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愛媛編:リケジョもいるよ――「新居浜高専」でロボコン出場を目指そうITエンジニア U&Iターンの理想と現実(30)(1/4 ページ)

大人だけなら地方暮らしもいいけれど、子どもの教育には都会が最適?――いえ、そうとは限りません。愛媛には「新居浜高専」をはじめとした、大人も子どもも学べる環境があるのです。U&Iターンの理想と現実、愛媛編Part3は「愛媛の教育環境」を紹介します。

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 ITエンジニアなら、進化する技術に歩調を合わせて、スキルアップを図りたいもの。また。子連れ移住なら、教育に適した地を選びたいものである。U&Iターンの理想と現実:愛媛編、今回は愛媛の充実した教育環境を紹介する。


図1 本連載で取り上げている愛媛県の市町(連載第28回:一般家庭の蛇口は2つ――地方別「風土」「産業」「暮らし」より)

社会人の学び〜基礎を固めて専門を拡げる〜

全方向型エンジニアというサバイバル術

 皆さんは、何歳までITエンジニアの仕事を続ける予定だろうか?

 プログラマーにデザインスキルが求められるようになって久しい。T字型、フルスタック、パラレルキャリアなど、必要とされるスキルは増える一方だ。

 人生は長い。ITエンジニアとして働き続けるためには、ITを軸に他分野へ触手を伸ばしておくことが有効だ。

 ITエンジニアに求められるのは、新たなスキルだけではない。世代の違いを埋める、「思考の変革」も必要だ。

 10数年後のチームメンバーやクライアントには、デジタルネイティブどころではない、「VRネイティブ」がいるだろう。

 胎内を再現した「VR保育器」に寝かされ、誕生直後から非侵襲ブレインセンサーを介して、父母や医療スタッフと概念to概念のコミュニケーションを取り、脳波を制御するスキルを誕生後速やかに獲得し、バーチャルとリアル、自分の思考と他者の思考、あらゆる境界の捉え方が異なる世代。そうした新人と協働するには、スキルのアップデートのみならず、常識のリストラクチャが求められる。

そのうえ、AIによって仕事を一蹴されないよう、倫理観、身体性、交感力、大局観(推論や予測ではなく、予知)、抒情性も磨く必要がある。


 プログラマーが、開発、運用スキルを軸に、スキルを拡大していく例

 専門を掘り下げ、幅を拡げつつ、ヒトならではの能力も高めていく――3つの同時進行は、容易ではない。

 だが、安心してほしい。愛媛には、学びを支援する場所がたくさんある。

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