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自立走行型ロボットが鉄道の駅を警備――アースアイズが2018年秋に実証実験を開始人のふらつきや座り込みも検知

アースアイズは、2018年秋から西武鉄道の一部駅構内で警備・監視ロボットの実証実験を実施する。自律走行して駅に設置されている定点監視カメラの死角を補完し、不審者や不審物などを検知する。

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 アースアイズは2018年3月7日、東京都立産業技術研究センターと共同で、警備・監視ロボットの実用化を目指す実証実験を2018年秋から西武鉄道の一部駅構内で実施すると発表した。

 同社は、駅に設置されている定点監視カメラの死角を補完する警備・監視システムを開発。不審者や異常者、不審物を検知するアースアイズのAI(人工知能)機能を、東京都立産業技術研究センターが開発中の自律移動型ロボット「Libra」に実装した。Libraは自律走行による巡回監視を行い、不審者や不審物などを検知すると係員に通報する。

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実証実験のイメージ(提供:アースアイズ)

 Libraは、3次元カメラで距離を測定することで、ミリ単位で空間をグリッド化し、把握できる。アースアイズでは、Libraが「人物の位置や置き去りにされた荷物の他、『ふらつき』や『座り込み』といった人物の細かい動作を検知できる」としている。

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実証実験に使われる自律移動型ロボット「Libra」(提供:アースアイズ)

 アースアイズは、西武鉄道や日本ユニシスと共同で、東京都立産業技術研究センターが公募した平成29年度ロボット産業活性化事業「公募型共同研究開発事業」に、「駅定点監視カメラの死角を警備ロボットが監視することで、駅の安全性向上や駅係員の業務負荷軽減に寄与」を提案。2017年12月26日に採択されたことを受け、2018年1月から同センターと研究開発を開始していた。

 外国人旅行客の急増に加え、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控える首都圏では、駅での安全性維持や向上が急務となっている。同時に、従業員による監視業務の負荷軽減ニーズも高まっている。

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