Visual Studioで複数ファイルの検索/置換を行うには?.NET TIPS

» 2007年03月22日 05時00分 公開
[一色政彦デジタルアドバンテージ]

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 Visual Studio 2005(以降、VS 2005)やVisual Studio .NET(以降、VS.NET)には、複数のファイルから(正規表現などを用いて)文字列を検索したり、置換したりする機能が搭載されている。具体的には「フォルダを指定して検索」「フォルダを指定して置換」という機能だ。

正規表現とワイルドカード

 これらの機能の活用方法を説明する前に、そこで使える正規表現とワイルドカードについて簡単に説明しておこう。

 正規表現とは、「^」(=行頭)や「$」(=行末)、「|」(=または)などの記号/式を使って、検索する文字列のパターンを指定する機能だ。例えば正規表現の記号「|」を含めた「Public|Publish」という文字列で検索した場合には、「Public」と「Publish」がヒットするようになる。

 ただしVisual Studioで使用できる正規表現の構文は、.NET Frameworkプログラミング(Regexクラス)で使える正規表現の構文と若干異なることがあるので注意が必要だ(例えば中カッコ({〜})は、.NET Frameworkプログラミングでは「前の文字を何回繰り返すか」という量指定子を表すが、Visual Studioでは該当部分を置換後の文字列で利用・出力できるようにする「タグ付き正規表現」を表す)。

 Visual Studioの正規表現について詳しくはMSDNの「正規表現 (Visual Studio)」を参照されたい。ちなみに.NET Frameworkで活用できる正規表現については「スマートな文字列処理のための 正規表現入門」を参照していただきたい。

 ワイルドカードとは、「*」(=複数の任意の文字)や「?」(=1つの任意の文字)、「#」(=1つの任意の数字)などの記号を使って、検索する文字列の部分もしくは全体を、任意の文字列として指定する機能だ。例えばワイルドカード「*」を含めた「Pub*」という文字列で検索した場合には、「Pub」だけでなく「Public」や「Publish」もヒットするようになる。

 Visual Studioのワイルドカードについて詳しくはMSDNの「ワイルドカード (Visual Studio)」を参照してほしい。

 それではまず「フォルダを指定して検索」から説明していこう。

フォルダを指定して検索

 「フォルダを指定して検索」機能を利用するには、メニュー・バーから[編集]−[検索と置換]−[フォルダを指定して検索](VS 2005の場合。VS.NETでは[ファイル内の検索]という項目名)を選択するか、ショートカット・キーの[Ctrl]+[Shift]+[F]キーを押せばよい(また、アクセス・キー経由で[Alt]→[F]→[I]キーを押してもよい)。

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