネットワークがあれば、開発者は必ずしも都会のオフィスに通勤する必要はない。お客さまや同僚とのコミュニケーションは、メールやチャット、ビデオ会議を使えばいい。Webやモバイルアプリケーション開発は高い需要があるため、地方移住しても東京と変わらない価格で受注することもあり得る。

 佐久間氏は「優秀な人が次々に地方に移住すれば、仕事の依頼も必然的に増えていきます。一定数を超えればパラダイムシフトが起きるかもしれません」と期待を熱く語った。

地域ごとに特色が! 全国各地の案件事情と地元のおすすめポイント

 佐久間氏が登壇した「ITエンジニアのためのU・Iターンフェア」は、関西、九州など全国9カ所に拠点を持つ、プロエンジニアエージェンシーの「PE-BANK」が、定期的に開催しているものだ。

 UIターンの参考になるセミナーの他、会場に集まった各拠点のコーディネーターと直接話をし、具体的な案件の紹介を受けたり、生活環境やUIターン事情について質問したり、相談したりできる。

 具体的な案件を探しにきている方や、今すぐではないが将来の可能性を考えて情報収集にきている方など、さまざまな目的のエンジニアが来場し、熱心に話を聞いていた。


北海道、東北、中部、関西、京都、岡山、広島、九州――全国各地のコーディネーターたち。営業も兼ねているので、開発環境はもちろんのこと、企業の特徴や文化も熟知している。UIターンの頼もしいパートナーだ

 各拠点のコーディネーターたちに、案件の状況や単価の相場、地域のオススメなどを聞いてみた。移住先選びの参考にしていただければ幸いだ。

※月単価は、企業から支払われる金額。PE-BANKとプロ契約をしているエンジニアは、単価額面のおよそ90%を報酬として受け取る

東北


東北支店
支店長 安孫子慶太氏

 東北支店に現在所属するプロエンジニアは約140人。地元出身者が多くを占めます。

 ニアショアの開発案件が多く、9割が仙台です。月単価平均はプログラマーで50〜55万円、システムエンジニアで55〜60万円。案件が多く、エンジニアが足りない状況です。

 仙台で働くメリットは、生活コストが低く抑えられること。家賃も食べものも安いです。ラッシュアワーがなく通勤も快適です。

 仙台は、「杜の都」と呼ばれるとおり、緑が多くきれいな街です。都会的でありながら、海にも山にも車で30分ほどで行けるなど、自然と親しめます。

 仙台のエンジニアはシャイな人が多いかもしれません。その分、粘り強く、実直で仕事をしっかりとこなす気質です。

 あえて仙台で働くデメリットを挙げるなら、上流工程は東京で行われることが多いため、携われる機会が少ないことでしょうか。また、仕事では最先端技術に関わりにくいこともあります。

 しかし、エンジニアたちは最先端技術への関心が高く、勉強会を多く開催しています。最近ではAIをテーマにした勉強会を開催していました。

中部


中部支店
支店長 加藤洋一氏

 中部支店に現在所属しているプロエンジニアは約300人。案件の9割が名古屋です。他は三河など。勤務先の多くは大手自動車会社とその関連企業です。

 月単価平均はプログラマーで60万円前後、システムエンジニアで65万円前後、インフラやプロジェクトマネジャーなら、100万円超もあります。自動車業界が活況なので売り手市場です。

 名古屋は物価が安いので暮らしやすいと思います。「都会っぽいけれど、田舎」なのが良いところです。有名な食べものは、「みそ煮込み」や「ひつまぶし」など。地味ですがお土産ではういろうが人気です。名古屋城など歴史的な名所が多くあるのが特徴です。

 東京と大阪のほぼ中間に位置しているため、新幹線で大坂まで1時間、東京には1時間半、とアクセスしやすいのもメリットです。通勤はほとんどが車です。

 自動車などの製造業の案件は、カメラ付き携帯の持ち込み不可、機密保持厳守などルールが厳しいところが多いです。自由度は少ないですが、慣れれば問題ないレベルですし、安定を求めるなら、安心して働けます。大手企業勤務ということで、親戚や友達に理解してもらいやすいのもメリットです。

