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NutanixがGoogle Cloudと連携、複数の切り口でハイブリッドクラウドを実現へNutanix .NEXT 2017

Nutanixは2017年6月28日(米国時間)、Nutanix .NEXT Conference 2017で、Google Cloudとのパートナーシップを発表した。NutanixはGCPのデータセンターを借りてクラウドサービスを提供、さらにKubernetes、TensorFlowなどで協業する。

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 Nutanixは2017年6月28日(米国時間)、Nutanix .NEXT Conference 2017で、Google Cloudとのパートナーシップを発表した。同日の基調講演にはGoogle Cloud統括責任者のダイアン・グリーン氏が登場、2社の提携によって「オンプレミスとパブリッククラウドのいいところ取りができる」と話した。


2社は少なくとも4つの点で提携する。ダイアン・グリーン氏が説明した

 NutanixとGoogle Cloudは、複数の意味でハイブリッドクラウドソリューションを提供していく。

 まず、Nutanixのハイパーコンバージドインフラ/クラウド管理ソフトウェア「Nutanix Enterprise Cloud OS」は、同社が買収したCalm.ioの技術に基づいて開発したマルチクラウド管理ツール「Nutanix Calm」を通じて、Nutanixの管理コンソール「Prism」からGoogle Cloud Platform(GCP)を透過的に利用できることになる。

 これはCalmが提供するAPI翻訳機能を通じ、PrismからGCPを使うというもの。このツールによって、オンプレミスとGCPに対し同じインタフェース、同じプロセスで、アプリケーションを数クリックで投入し、運用ができる。

 ただし、CalmはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureにも対応する。この点では、Enterprise CloudがGoogle Cloudだけを特別扱いするわけではない。

 さらに興味深いのは、NutanixがGoogle Cloudと組んで、2018年第1四半期にVMware on AWSのようなサービスを提供開始することだ。NutanixはGCPのデータセンタースペースを一部借り、ベアメタルサーバの上で、ストレージソフトウェアをはじめとしたEnterprise Cloudのフルスタックを動かす。つまり、オンプレミスのEnterprise Cloudと同じ環境が、クラウドサービスとして使える。Nutanix CTOのスニル・ポッティ氏によると、特徴の1つに、GCPとの「あたかも同じ社内であるかのような」レイヤー2レベルのネットワーク統合があるという。

 Googleとの提携の具体的な内容は、少なくともあと2つある。

 NutanixはKubernetesを採用し、Enterprise Cloud上でコンテナオーケストレーション機能「Acropolis Container Services」を提供してきた。これと、GCPの「Google Container Engine」を連携させる。NutanixのCEO、ディーラジ・パンディ氏は筆者に、「Kubernetesこそが異種クラウドを結び付ける共通APIになれる可能性がある」と話している。

 NutanixとGoogle Cloudはさらに、NutanixがGoogle Cloudにとってエッジコンピューティングの役割を果たすようなソリューションを共同開発する。例えばNutanixのEnteprise Cloud上で、機械学習ライブラリTensorFlowを動かし、これをGCPのサービスと連携させることを考えているという。

 基調講演には石油・ガスの著名企業、シュルンベルジェのテクノロジー担当シニアバイスプレジデントが登場。同社は石油リグにおける資源探査でGCPを分析に活用しているが、Nutanixとも提携、クラウドとエッジコンピューティングの組み合わせで、分析作業の最適化を進めていくと話した。

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