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 @IT > モニターレポート:Microsoft Visio Enterprise Network Tools
 
@IT[FYI] {企画・制作:営業企画局}
{掲載内容有効期限:2002/1}

 

@ITクラブ特別企画 「Microsoft Visio Professional with Enterprise Network Tools Version 2002」(以下Visio ENT2002)のモニター募集に多数のご応募ありがとうございました。モニターになっていただいた方には、2001年12月末から約2週間ほど製品を試用していただきました。今回はモニターになっていただいた方々から寄せられたレポートを紹介します。

    モニター製品の使用前と使用後の比較

―― Visio ENT2002を使う前は、ネットワークの構成を把握するのにどのような作業をしていましたか?


服部さん
服部:仕事で、業務アプリケーションの開発(主にコールセンターシステムの開発・設計のプロジェクトリーダー)をしています。これまで、ネットワーク構成の把握はシステム設計時に各ドメイン、IPアドレスの構成図、IP一覧表などを作成し、端末の更新や追加があるたびにドキュメントを更新していました。ネットワーク構成図は、Visio 2000またはExcelを使って作成していました。
 
  長谷川:Excelにフローチャートのように図形を張り込んで作っていました。場合によっては手書きで苦労しながら書いています。
 
  磯崎:以前から、VisioやWordなどを使ってネットワーク構成図を作図していましたが、 あくまでもスクラッチからの作業なのでかなりの手間でした。

―― Visio ENT2002を使って感じたメリットとデメリットは何ですか?


磯崎さん
磯崎:わたしは、「AutoDiscovery and Layout」を使用しました。小規模なネットワーク構成図なら、ほとんど自動的に作図できるので非常に便利だと思いました。AutoDiscovery and Layoutでは、大体30分程度で作図できました。また、実際のデータをそのまま使用できるので、ほとんどテキストを入力する必要はありませんでした。いままでは、ネットワークの正確なデータをExcelなどに別に保存しなければなりませんでしたが、すべてVisioから操作できるので作業もスムーズでした。ただ、SQL Server 2000 Desktop Engineが必要なのでメモリが80Mbytes程度必要なのと、セットアップする際に若干コツがいるのが気になりました。

図1 ネットワーク構成図(画像をクリックすると拡大表示します)
 
  服部:Visio 2000のステンシルで探せなかった図形を、「図形の検索機能」と「Visio Network Center」でいろいろ見付けられたので、より現実に近いネットワーク構成図を作成できると感じました。またデータベースのリバース・エンジニアリングのER図作成は、開発終了後のドキュメント整理に利用できると思います。
 
  長谷川:メリットは、結構簡単にデータベース(今回はOracle 8.1.7EE for Windowsを使用)をリバース・エンジニアリングしてER図を作れることですね。また、システム・フロー作成はオブジェクトをペタペタと張り込んでコメントを入れて、罫線を引くだけなので簡単です。デメリットは、ODBC接続なのでOracleのUSERNAMEごとにコントロール・パネルからODBCの設定が必要なことと、リバース・エンジニアリングするとき、

COMMENT ON TABLE T_MSG IS 'テーブル名'
/
COMMENT ON COLUMN T_MSG.MSGNO IS '列名'
/


といったコメントを取り込めないことです。
 
マイクロソフト 田中さんからのワンポイント
 OracleデータベースのCOMMENT文で指定した内容をリバース・エンジニアリングで取り込んでER図上に表示することはできませんが、実際のテーブル名や列名に使用する文字列と、その説明用の(日本語の)文字列を切り替えて表示する機能があります。

 データベースモデル図のテンプレートを開くと、[データベース]というメニューが メニューバーに追加されます。この状態で[データベース]→[オプション]→[図面]で「データベース 図面オプション」を開き、[全般]タブの[図表に表示される名前]で「物理名」「概念名」「両方」を切り替えることができます。

 「物理名」は、実際にデータベース上でテーブルや列の名前に使用されている文字列であり、「概念名」はコメントとして使用できる名前です。概念名の入力は[データベースのプロパティ]ダイアログボックスで行います。

 なお、 既定では、物理名と概念名は「入力時に名前を同期」するようになっているので注意が必要です。

データベースのリバース・エンジニアリング
URL:http://www.microsoft.com/japan/office/visio/evaluation/guide/
professional/tour2/database.asp

    Visio ENT2002の機能と操作性

―― Visio ENT2002の操作性はどうでしたか?


