データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(3)

「SQL」に関する問題


西沢直木
2008/7/11

本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、そうでない方も技術知識の確認に役立ててください。
目次
今回の出題範囲
17年-午前問題-問34/18年-午前問題-問30/19年-午前問題-問33

 



 

 

問3-1 自己結合後のデータを判定する

 “会員”表に対し次のSQL文を実行した結果として、正しいものはどれか。

    SELECT X.会員名
        FROM 会員 X, 会員 Y
        WHERE X.リーダ会員番号 = Y.会員番号
            AND X.生年月日 < Y.生年月日

 

(17年-午前問題-問34)

答え

解説

 1つの表「会員」を自己結合したSQL文の実行結果を問う問題です。各会員の「リーダ会員番号」から、各会員のリーダの生年月日を割り出し、会員自身の生年月日と比較します。結合結果の属性を簡単にまとめると次のようになります。

◆会員とリーダの属性(会員番号/会員名/生年月日)
会員 ------------------ リーダ
001/田中/1960-03-25 --- 002/鈴木/1970-02-15 ---条件を満たす
002/鈴木/1970-02-15 --- 002/鈴木/1970-02-15
003/佐藤/1975-05-27 --- 002/鈴木/1970-02-15
004/福田/1960-10-25 --- 004/福田/1960-10-25
005/渡辺/1945-09-01 --- 004/福田/1960-10-25 ---条件を満たす

 この結果から、「X.生年月日 < Y.生年月日」を満たす会員は「田中」「渡辺」になります。

 SQL文の実行結果を問う問題は頻繁に出題されます。この種の問題には、過去の問題を振り返ることも役立ちますが、午後の対策と合わせて基本的なSQL文を地道に習得していくことが大切です。テーブルの結合やサブクエリなどの少々複雑なSQL文が狙われるところです。自信のない方はSQL関連の書籍などを参考に、自力で記述できるようにしましょう。



【関連リンク】
<<<SQL文
SQL実践講座 - @IT

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 Index
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(3)
「SQL」に関する問題
→ Page 1
・問3-1 自己結合後のデータを判定する
コラム:SQL文対策にお薦めの本
  Page 2
・問3-2 アクセス権限の設定
  Page 3
・問3-3 適切なカーソル操作

データベーススペシャリスト試験攻略のツボ



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