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Googleが「Chrome Enterprise 71」をリリースSMS機能や印刷管理、セキュリティが向上

Googleは、企業向け管理ツールの最新バージョン「Chrome Enterprise 71」をリリースし、主な3つの機能を紹介した。

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 Googleは2018年12月6日(米国時間)、12月4日に公開したばかりの企業向け管理ツールの最新バージョン「Chrome Enterprise 71」の主な新機能を公式ブログで解説した。

 Chrome EnterpriseはIT管理者などに向けた管理ソフトウェア。Google Chrome(以下Chrome)の他、「Chromebook」などの「Chrome OS」搭載端末の管理機能を提供する。管理対象にさまざまなポリシーを適用することもできる。


Chrome EnterpriseとChromeの主な違い(出典:Google

 Chrome Enterprise 71は最新のChromeとChrome OSに対応している。主な新機能は次の通り。

「Androidメッセージ」のアプリ版でSMS体験を改善

 GoogleはこれまでChromebookユーザー向けにWeb版「Androidメッセージ」を提供してきた。今回、Chromebookでより快適でシームレスなSMS体験を提供するために、Androidメッセージの新しいプログレッシブWebアプリ(PWA)版をリリースした。PWA版Androidメッセージを使うと、バックグラウンドでの通知受信や返信、新しいSMSメッセージの作成、送信を、ユーザーがアプリを閉じていても実行できる。

Chrome OSでの印刷管理機能を改善

 印刷機能が向上し、企業はよりきめ細かな管理ができるようになった。管理者はChrome OSのネイティブ印刷で両面印刷または片面印刷を禁止できるようになった。ユーザーは管理者の設定を端末から変更できない。また、複数ページのサムネイルを1ページにまとめて、グリッド(格子)状に印刷することもできるようになった。

デフォルトのPAC URLストリッピングによるセキュリティ向上

 PAC URLストリッピングは、「http://」形式のURLがPAC(Proxy Auto Config)スクリプトに渡される前に、URLからプライバシーやセキュリティ上の機密部分を取り除くことで、セキュリティを高め、機密情報が漏えいする可能性を低減する。

 例えば、「https://www.example.com/account?user=234」というURLは、「https://www.example.com/」へ加工してから利用する。

 これまでこのポリシーはデフォルトで無効となっており、有効にすることが推奨されていた。だがChrome 71では、このポリシーがデフォルトで有効になっている。今後は無効にできなくなる予定だ。

 この変更が企業に影響する可能性があるのは、PACスクリプトが、入力されるURLのスキームやホスト、ポート以外の要素に依存している場合だ。Googleはリリースノートで、この変更がユーザー企業に影響するかどうかを判断するための情報を提供している。

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