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ITサービス開発を加速させる、いま注目の「4つの手段」IFTTT、Microsoft Flow、etc……

メルカリ、AirBnBなどのように「全く新しい価値」をイチから作るのは大変だが、既存のものを組み合わせるアプローチなら、ITサービス開発「実践」のハードルは大きく下がるのではないだろうか。本稿では「サービス連携」について解説した@ITの過去記事から、特に反響が大きかったものを紹介する。

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デジタルビジネス成功は「実践」以外に近道なし

 ビジネスが「ソフトウェアの戦い」に変容している今、各業種でITサービス開発競争が激化している。メルカリなどのWebサービス系はもちろん、製造、金融、流通、小売りなど、ほぼ全ての業種でITサービスが重要な顧客接点となっている以上、多くの企業がシステム開発の在り方をあらためて見直さざるを得ない状況になっているといえるだろう。

 特に重要なのは、ITサービスの最大の差別化要素となるのは「ニーズの変化に対応するスピード」と、「新たな利便性を生み出す企画力」であることだ。従来のように周到に計画を立て、SIerやパートナーに開発を依頼するスタイルでは“今必要なスピードや企画性”は到底担保できない。これを受けて、自社ビジネスの強みに基づいてサービスを迅速に開発・リリースし、市場の反響を受けて高速でフィードバックサイクルを回すためにアジャイル開発やDevOpsがあらためて注目されている。実際に内製化に乗り出す企業が増えているのも周知の通りだ。

 とはいえ、「エンドユーザーに支持されるサービス」を作るのも、作るためのノウハウを蓄積するのも、作れる体制を築くのも、一朝一夕にできることではない。かといって手をこまねいていればライバルはどんどん先に行ってしまう。事実、「まずは手の届く範囲から少しずつでも実践し、何らかの手応えをつかんでいくこと」が、結局はデジタルビジネス成功の近道ともいわれている。その点、「全く新しいもの」をイチから作るのはハードルが高いが、既存のものを利用する、組み合わせるアプローチなら、たとえスキルや組織が整っていなくともアクションを起こしやすいのではないだろうか――。

 そこで本稿では「既存のWebサービスを連携させることで、新たな利便性を生み出せる」4つの手段を、@ITの過去記事からピックアップした。概念だけではなく利用手順まで解説している記事もあるので、大いに役立つのではないだろうか。ぜひ参考にしてほしい。

あらためて読みたい「サービスを組み合わせる4つの手段」

「IFTTT」

IFTTT入門:さまざまなサービスが連携できる「IFTTT(イフト)」の使い方

 Webサービス同士を連携できるサービス「IFTTT」。スマートスピーカーとWebサービスの連携も可能なことから最近注目が集まっている。IFTTTでサービス連携を作りながら、特徴や注意点などを解説しよう。

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実に多数のWebサービスをコーディングなしで連携できる「IFTTT」

「Microsoft Flow」

Dev Basics/Keyword:Microsoft Flow

 Microsoft Flowは「何かをトリガーとし、そこからさまざまなWebサービスを組み合わせて、一連の処理を実行する」ことを自動化するサービスだ。

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「Microsoft Flow」も「何かをトリガーとし、そこからさまざまなWebサービスを組み合わせて、一連の処理を実行する」

「myThings Developers」

開発者向けにAPI利用料徴収の仕組みも用意:スモールスタートでIoTサービスを開発可能 ヤフーのIoTプラットフォーム「myThings Developers」で何ができるのか

 ヤフーが、企業間のWebサービスや製品をつなげるIoTプラットフォーム「myThings Developers」の正式版を開始。企業や個人の開発者が開発したAPIをmyThings Developersで公開し、そのAPIを利用したユーザーから利用料を徴収する仕組みも用意した。

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IoT製品と他社のWebサービスを連携させられ「myThings」

「StackStorm」

サーバレスにもつながる:StackStorm共同創業者に聞いた、イベントドリブン自動化ツールがDevOpsにもたらすインパクト

 上記3つとは毛色が違うが「DevOpsのためのIFTTT」とも呼ばれる構成自動化ツール「StackStorm」も参考までに紹介する。構成自動化の分野では、さまざまなオープンソースツールがひしめき合っている。この中で、独特な世界を切り開いているのがStackStormだ。Chief StormerのDmitri Zimine氏に、このツールの魅力について詳しく聞いた。

 デジタルトランスフォーメーションの勝負は、「実践力・実行力」と、速く失敗して速く失敗から学ぶ「スピード」が最大のポイント。以上4つについてもまずは“試して”みてはいかがだろう。

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