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Database Watch 7月版 Page 1/2

データベースよ、恐竜のごとくドン欲になれ!


加山恵美
2005/7/16

 いよいよ暑くなってきました。また今年も猛暑なのだろうかと思うとげっそりします。それはさておき、少し前まで恐竜の姿を方々で見掛けました。流行だったのでしょうか、それとも偶然の一致だったのでしょうか。

なぜか恐竜をよく見掛けたこのごろ

 つい7月上旬まで上野にある国立科学博物館にて恐竜博2005が開催されていて、JR上野駅改札手前の床には実物大の恐竜の絵がありました。ほかにも一時期、JR山手線沿線の改札にはガラスケース入りのMicrosoft Officeの恐竜(の姿をした会社員)たちが飾られていました。

 IBMの事業所でもよく恐竜を見掛けました。こちらはメインフレームのzSeries。かつて冷やかしで使われた言葉をIBMは逆手に取り、特にz990には「T-Rex」という愛称を付けたようです。それだけではなく、REXXにも引っ掛けたのかもしれません。REXXとは、もともとはIBMの汎用機用の言語です。いまではIBM REXXファミリーがあり、オブジェクト指向の拡張を行ったObject REXXはオープンソース(CPL)としてREXXLAから公開されています。かつてそのREXXの解説を熟練のエンジニアから聞いていたとき、「でも実はね、レックスといえば安達祐実の初演映画ですよ。あの『レックスー』と叫ぶシーンが忘れられなくてねえ」と違うところで熱く語られてしまいました。実はそれを伝えたかったのかもしれません。ちなみにObject REXXはDB2で使われることもあるそうです。

どん欲なRDBMS、恐竜のごとく

 さて話をデータベースに移しましょう。ガートナージャパンは、2004年の国内データベース・ソフトウェア市場が前年比2.8%増で3年ぶりにプラス成長になったと発表しました。出荷金額ベースのシェアでは1位がOracle(24.2%)、次にIBM(20.4%)、そして3位にマイクロソフト(16.4%)となりました。中でもマイクロソフトは成長率が最も高く、2003年の4位からランクアップして3位に躍り出ました。よく本連載では世界的なデータベースのご三家としてOracle、IBM、マイクロソフトを挙げますが、日本国内の出荷金額ベースのシェアでもその地位は確実になったようです。

 それにしてもご三家は強いです。どれもプラス成長を遂げています。その強さには当然のことながらいろいろとあるのでしょうけれど、その1つに収容できるデータの多様さがあるのではと思います。いまとなっては当たり前ですが、ご三家をはじめとするRDBMSはどんなタイプのデータでもぱくぱくごくりと飲み込めるようになってます。そう、それこそ恐竜のように。

 いつからそうなってきたのでしょうか。かつてオブジェクト指向が盛り上がっていたとき、オブジェクト・データベースがリレーショナル・データベース(RDBMS)を追い越そうとする勢いもありました。あれはどうなったのでしょう。思うに、RDBMSがオブジェクトをぱくりと飲み込んでしまったのではないでしょうか。

 その転機の1つに、SQL99が挙げられると思います。SQL99でオブジェクト・リレーショナルという考えが策定され、後にRDBMSが次々と実装するようになりました。2005年5月版で、XMLドキュメントをツリーごとカラムに挿入してしまうCLOB型の話をしましたが、このCLOB型もSQL99から追加された型です。SQL99というと最近の話ではありませんが、RDBMSが揺るぎない強さを固めたのはここが契機だったのかなと思えます。

 ところで最近のRDBMSご三家ですが、IBMとマイクロソフトでイベントがあります。「DB2 Day 2005」では、DB2およびRed Brickの最新情報が事例を交えて提供されます。またe-文書法といったコンプライアンスも含めた情報活用、さらに蓄積したデータからいかに洞察を引き出すかといった極意も語られるそうです。一方、毎年恒例の「Microsoft Tech・Ed 2005 Yokohama」はたっぷり4日間かけてマイクロソフトの技術を学ぶ機会となります。実に大量のテクニカルセッションが用意されています。Microsoft SQL Serverについては「アプリケーション・プラットフォーム&データベース」のカテゴリにあり、新バージョンとなるSQL Server 2005についてのセッションが10以上も予定されています。ここはプチ恐竜になったつもりで、技術情報をもぐもぐと大量に吸収してしまいましょう。

 また、Oracleから7月4日に、位置情報の開発基盤「Oracle Location-Based Servicesフレームワーク」バージョン2.0が提供開始になりました。LBS(Location-Based Services)はユビキタスの分野になりますが、位置情報をいかに有効活用するかが今後のビジネスの鍵になるといわれています。これはその位置情報を処理するための開発基盤となるようです。(次ページへ続く)

  1/2

 Index
連載 Database Watch 7月版
データベースよ、恐竜のごとくドン欲になれ!
Page 1
なぜか恐竜をよく見かけたこのごろ
 どん欲なRDBMS、恐竜のごとく
  Page 2
・大きくなるだけがデータベースじゃない
 すでにPostgreSQL CE 7.4 Goldは取得済み?


Database Watch

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