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Windowsフォームのグリッド・サイズを変更するには?

デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2005/12/16

 Visual Studio(.NET/2005)のWindowsフォーム・デザイナのデフォルトの設定では、次の画面のようなグリッド(=フォーム上の格子点)が表示される。

Windowsフォーム・デザイナのグリッド表示
Windowsフォーム・デザイナのデフォルトの設定ではコントロールを配置するときの目安としてグリッドが表示される。
  グリッドが表示されているWindowsフォーム。
  グリッドが非表示になっているWindowsフォーム。
  グリッドの表示/非表示は、[プロパティ]ウィンドウのDrawGridプロパティをtrue/falseに変更することで切り替えられる。

 このグリッド表示は、コントロールを配置するときの目安となるだけでなく、そのグリッドに対してコントロールがスナップする(=位置を合わせる)ので、マウス操作により一定間隔でコントロールを配置できるようになるというメリットがある。

 なおグリッドがスナップするのは、[プロパティ]ウィンドウのSnapToGridプロパティがtrueの場合のみである。デフォルト値はtrueだ。従って、スナップしてほしくなければ、このプロパティをfalseに設定すればよい。

グリッド・サイズを変更するには?(フォームごと)

 このようにグリッド表示はコントロールを等間隔に配置する際には非常に役立つ機能だが、場合によってはそのグリッド間隔(=グリッド・サイズ)を変えたい場合がある。

 これを行うには、[プロパティ]ウィンドウのGridSizeプロパティを変更すればよい。GridSizeプロパティは、デフォルトで(8, 8)=(横8ピクセル、縦8ピクセル)という値になっているので、よりきめ細かいグリッドにするには最小で(2, 2)まで小さくでき、より粗いグリッドにするには最大で(200, 200)まで大きくすることができる。

 次の画面は実際にグリッド・サイズを(2, 2)に変更したところである。

Windowsフォームのグリッド・サイズの変更(フォームごと)
グリッド・サイズの値はデフォルトで(8, 8)だが、(2, 2)〜(200, 200)の間で変更できる。なお、もし(1, 1)の間隔で配置したい場合はグリッドを表示する意味そのものがないので、[プロパティ]ウィンドウのDrawGridプロパティとSnapToGridプロパティをともにfalseに設定してグリッド表示とグリッドへのスナップを無効化すればよい。
  [プロパティ]ウィンドウからGridSizeプロパティを最小の(2, 2)に変更したところ。
  (2, 2)のきめ細かなグリッドが表示されている。コントロールを配置すると、このグリッドに合わせた位置に配置される。

 このグリッド・サイズの設定はフォームごとに行う必要がある。だが開発環境全体でグリッド・サイズのデフォルト値そのものを変更したい場合もあるだろう。

グリッド・サイズを変更するには?(開発環境全体)

 開発環境全体でグリッド・サイズを変更したい場合には、IDEのオプション設定自体を変えてしまえばよい。これには、IDEのメニュー・バーから[ツール]−[オプション]を選択して[オプション]ダイアログを表示し、そのダイアログでグリッド・サイズを変更する。これにより、WindowsフォームのGridSizeプロパティのデフォルト値が変更される。

 次の画面は[オプション]ダイアログで開発環境全体のグリッド・サイズを変更しているところだ。

Windowsフォームのグリッド・サイズの変更(開発環境全体)
[オプション]ダイアログでGridSizeプロパティを変更すると、グリッド・サイズのデフォルト値が変更される。これにより新規作成するフォームのグリッドはそのデフォルト値が用いられることになる。
  「Windows フォーム デザイナ」を選択する。
  GridSizeプロパティを変更する。この例では(2, 2)に変更した。
  [OK]ボタンをクリックすると変更した値が保存される。

 この画面を見れば分かるように、ShowGridプロパティ(=前述のDrawGridプロパティと同じもの)やSnapToGridプロパティも、ここで統合開発全体のデフォルト値を変更できる。End of Article

カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:Windowsフォーム・デザイナ
カテゴリ:Visual Studio .NET 処理対象:IDE

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