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Windows 10で、通知の状態を制御する「集中モード」を使いこなすTech TIPS

2018年5月1日に提供されたWindows 10の大型アップデート「April 2018 Update」では、これまでの「非通知モード」に変更が加わり「集中モード」となった。設定した時間帯で非通知モードになる「自動規則」などの機能も追加されている。「集中モード」の使い方を紹介する。

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対象:Windows 10 Aprile 2018 Update以降


 2018年5月1日(日本時間)に提供が開始されたWindows 10の大型アップデート「April 2018 Update」で、これまでの「非通知モード」が「集中モード」という名前に変更され、機能が大幅に変更された(「非通知モード」については、Tech TIPS「Windows 10で通知をオフにする」を参照のこと)。

 「集中モード」とは、Windows 10からのメッセージの通知を抑制して、仕事に集中できるようにしたり、夜間就寝時に余計なメッセージなどで起こされたりしないようするためのモードである。これを「優先順位のみ」「アラームのみ」にすると、必要最小限の通知(アラームなど)しか表示されなくなる。

 「非通知モード」では、アプリケーションごとに通知をオン/オフしたり、通知自体をオフにしたりする程度の機能しか持っていなかったが、「集中モード」では「通知」「優先順位のみ」「アラームのみ」の3段階になったり、自動的に集中モードになる時間帯を設定できたり、と機能が拡張されている。

 本TIPSでは、この「集中モード」の使い方を解説する。

アクションセンターで「集中モード」の3つのモードを切り替える

 「集中モード」の切り替えは、インジケーター領域にある[アクションセンター]アイコンを右クリックし、表示されるメニューの[集中モード]を選び、サブメニューの[オフ]「優先順位のみ」「アラームのみ」から選択すればよい。各モードの意味は以下の通り。

  • 集中モードが「オフ」: アプリとアドレス帳からの全通知を表示
  • 集中モードが「優先順位のみ」: 優先順位の一覧で選択した通知のみ表示
  • 集中モードが「アラームのみ」: アラーム以外の全通知を非表示
[集中モード]を有効にする
[集中モード]を有効にする

 また[アクションセンター]アイコンをクリックし、クイックアクションの「集中モード」のボタンをクリックすると、「集中モード オフ」「優先順位のみ」「アラームのみ」の順でモードが切り替わる。

[クイックアクション]の[集中モード]でモードを切り替える
[クイックアクション]の[集中モード]でモードを切り替える

[集中モード]のモード遷移
[集中モード]のモード遷移
[クイックアクション]の[集中モード]ボタンをクリックすると、「集中モード オフ」「優先順位のみ」「アラームのみ」「集中モード オフ」の順でモードが切り替わる。

「集中モード」の設定内容を変更する

 前述の通り、これまでの「非通知モード」に比べて、「集中モード」では通知に関してもう少し細かい設定が行える。

 クイックアクションの[集中モード]ボタンを右クリックして、メニューから[設定]を選択する。

「集中モード」の設定画面を表示する
「集中モード」の設定画面を表示する
[クイックアクション]の[集中モード]ボタンを右クリックして、[設定]メニューを選択する。[Windowsの設定]の[システム]画面の左ペインが[集中モード]が選択された画面が表示される。

 また、[スタート]メニュー−[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[Windowsの設定]画面を開く。[Windowsの設定]画面で[システム]アイコンをクリックして、開いた[システム]画面の左ペインで[集中モード]を選んでもよい。

[Windowsの設定]画面
[Windowsの設定]画面
[スタート]メニュー−[歯車(設定)]アイコンをクリックし、[Windowsの設定]画面を表示する。ここで、[システム]アイコンをクリックする。
[システム]画面
[システム]画面
[システム]画面に切り替わるので、左ペインで[集中モード]を選択する。

 「集中モード」の設定は、この画面の右ペインで行う。「集中モード」の[オフ]「優先順位のみ」「アラームのみ」の切り替えや、「集中モード」を自動的にオンにする時間帯、プレゼンテーション時の「集中モード」の挙動などの設定が行える。

[集中モード]画面
[集中モード]画面
ここで、「集中モード」のモードを切り替えたり、自動的に「集中モード」に移行する時間帯を設定したりできる。
[優先順位の一覧]画面(1)
[優先順位の一覧]画面(1)
「優先順位のみ」の際に通知が行われる通話やアプリなどの設定を行う。
[優先順位の一覧]画面(2)
[優先順位の一覧]画面(2)
アプリからの通知を追加するには、[+](アプリを追加する)ボタンをクリックし、表示された「アプリを選ぶ」から通知を許可するアプリを選択する。「集中モード」で「優先順位のみ」に設定されている場合、ここで許可しているアプリからの通知は表示されるようになる。

自動規則を設定する

 「自動規則」によって、設定した時間帯(主に夜間・就寝時)やプレゼンテーション時(ディスプレイを複製しているとき)に通知をオフにすることが可能になっている。

 例えば、仕事に集中したい時間帯を通知オフに設定しておけば、その時間帯は通知で作業が邪魔されることがなくなる。同様に「ディスプレイを複製しているとき」を「オン」にすれば、プレゼンテーション時(ディスプレイを複製しているとき)に余計な通知が行われなくなる。

「集中モード」の自動規則を設定する
「集中モード」の自動規則を設定する

「集中モード」をオンにする時間帯を設定する
「集中モード」をオンにする時間帯を設定する
開始時刻と終了時刻を設定すると、自動的にこの間が「集中モード」になる、つまり通知が抑制される。

プレゼンテーション時などに自動的に「集中モード」をオンにする
プレゼンテーション時などに自動的に「集中モード」をオンにする
ディスプレイを複製しているとき(プレゼンテーション時)などに、自動的に「集中モード」をオンにして、通知させないようにする。

 このようにWindows 10 April 2018 Updateで導入された「集中モード」は、従来の「非通知モード」に比べて使い勝手が大幅に向上している。余計な通知で作業を中断させられないように、通知するアプリや時間帯などを上手に設定するとよいだろう。

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