長谷川さん
長谷川:基本的には、作りたい図形のひな型かそれに近いものを選んで、追加するオブジェクトをペタペタと張り込んでいけば、それなりのものができるので助かります。
 
  磯崎:以前のVisioと比較すると、Microsoft Office XPとの親和性がさらに高まり、操作方法が統一されたので、格段に使いやすくなったと思います。
 
  服部:Visio ENT2002のインストールは簡単でした。ただし、AutoDiscovery and Layout機能を利用するにはMSDEが必要なので、Visioをインストールする前にMSDEがきちんとインストールされているかどうかを確認した方がよいようです(注:MSDEのインストーラはVisio ENT2002のCDに含まれています)。操作性は、Visio 2000とほとんど変わらないので問題なく作業できました。

―― AutoDiscovery and Layoutを使ってみてどうでしたか?

磯崎:ネットワークを自動探索する場合も、探索ウィザードが親切で簡単に設定でき、データベースの設定も不要なので、初めてでも非常に使いやすかったです。また、探索されたデータからネットワーク構成図を作成してみました。ネットワークからでもデバイスからでも自由自在に作図することができ、操作も直感的なのでマニュアルを見る必要はまったくありませんでした。
 
  服部:社内のネットワーク上で、ルータとIPアドレスを指定してデバイス数を20にして探索ウィザードを実行してみました。探索ウィザードは、条件指定完了後、1分もかからずに終了し、放射状のネットワーク図がデフォルトで作成されました。そのあとで、自分が見やすいように図形のレイアウトで少し修正をしました。

―― レポート機能やWebサイトマップ自動作成機能を使ってみてどうでしたか?

服部:レポート機能は、IPアドレス一覧や未使用IP一覧など、ネットワーク保守に役立つと思います。アプリケーション構築後のシステム維持・管理用のドキュメントでこの機能を利用すれば、正確なネットワーク構成の資料を作成できるし、作成の工数も削減できると感じました。レポート機能で作成したレポートの内容が、テキストではなくVisio図面として作成されるため、編集したりExcelにコピーして加工できなかったのが少々残念なところです。 Webサイトマップ自動作成機能は、サイトの一覧表が自動的に作成されるので、サイトのメンテナンスやページの再作成、追加などに活用できそうです。

図2 Webサイト構成図(画像をクリックすると拡大表示します)

    まとめ

―― 最後に、モニター製品を試用した感想をお聞かせください

服部:図形の検索機能では、図形をステンシル単位ではなく、機器名称やメーカー単位で検索できるため、効率的に探せるようになりました。今回はWeb構成図やER図、機器図、ネットワーク構成図を作成してみましたが、ガントチャートやカレンダーについてもプロジェクト管理用資料として利用できると思いました。
   
  磯崎:社内のネットワーク管理から顧客への提案書作成まで、あらゆる用途に対応でき、操作性も格段に向上しているので、これからもさらに使い込んでいきたいソフトウェアです。
   
  長谷川:いままでER図を作成するには、Oracle Designer、ERwin、ER/Studioといった高価なソフトが必要でしたが、6万円ちょっとで買えるVisioで作れるようになって感激です。今後のバージョンアップに期待しています。


 
マイクロソフト株式会社 製品マーケティング本部 オフィス製品部
シニアプロダクトマネージャ 田中 道明
 
 Visioというと「フローチャート作成ソフト」や「お絵かきソフト」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。実はVisioユーザー様の利用用途で最も多いのはネットワーク図の作成なのです。
 単にグラフィックスとしての図ではなく、さまざまな情報を格納したデータドキュメントが作成できるのもVisioならではの特徴です。これまで人海戦術や手作業、あるいは専門的なツールに頼らざるを得なかった、ネットワークの現状把握と文書化のプロセスを効率化し、ネットワーク構成管理や再構築、資産管理、システム提案といった業務にお役立ていただける、ITプロフェッショナルの必携ツールといえる製品です。
 
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