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【 uname 】コマンド――カーネルのバージョンなどの情報を表示するLinux基本コマンドTips(275)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、カーネルのバージョンなどの情報を表示する「uname」コマンドです。

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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、カーネルのバージョンなどの情報を表示する「uname」コマンドです。

unameコマンドとは?

 「uname」はカーネルの名前やバージョン、ハードウェア名(x86_64など)などを表示するコマンドです。主に現在ロードされているカーネルのバージョンを確認する際に使用します。

 なお、CentOSのバージョンは「/etc/redhat-release」、Ubuntuのバージョンは「/etc/lsb-release」または「/etc/os_release」からも確認できます。



unameコマンドの書式

uname [オプション]

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





unameの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-a --all カーネル名(-s)、ホスト名(-n)、カーネルリリース番号(-r)、カーネルバージョン(-v)、ハードウェア名(-m)、CPU(-p、不明な場合は省略)、ハードウェアプラットフォーム(-i、不明な場合は省略)、OSの名前(-o)をこの順番で表示する
-s --kernel-name カーネル名を表示する(デフォルト)
-n --nodename ホスト名(ネットワークノード)を表示する
-r --kernel-release カーネルリリース番号を表示する
-v --kernel-version カーネルのバージョンを表示する
-m --machine ハードウェア名(x86_64など)を表示する
-p --processor CPUの種類を表示する(不明な場合は、"unknown")
-i --hardware-platform ハードウェアプラットフォームを表示する(不明な場合は、"unknown")
-o --operating-system OSの名前を表示する


カーネルのバージョンを表示する

 「uname -r」で、現在ロードされているカーネルのバージョンを表示します(画面1)。

 「uname」のみで実行した場合、カーネル名である「Linux」を表示します。これはオプション「-s」に相当します。

 「uname -a」では、unameコマンドで表示できる全ての情報を表示します。

コマンド実行例

uname

(カーネルの名前を表示する。uname -sに相当する)(画面1

uname -r

(カーネルのバージョンを表示する)(画面1

uname -a

(全ての情報を表示する)(画面1


画面1
画面1 カーネルのバージョンなどの情報を表示したところ


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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