広島


広島支店
支店長 吉田純一氏

 広島支店に現在所属しているプロエンジニアは約160人。大半が広島県出身ですが、奥さまが広島出身でIターンした男性もいます。

 案件の月単価平均は、プログラマーで約50万円、システムエンジニアで約55万円、上流工程なら約60万円ぐらいです。

 広島は勤務先の選択肢が多いのが特徴です。自動車会社の他、電力会社、IT企業の支部、Web系企業の案件もあります。プロエンジニアなら、その時に景気の良い産業を選んで働けるので、ある意味「安定している」と言えるかもしれません。

 野球の広島カープがありますから、ファンにはいいでしょうね。地域全体が凝縮していて、収まりが良いです。世界遺産が2つ、嚴島神社と原爆ドームがあるのも特徴です。

 牡蠣をはじめとした瀬戸内海の海の幸がおいしいです。お好み焼きもよく食べますよ。

 通勤には多くの人がバスや路面電車を使います。個人的には、人が多過ぎないのが良いですね。私自身、たまに東京に出ると人混みに参ってしまいます。

 広島支店は、都会に比べてエンジニアとコーディネーターの距離が近いです。密接に信頼関係を築いていけます。

九州


九州支店
支店長 沼野博治氏

 九州支店に現在所属しているプロエンジニアは、約150人です。福岡県出身が9割、他は佐賀県や九州出身です。

 月単価平均は、プログラマーもシステムエンジニアも約50万円、高くて65万円ほどです。大企業の案件では70万円超え、最先端技術などスキル要件が高度な案件なら時給換算で5000円超え、というお話もありますが、現時点では該当するスキル保持者がいない状況です。

 九州の案件は地場の独立系SIerが多いのが特徴です。他にもメーカー系のソフトウェア企業など、さまざまな業種でエンジニアの求人があります。案件の95%が福岡市です。

 物価の安さや住みやすさは、大きなメリットです。家賃は立地の良いワンルームで4万円、家族向けの2DKでも5〜6万円です。

 海にも山にも車で15分もあれば行けて、自然に親しめます。台湾旅行が好きなら気軽に行けますよ。福岡市なら空港にも近いですし。食べものは海産物、もつ鍋、めんたいこが有名です。

 福岡は国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」に指定されており、ITが盛んな都市です。いつか新事業を立ち上げたいという人にも福岡は良いかもしれません。ここ数年、景気が良くなって求人が増えたので、UIターンする人が増えています。

生活の“質”を上げたい人には、地方はオススメ


PE-BANK
営業推進部 広報課
秋山紗智子氏

 UIターンで地方に移住するエンジニアが増えています。

 家族や子育てのため、自然豊かな土地で心穏やかに暮らすため、など生活の“質”を上げたいと思うエンジニアなら、地方暮らしは向いていると思います。大都会でバリバリ働くのも良いのですが、そこそこ利便性が良く、暮らしやすい地方で、エンジニアとして技術を生かして活躍するのも良いのではないでしょうか。

 地方は、人と人とのつながりが密接です。勉強会や合宿など、エンジニア同士が交流する場もあります。コーディネーターとのつながりも強く、アットホームな信頼関係が築けると思います。

 UIターンに興味があれば、次回の「U・Iターンフェア」にどうぞお越しください。

U・Iターン、フリーランスに興味のあるエンジニアはこちら

次回のPE-BANKが主催する「U・Iターンフェア」は、以下の日程で開催予定

日時 :2017年8月26日(土) 第1回10:00〜 第2回13:00〜

場所 :AP西新宿

参加費:無料

その他、フリーランスの働き方に興味がある方や、U・Iターンフェアまで待てない方は

一度、PE-BANKのWebサイトよりエントリーしてみてください。



提供:株式会社PE−BANK
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2017年7月16日

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

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