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using文による名前空間の指定を自動的に記述するには?[VS 2005のみ、C#]

デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信
2006/01/20

 Visual Studio 2005のC#エディタ(あるいはVisual C# 2005 Express Edition)では、名前空間を指定するusing文を記述せずに、その名前空間に含まれているクラスを記述した場合、自動的にusing文の記述を追加することができる。

 例えばDebugクラス(System.Diagnostics名前空間)を使用する場合には、次の1行をソース・コードの先頭に記述することにより、コード内では単に「Debug」と記述するだけで、それがSystem.Diagnostics名前空間のDebugクラスであると解釈される(using文を記述しない場合には、「System.Diagnostics Debug」と記述する必要がある)。

using System.Diagnostics;

 しかしこのusing文を記述せずに、いきなりコード中に「Debug」と記述した場合には、IDEがDebugクラスを認識できないためIntelliSenseも使えず、当然ながらその行はコンパイル・エラーとなる(もちろんDebugクラスを独自に定義している場合は除く)。

 このような場合、Visual Studio 2005では「Debug」と記述しただけで最後のgの文字の下に赤線が引かれ、そこをクリックすると現れるスマート・タグより、上記のようなusing文を挿入するか、Debugを「System.Diagnostics Debug」と置き換えるかを選択できる。

スマート・タグによるusing文の自動挿入
  自動的に挿入されたusing文。

 画面上にもヒントとして表示されるが、赤線が引かれた時点でキーボードから[Shift]+[Alt]+[F10]を入力しても、using文を自動的に挿入することができる。End of Article

カテゴリ:Visual Studio 2005 処理対象:IDE

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